≪本論・パーティの結成4≫
マクシアがパーティに加入したそのすぐ後、コスタニコも仲間に加わった。
彼女はどうやってパーティに引き入れたかというと、なんと自ら希望してきたのである。
なぜ、まだ立ち上げている最中の新米パーティに、個人保有魔力量28馬力で高速二重詠唱まで使える、とても優秀なファイエルが入りたがったのかというと、その理由は、
捨てる神あれば拾う神あり
であった。
捨てる神あれば拾う神ありとは、誰かに見放されたりしても、別の場所では評価されたりする、という意味の諺である。
「…イェンさんの…否差別主義に…シンパシーを覚えて……」
コスタニコはボソボソと、そう志望動機を語った。
その否差別主義を理由に、イェンは以前いたパーティを追放されてしまった。
しかしその否差別主義が理由となって、今回は優れた人材が向こうから来てくれたのである。
まさに、捨てる神あれば拾う神あり、であった。
こうして冒険を行うのに必要最低限のメンバーが揃ったのであった。
パーティにはパーティ名として固有名詞を付ける必要がある。
「何かいい名前の候補はあるかい?」
リーダーのイェンは、仲間達に意見と求めた。
するとオウタが、
「【十傑集[じゅっけつしゅう]】が良いと思います。僕の地元に伝わる、強くてかっこいい集団の名を拝借しました」
「魅力的な響きのある名前だな。十という文字が入っているので、メンバーが10人いるように感じられちゃうけど、まあその辺はおいおい増員していくから問題無いか。よし、決定!」
私達のパーティ名は十傑集となったのである。




