第23章:究極の奥義【蝕(エクリプス)の竜魔人】へ! 最強の仲間たちと共に放つ最後の一撃が、無限の瘴気と哀れな『無職』の野望を真っ二つに切り裂く
地下の洞窟は、ジンの稲妻とカルダーの炎のオーラによって昼間のように明るく照らし出された。グループはついに再会したが、エルヴィン、エララ、そしてモンクの筋肉は激しく震え、依然としてバフ肉の反動の激痛に苛まれていた。
エルヴィン司令官が一歩前に足を引きずり出し、威厳あるアビサル・アズライトの剣をほんの少し下げた。彼の爬虫類の目は細められ、ヘドロの湖の中央にいる死のような姿を凝視した。腐りゆく皮膚とガラスのような目にもかかわらず、そのゾンビの特徴は、1年前の記憶を呼び起こしたのだ。
「お前は……」
エルヴィンの声は純粋な怒りで震えていた。
「1年前、遠征の前にお前にダンジョンへ連れて行ってくれと懇願してきた、あのウジ虫か」
サイモンの顔はグロテスクな笑みに歪んだ。恨みと勝利の仮面だ。
「そうだ、司令官。俺だ」
ゾンビ・アノマリーは脆い腕を広げてシッシッと音を立てた。
「お前が俺の闇を恐れて、薄汚い犬のように追い払った『無職』だ。だがお前の信頼する副官、ノトリウスは……ああ、奴を騙すのはあまりにも簡単だった。俺の力のほんの欠片を嗅がせてやるだけで、お前に対する奴の嫉妬が残りの仕事をしてくれたのさ。奴は一瞬で魂を売った」
サイモンは笑った。サンドペーパーのように擦れる音だ。
「そして奴のおかげで、地表の哀れで腐敗した貴族たちを操るのは子供の遊びだった。アンソニー卿とあの馬鹿どもは、ノトリウスの許可証を利用して空の宝を征服していると信じていた。自分たちが俺の屠殺場に新鮮な肉を送り込み、自分たちの世界の終わりを資金援助しているだけだとは知らずにな!」
「貴様の惨めな劣等感のせいで、私の師団を壊滅させただと!」
エルヴィンが咆哮した。これ以上交わす言葉はなかった。それは純粋で絶望的な復讐と生存の問題だった。
司令官が最初に攻撃した。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:エルヴィン】
【スキル:光竜剣】
筋繊維の苦痛を無視し、エルヴィンは水平の斬撃を解き放った。神聖でドラコニックなエネルギーの波が床を切り裂き、真っ直ぐにサイモンへ向かう。
ジンは血が出るほど歯を食いしばり、杖を回転させた。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:ジン】
【スキル:エレクトリック・スフィアの領域】
100個の溶けたプラズマの球が空中に実体化し、黙示録的な雹のようにゾンビに降り注いだ。後方からはカルダーが咆哮し、彼の炎の力のすべてをチャネリングした。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:カルダー】
【スキル:至高の火炎放射】
原初の白青の炎の奔流が暗闇を砕いた。
しかし、強襲はこれで終わりではなかった。エララが最前線に陣取り、自身の巨大な阿修羅タイタンに向かって手を伸ばした。
≪システムハブ:至高スキル発動≫
【使用者:エララ】
【スキル:絶対共鳴(グレード3フュージョン)】
四本腕の獣はエメラルドの光の渦へと溶け、少女の胸に吸収された。エララは、鉄の木と大理石の鎧をまとい、4本の新しい腕で巨大なヌンチャクを振るう、身長4メートルのタイタンのようなヴァルキリーへと変身した。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:エララ・阿修羅】
【スキル:マグニチュード・ステップ(地震波)】
ハイブリッドなバトルクライと共に、エララは突撃し、一歩ごとに地面を砕き、グループの合体した力と共に破壊的な地震の衝撃波を投げつけた。それは単一の瞬間で都市全体を平らにすることができる合同攻撃だった。
だが、カオスの中心で身動き一つしないサイモンは、単に腐りゆく手を気だるげに上げただけだった。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:サイモン】
【スキル:無限生成(黒檀の疫病)】
黒檀の疫病の海が反応した。それは単純な防壁ではなく、床の深部から現れた巨大な顎だった。物理的限界を超えて濃密に凝縮された黒いヘドロが立ち上がり、内側に折り重なり、エルヴィンの光、ジンの稲妻、カルダーの炎、そしてエララの地震の衝撃を文字通り飲み込んだのだ。
魔法の反応がヘドロの中に閉じ込められ、くぐもった爆発を引き起こした。その跳ね返りの波は壊滅的だった。暗闇の津波がグループを襲う。
エララは融合を解くことを余儀なくされ、疲労困憊して膝から崩れ落ちた。エルヴィンは後方へ吹き飛ばされ、ジンは流され、カルダーは押し流されるのを避けるために肉切り包丁を地面に突き刺して悪態をついた。
「無駄だ!」
司令官は黒い血を吐きながら唸った。
「奴の腐敗の密度が純粋なエネルギーを吸収している。俺たちは水の壁に向かって魔力の蓄えを空にしているだけだ!」
サイモンは首をかしげ、ガラスのような目を疲れ果てたハンターたちに向けた。
「必然と戦っているのだな。お前たちはただの肉とマナであり、尽きる運命にある。瘴気は決して疲れない」
◇ ◆ ◇
マーカスは手の甲で口を拭い、血の筋を拭き取った。彼の呼吸は重かったが、その黄金の目は無慈悲な明晰さで燃えていた。彼らには、単一の、破壊的な貫通点が必要だった。
忍者は使い魔の方を向いた。ドラゴブリンは喘ぎ、翼は下がり、盾はへこんでいた。
「相棒」
マーカスは言い、その声は穏やかで落ち着いていた。
「時間だ。影が本当に融合するとどうなるか、この人形使いに見せてやろうぜ」
小さなグレード4の悪魔は彼を見た。その黄金の目は絶対的な理解で閃いた。甲高い咆哮と共に、ドラゴブリンは飛び込み、主人のブーツが落とす暗闇へと溶け込み、姿を消した。
使い魔が所定の位置についた瞬間、マーカスは使い古されたスーツの戦術ポーチに手を伸ばし、ワックスペーパーの包みを引き出した。
カルダーは目を見開いた。
「マーカス、正気か!? お前はたった今、至高融合をアクティブにしたばかりで、コアはすでに限界だぞ! そこに俺の肉を追加したら、お前の人間の体は反動で内破するぞ!」
「なら、ゲームを早く終わらせるようにするさ」
マーカスは、彼の紛れもない傲慢な笑みを浮かべて答えた。
忍者は『カロリー・オーバードライブ濃縮干し肉』のバーを一口で噛みちぎり、飲み込んだ。
≪システムハブ:至高スキル発動≫
【使用者:マーカス】
【スキル:影の同期(完全融合)】
≪システムハブ:特殊消費アイテム発動≫
【アイテム:カロリー・オーバードライブ濃縮干し肉】
【効果:物理・魔法ステータス+1000%。】
【システム警告:エネルギー崩壊までの推定制限時間:正確に3分。】
空気そのものがひび割れるようだった。暗闇と黒い炎の渦がマーカスを包み込んだ。彼の体は人間性を超越した。スーツのプレートはピッチブラックのダイヤモンドスケールと融合し、生きた鎧を形成した。肩甲骨からは2つの力強く暗い革のようなドラゴンの翼がジャケットを突き破って現れ、広がり、霧を吹き飛ばした。彼の目は、溶けた捕食者のような黄金の2つの縦の細いスリットへと細められた。
彼の手にある『ナイトファング』は伸び、スペクトラル・アイスの稲妻と絡み合った黒い火で脈打った。【蝕の竜魔人】の誕生だ。
黙示録的なソニックブームが洞窟を揺らした。
マーカスは装甲された膝を曲げ、スプリントした。彼は文字通り音の壁を破り、黒檀の疫病の終わりのない海に向かって真っ直ぐに弾道ミサイルのように自らを発射した。サイモンの空虚な目はパニックに見開かれ、彼は5つの巨大なヘドロの波を起こした。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:マーカス】
【スキル:蝕の歩法】
クールダウンの欠如と怪物的な1000%のブーストを利用して、マーカスは空中で途切れることのない連鎖的なテレポートを開始した。
――ザッ。ザッ。ザッ。
彼は黒い津波の間をジグザグに進んだが、それらをすべて避けるつもりはなかった。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:マーカス】
【スキル:蝕の斬撃】
マーカスは『ナイトファング』を振りかざし、腕を交差させた。単一の、タイタンのような「X」の斬撃で、彼は氷と暗黒の炎のキネティックストームを放った。
衝撃はヘドロを貫通しただけでなく、それを「消滅」させた。黒い海は、怒れる神によって割られた海のように、文字通り真っ二つに裂けたのだ。黒檀の疫病は摩擦と絶対零度の氷によって気化され、洞窟全体を視覚的に再接続する、クリアでクリーンな裂け目を開いた。
彼らを隔てる障壁がなくなり、マーカスは岩の台座の上に破壊的な音と共に着地し、サイモンを床に叩き伏せ、その胸に装甲された足を四角く押し当てた。視界を完全に遮るものがなくなったパーティー全体が、固唾を呑んだ。
マーカスは剣を下ろし、ゾンビの喉に向けた。彼の爬虫類の目は無慈悲な軽蔑で燃えていた。3分間のタイマーが彼の心の中で容赦なく刻まれている。
「お前の本当の悲劇が何かわかるか、サイモン?」
マーカスの二重の、人間離れした声が深淵のように冷たく囁いた。
「システムがお前にクラスを与えなかったことじゃない。お前がそれを信じ込んだことだ。真実を知りたいか? お前はただ、弱いだけなんだよ」
ゾンビの目は見開かれ、怒りの死の喘鳴が喉の奥で消えた。
「俺はギルドの古い記録を読んだぜ」
マーカスは容赦なく続けた。
「『無職』として生まれながらも、限界を押し広げ、血の汗を流すことでシステムの注意を引き、力を覚醒させることに成功した連中の記録が残っている。だがお前は、努力したくなかった。それを勝ち取るために戦いたくなかった。ただ安易な逃げ道が欲しくて、瘴気のプールに寄生虫になることでそれを見つけただけだ」
「黙れ!」
サイモンが叫び、暴れ回った。
「俺こそが進化だ!」
「お前はただの、失敗した近道だ」
流れるような残忍な動きで、マーカスは『ナイトファング』をサイモンの胸の中央に真っ直ぐに突き立てた。刃は彼の胸骨を貫通し背中から突き抜け、周囲の黒檀の疫病を凍らせるスペクトラル・アイスの爆発の中で、無職の男を岩の床に釘付けにした。
マーカスは重く着地し、敵の体に突き刺さった剣の柄を握り続けた。
しかし、サイモンの体は崩れなかった。ゆっくりと、2つの骨ばった手が上がり、アビサル・アズライトの刃をしっかりと掴んだのだ。
「思ってるのか……」
サイモンがごぼごぼと音を立て、顔を真っ二つに割るようなグロテスクな笑顔を見せた。
「心臓を貫かれたくらいで……すでに内側が死んでいる者を止められると?」
マーカスは首を刎ねるために剣を引き抜こうとしたが、ゾンビのグリップは決して屈しない鋼の万力となっていた。
「俺はモンスターじゃない! 俺は『間違い』だ!」
サイモンは叫び、その声は黒い壁を剥ぎ取られた洞窟全体に響き渡った。
「俺の人間性や記憶が消え去ろうと知ったことか! 俺はただ、木々が死に、お前たちのその尊いシステムが永遠に崩れ去るのを望むだけだ!」
サイモンのガラスのような目が黒い炎で発火した。ゾンビ・アノマリーは黒檀の疫病の排出をやめ、純粋な自暴自棄のニヒリズムの行動として、その流れを逆転させたのだ。
≪システムハブ:異常スキル発動≫
【使用者:サイモン】
【スキル:全瘴気吸収】
洞窟に残されたすべての瘴気――ヘドロの破片、マーカスによって破壊されたプール、死者の澱――が、絶望的に中央へ向かって収束し始め、サイモンのボロボロの体の『内側』に吸い込まれていった。
「マーカス! そこから離れろ!」
エルヴィンが叫んだ。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:マーカス】
【スキル:蝕の歩法】
忍者は敵の胸に刺さったままの『ナイトファング』のグリップを放し、闇の渦が岩を飲み込むほんの一瞬前に後方へテレポートした。
サイモンの体は膨張し、融合し、異常な変異を遂げた。腐った肉、感染した根、浮遊する死体、そして純粋な瘴気が彼の骨格の周りで合体する。それは高さ15メートルを超えてそびえ立った。黒い骨の刃で終わる不均衡な四肢と、腐敗した筋肉からなるグロテスクで非対称な塔だ。その怪物性の中心には、胸にマーカスの剣が刺さったままの、サイモンの歪んだ顔があった。
≪システムハブ:最終ボスを検知≫
【正体:原初の瘴気ゾンビ(プリモルディアル・ミアズマ・ゾンビ)】
【グレード:厄災】
怪物は、イスリルとアイテラスの根を芯から揺るがすような咆哮を解き放った。
蝕の竜魔人は、再集結したパーティーのそばに着地した。メイン武器を失い、3分のタイマーが頭の中で容赦なく刻まれる中、マーカスは2つの黒曜石のクナイを実体化させ、それらに暗黒の炎を纏わせた。
時が来た。竜魔の君主 対 原初の瘴気ゾンビ。最終幕だ。




