表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/33

≪本論・十傑集の躍進1≫

十傑集が一躍名を馳せる事になったのは


【ベストペンギニスト】


に選ばれたことであった。


ベストペンギニストとは何か。

それは最も優秀な


【ファーストペンギン】


であると、冒険者ギルドから評価されたパーティに与えられる栄誉である。


では、ファーストペンギンとは何か。

それについて説明するためには、まず


【ダンジョン】


というものについて言及しなければならない。


ダンジョンとは端的に言ってしまうと、魔界にある魔物達の巣窟の事である。


洞窟などの自然の構造物に魔物達が住み着いてダンジョン化する事もあれば、何も無かった場所に魔物達自身が0からダンジョンを作成する事もある。

その内部は、迷宮であったり、一本道であったり、大広間だけだったり、無数の小部屋があったり、雑然としていたり、整然としていたり、と様々である。


そうしたダンジョンであるが、中でも、新たに発見されたダンジョン、すなわち、まだ誰も足を踏み入れていない


【未踏ダンジョン〈メイデンダンジョン〉】


は魔界において最も探検する価値のある場所なのである。


それはなぜか。


理由は、かなりの高確率で、


【新種の魔物〈アンノウン〉】


を発見できるからである。


我々の世界において、魔物とは魔法技術を発展させる重要資源である。

よって新種魔物ともなれば、極めて高い確率で技術革新をもたらしてくれるのである。

技術革新をもたらしてくれる新種魔物を狩って持ち帰った者には、当然、莫大な報酬が与えられる事になる。

ゆえにメイデンダンジョンは、最も探検する価値のある場所となるのであった。


ならばメイデンダンジョンには、我先にと、大量の冒険者達が殺到する事になると思われるだろう。


だがしかし、そうはならないのである。


そうならない理由は単純である。


通常のダンジョンと比べて、メイデンダンジョンは遥かに危険だからである。


遥かに危険である理由は何か。


それは、すべてが未知だからである。


どのような構造になっているのか、どれほどの規模なのか、どの種類の魔物が、どれほど棲息しているのか、等といった情報が全く無いのだ。

誰も入った事が無いゆえに。


よって、どれほど入念に準備し、綿密に対策を立てようとも、不測の事態に見舞われてしまう事は避けられず、必ずピンチに陥ってしまうのである。


そして極めつけとなるのが、メイデンダンジョンにて高確率で遭遇する事になる、当の新種魔物であった。

新種魔物こそメイデンダンジョンにおける御目当てであり、醍醐味であり、最高の成果物となるものだが、反面、最大級の脅威なのである。


既存の魔物は、その習性・弱点・攻略法等が判明しているが、新種魔物は言わずもがな、それらすべてが不明である。


以上のように、メイデンダンジョンに挑む者は、未知が満ち満ちた世界で得体の知れない恐るべき未知と戦わなければならないという、究極の危険行為をやらなければならないのである。


それを成し遂げるのは、例えベテランであろうと至難の業なのであった。

したがってメイデンダンジョンが発見されてもリスクを恐れ、大量の冒険者達が殺到する事は無いのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ