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≪本論・十傑集の躍進2≫

ファーストペンギンとは、このメイデンダンジョンに初めて挑むパーティに与えられる栄名である。


その語源は海鳥のペンギンに由来している。


集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない危険な海へエサを求めて最初に飛び込む一羽のペンギンの事を、その勇敢さに敬意を表してファーストペンギンと呼称するのである。


そのシチュエーションは、メイデンダンジョンに初めて挑戦する冒険者に、そのまま当てはまるので、ファーストペンギンという名称が栄名として使われているのである。


ちなみに、当たり前の話だが、メイデンダンジョンに初めて入るというだけでファーストペンギンの名誉がもらえる訳ではない。

それでもらえるようなら、入り口付近をウロウロするだけでいいという低レベルなものになってしまう。


ファーストペンギンになるためには初挑戦者であるという事と共に歴とした実績、具体的には、ダンジョンの構造を明らかにする、棲息する魔物の種類を解明する、新種魔物に関する情報を持ち帰る、などといった事が必要なのであった。

よって必然、ファーストペンギンとなれるのは高位の実力者パーティに限られてくるのである。


そしてベストペンギニストというのは、ファーストペンギンに選ばれた者達の中から、最も目覚ましい活躍をしたと冒険者ギルドが評価したパーティに与えられる更なる栄誉なのである。


すなわちベストペンギニストとは、ファーストペンギンの中のファーストペンギンなのであった。


ゆえに選出されるのは最高位の実力者パーティであるトップランカーになるのが、定番にして通例であった。


だがしかし、冒険者ランキング上位10位以内というトップランカーの地位とは全く無縁である私たち十傑集が、なんと選ばれてしまったのである。


これは異例の事態であった。



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