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≪本論・十傑集の躍進6≫

二つ目の有名税は、実に由々しき事態であった。


他種族の


【私掠パーティ】


から狙われるようになってしまったのである。


私掠パーティとは何か。


それは


【私掠免許】


を与えられているパーティの事である。


では私掠免許とは何か。


それは、他種族へ攻撃行為をしても六カ国不戦条約の適用外とする事を祖国が約束する、という証票であった。


なぜ、そうしたものが発行されているのか。


それは他種族から、横取り、するためであった。


「敵である他種族の冒険者が巨利を獲得している場合、それを見過ごすのは国損である。自種族の冒険者に攻撃させ、その巨利を強奪すべきである。だが、六カ国不戦条約が差し障りとなる。ならば残された手段は一つ。極一部の冒険者に特権を与えて、水面下で横取りをさせればいいのだ」

という陰謀的発想から出た証票であった。


各国は、最高位の実力者であるトップランカーの中から、事を荒立てず、適切に状況判断できる賢明なパーティを選出し、私掠免許を与えて後顧の憂い無く他種族冒険者を襲えるようにして、その巨利を奪い取るよう暗躍させていたのである。


ベストペンギニストとなった十傑集は、そのような私掠パーティから巨利を獲得している存在として目を付けられてしまい、襲撃されるようになってしまったのであった。


私掠パーティは他種族のトップランカーであるので、パーティの総戦力では十傑集に勝ち目は無かった。


かといって、命懸けで得た成果物をおめおめと渡す訳にもいかない。


そこで一騎打ち〈タイマン〉を申し込む事にしたのである。


それぞれのパーティから最も剛の者を選出し、一対一で勝負する。


十傑集が負ければ素直に成果物を差し出し、勝てば私掠パーティ側が大人しく引き下がる、という内容であった。


私掠パーティ側はこの提案を受諾した。


その理由は、事を荒立てたくない事、トップランカーで腕に自信があった事、そしてレイシストなので、


「モブなどという、愚かで弱くってちっぽけな生き物に、我ら人間が負ける訳が無い」


という傲慢からであった。


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