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第17章:絶望の黒き軍団500体を『1000%バフ飯』で消し飛ばす! 電撃覚醒のモンク、父と娘の究極共闘、そしてついに闇の将軍ノトリウスを討ち果たす件

天空の世界樹を囲む天界の風景は、死にゆく楽園だった。


エルヴィン率いるグループがアイテラスのタイタンのような幹に近づくにつれ、ブーツの下のクリスタルの草は腐った土へと変わっていった。

城壁と同じくらい巨大な木の根は、かつては目を眩ませるような白だった。今や、分厚く脈打つ黒い静脈が寄生虫のようにそれらを包み込み、黒檀の疫病を天空大陸の心臓部へ直接送り込んでいた。


エルヴィンが作ってくれた編み込みの腕章がエララとジンの腕にしっかりと結びつけられており、柔らかい黄金とエメラルドの輝きを放って、空気に充満する暗黒の胞子を弾き返し、感染することなく呼吸することを可能にしていた。


「着いたぞ」


エルヴィンは、巨大な両手持ちのアビサル・アズライトの剣を抜きながら呟いた。彼のドラゴンの翼がわずかに広がり、戦闘態勢に入った。


「ノトリウスの基地は、あの尾根を越えたすぐそこだ」


最後の岩の頂を越えると、アイテラスの幹の根元に広がる巨大な空き地を見下ろした。

彼らの行く手を阻むのは、最初の防衛線だった。黒いローブに身を包んだ人物たちの部隊――『フードの者たち』だ。闇に浸かった刃で武装し、死の彫像のように静かで微動だにしない彼らが、何十人もそこにいた。


「容赦はするな」


エルヴィンは唸った。


「奴らは人間ではない」


エララは躊躇しなかった。彼女は鋼のヌンチャクを回転させて前方にスプリントし、その横を四本腕の森の阿修羅(アシュラ)が大地を揺るがすような足取りで固めた。


グレード3のモンスターは耳をつんざくような咆哮を解き放ち、乱戦に真っ逆さまに飛び込んだ。

その巨大な下部の腕を一振りするだけで、森の阿修羅タイタンはフードの者たちの一列全体を一掃し、上部の腕は岩を砕くような破壊的な打撃を振り下ろした。


エララは知覚できないほどの速度で動いた。彼女は致死的な斬撃をかわし、フードの男の胸にヌンチャクを四角く打ち付けた。


その衝撃は違和感があった。骨の折れる音も、血の飛沫もなかった。敵のローブが引き裂かれ、フードの男は分厚く粘り気のある黒い煙の雲となって爆発した。


エララは優雅に着地し、目を丸くした。


「お父さん、あなたの言う通りだわ! クロークの下には誰もいない……奴らは構造物(コンストラクト)よ!」


「その通りだ!」


エルヴィンは目を眩ませるような光の斬撃一つで2人の敵を吹き飛ばし、叫んだ。


「奴らは凝縮された暗黒物質だ! 黒檀の疫病の物理的顕現だ! コアを破壊しろ!」


父と娘は完璧な同期で戦った。エルヴィンはドラゴニックな光の竜巻だった。彼の無傷のダイヤモンドの鱗がかすり傷一つなくすべての暗黒の攻撃を弾き返し、エララと阿修羅は文字通り敵の戦線を八つ裂きにし、暗黒物質の操り人形を粉砕していった。


◇ ◆ ◇


しかし、ジンの注意は別の脅威に引きつけられていた。


最も深い根の影から、第二波が現れたのだ。彼らは煙の構造物ではなかった。彼らは人間だった。

壊れた体、錆びた鎧、そして不自然な黒い光で燃える目を持つ、青白く生命力のない顔。彼らはダンジョンの魔法によってアンデッドの奴隷にねじ曲げられた、かつての冒険者たちだった。30人以上の感染した戦士たちが武器を抜き、彼に向かって行進してきた。


その不気味な大群を率いる先頭の2人の姿が、若いモンクの血を凍りつかせた。


巨大で傷だらけの盾を振るう、重装甲の巨獣(ベヒーモス)。その隣には、泥と闇で汚れたヒーラーの白いローブを着た少女がいた。


ジンの金属の杖の破片が手から滑り落ち、鈍い金属音と共に地面に落ちた。


「嘘だ……」


モンクは声を詰まらせ、後ずさりしながら震える手で囁いた。


「お前たちじゃない。頼む……お前たちじゃないと言ってくれ」


彼のタンクと、彼のヒーラーだった。下層階でノトリウスに殺され吸収された彼の昔のパーティーメンバーが、今や木の根を守る魂のない操り人形として蘇生させられていたのだ。

タンクは盾を掲げて盲目的に突撃し、ヒーラーは生命の代わりに壊死エネルギーを放射する歪んだ治癒呪文を編み始めた。


ジンの胸の痛みは底なしの深淵へと変わった。そして、その深淵に火がついた。


純粋で絶対的な苦痛の叫びがモンクの喉から引き裂かれた。彼の周りの空気が歪み始め、激しくパチパチと音を立てた。天空の世界樹の上の嵐雲が彼の呼びかけに応え、電気をたっぷりと含んで狂ったように渦巻く。


≪システムハブ:マナ過負荷を検知≫

【隠し条件達成:絶対浄化の意志。】

【クラス進化進行中……】

【現在のクラス:エレクトリック・モンク(Lv. 2) → 新クラス:エリート・エレクトリック・モンク(Lv. 3)】

【新パッシブスキル:エレクトリック・ボディ】

【新アクティブスキル:エレクトリック・スフィアの領域(ドメイン・オブ・エレクトリック・スフィア)】


巨大で目を眩ませるような黄金の稲妻が空を引き裂き、ジンに直接直撃した。


その衝撃波は土埃と周囲の暗闇を吹き飛ばした。光が薄れた時、ジンは地面から数インチ浮いていた。彼の目にはもはや瞳孔がなく、純粋な青い電気エネルギーの2つのビーコンに取って代わられていた。彼の体の表面全体がシューシューと音を立て、稲妻のマントに包まれている。


ジンは地面に落ちた杖の破片に手を伸ばした。金属は彼の手のひらに飛び込み、瞬時に溶接され、純粋で固体の稲妻で鍛造された武器へと伸びた。


30人の感染した戦士の一人が斧を持って彼に飛びかかった。ジンは避ける素振りすら見せなかった。


≪システムハブ:パッシブスキル発動≫

【スキル:エレクトリック・ボディ(致死のカウンター)】


敵の刃がモンクの肌をかすめた瞬間、新しいパッシブが自動的にトリガーされた。致死電圧の弧が瞬時に腐敗した戦士に放出され、彼がスイングを完了する前に火花の雲の中で即座に彼を焼却したのだ。


「安らぎを与えてやる」


ジンは囁いた。その声は轟き、静電気を帯びていた。


エリート・エレクトリック・モンクは光の閃光の中で姿を消し、前方へ急上昇した。感染した小隊の真ん中に実体化し、破壊のダンスを始める。彼の電気の杖は極超音速で回転し、鎧を切り裂き、純粋な稲妻の灼熱で黒檀の疫病を浄化していく。


しかし、クラスレベル3の真の力は、その一瞬後に明らかになった。


彼の破壊的な近接攻撃を中断することなく、ジンは目を細めて集中した。


≪システムハブ:アクティブスキル発動≫

【スキル:エレクトリック・スフィアの領域】


思考だけに導かれ、彼の周囲の空気中に何十もの電気の球――濃縮された黄金のプラズマのオーブ――が実体化した。単純な精神的衝動により、スキルはホーミングミサイルのようにあらゆる方向にオーブを発射した。


それは壊滅的な光景だった。

ジンは頭蓋骨を砕き、彼に触れようとする者を焼却しながら、敵の後衛を電気の球でテレパシーによって爆撃し、感染した兵士たちを灰の噴水にして爆発させたのだ。30人の倒れた冒険者たちは雷雨に一掃され、1分足らずで全滅した。


残って立っているのは、彼のタンクとヒーラーだけだった。


ジンは彼らの前で立ち止まった。タンクが不器用に突撃してくる。

ジンは無限の悲しみと共にシールドバッシュを躱し、手を伸ばして友人の胸に触れた。強力だが正確なショックが彼を生かしている黒檀の疫病を過負荷にし、瞬時にそれを機能停止させた。

ヒーラーは逃げようとしたが、繊細で正確な電気の球が彼女の背中に命中し、彼女を操っていた暗闇を溶かした。


彼の二人の仲間の体は地面に崩れ落ち、ついに呪いから解放され、その顔は永遠の安らぎの中にリラックスしていた。


ジンは頭を下げ、パチパチと鳴る目を長い1秒間閉じた。


「さようなら、俺の友達」


◇ ◆ ◇


遅く、金属的な拍手の音が、電気を帯びた沈黙を打ち破った。


アイテラスの主要な根の巨大な影から、一人の人影が前に進み出た。あらゆる光の束を飲み込むようなピッチブラックの鎧は、紛れもなかった。ノトリウスだ。


ダーク・エリート・ウォリアーは、その巨大なノコギリ状の大剣を肩に休ませた。黒檀の疫病が刃から滴り落ち、落ちた先の石を腐食させている。兜の後ろには人間性はなく、あるのは深淵の虚無だけだった。


「感動的なパフォーマンスだ」


ノトリウスの歪んだ声が轟いた。氷のように冷たい。


「だが、お前の小さなショーはここで終わりだ。構造物や死体を生き延びたようだが、私の真のエリート近衛兵に対してはどうかな。私の黒檀の戦士(エボニー・ウォリアー)の軍隊が後ろで待機している。今日、木は倒れる」


ノトリウスはゆっくりと空いている手を上げた。

彼の後ろで、アイテラスの巨大な根の果てしない影から、暗闇が命を得たように見えた。500の姿が完璧な陣形で現れたのだ。単なる煙の操り人形ではなく、超凝縮された黒檀の疫病で完全に鍛造されたそびえ立つ戦士たちであり、暗黒のハルバードと大剣で武装していた。彼らは純粋な壊死の破壊の止まらない潮流だった。


彼らに一息つく暇も与えず、ノトリウスは動いた。


彼はあまりにも速く、空気そのものが引き裂かれるようだった。ダーク・ウォリアーはエルヴィンの目の前に再出現し、巨大なノコギリ状の剣を山をも割るような両手打ちで振り下ろした。


エルヴィンはアビサル・アズライトの刃を交差させてパリィした。衝撃は黙示録的だった。

司令官の膝はほんの数分の一秒崩れ、彼のブーツは腐敗した大理石に2つの深い塹壕を刻んだ。彼の腕の無傷のダイヤモンドの鱗が、途方もない緊張の下で火花を散らす。無数の魂を吸収したことでブーストされたノトリウスの物理的筋力は圧倒的だった。


「年を取ったな、司令官!」


異形はあざけり、全重量をかけて押し下げ、エルヴィンのドラコニックな光のオーラにヒビを入れた。


その瞬間、黄金の閃光が影を切り裂いた。ジンがノトリウスの横に実体化したのだ。

純粋な怒りの叫びと共に、彼は固体の稲妻の杖を振り回し、敵の装甲された側面にそれを叩きつけた。電気が目を眩ませるような爆発で放電され、ノトリウスを数歩後退させ、エルヴィンに不可欠な息継ぎの余地を与えた。


「お父さん! ジン!」


エララが叫んだ。500のエボニー・ウォリアーの波が黒い津波のように彼らを洗い流そうとしているのを見て。彼女は鋼のヌンチャクを回転させ、闇の軍隊とボスと戦う二人の戦士の間に勇敢に身を置いた。


「彼に集中して! 1秒も休ませないで! 私がここの戦線を支えるわ!」


反対を待たず、テイマーは彼女の巨大な使い魔に手を伸ばした。


「戻ってきて!」


強大な四本腕の森の阿修羅は咆哮し、エメラルドの光の渦巻く渦となって溶け、少女の胸に直接吸収された。


≪システムハブ:アルティメットスキル発動≫

【使用者:エララ(グレード2 モンスターテイマー)】

【スキル:絶対共鳴・グレード3フュージョン】


眩い輝きが彼女を包み込んだ。光が晴れた時、エララは戦場の上にそびえ立っていた。身長4メートルのタイタンのようなヴァルキリーであり、鉄の木と白い大理石の貫通不能な鎧をまとっている。4本の強力な腕が彼女の背中から生え、それぞれが今や木の幹ほどの大きさになったヌンチャクの巨大な部分を振るっている。


彼女は1秒も無駄にしなかった。エララ・阿修羅は融合のタイタンのような力を足にチャネリングした。


≪システムハブ:スキル発動≫

【使用者:エララ・阿修羅】

【スキル:マグニチュード・ステップ(地震波)】


半分人間、半分獣のバトルクライと共に、エララ・阿修羅は単独で敵軍の中に身を投げ出した。彼女の一歩一歩が、『マグニチュード・ステップ』スキルによってクリスタルの根を暴力的に揺らし、前進する潮流をよろめかせ、遅らせる地震の衝撃波を送り出した。


その後の戦いは残忍なものだったが、状況は急速に悪化した。

融合の威厳と地震の揺れにもかかわらず、敵の圧倒的な数は脅威だった。500のエボニー・ウォリアーは痛みを感じず、恐怖を知らなかった。彼らは群れとなって攻撃し、エララの鎧によじ登り、闇を込めた打撃を雨のように降らせた。四本腕のヴァルキリーは彼らを何十人も粉砕したが、彼女の鉄の木の体への傷は重なり始め、スタミナを奪い、動きを鈍くしていった。


数ヤード離れた場所では、ダーク・ジェネラルとの衝突も悪化の途を辿っていた。

ノトリウスは止めることのできない怪物だった。彼はジンの稲妻を軽くあしらい、恐ろしく高密度の壊死的な鎧のおかげでエルヴィンの純粋な光の打撃を正面から受け止め、前代未聞の範囲と凶暴さで反撃した。ジンは脇腹から血を流し、司令官の汚れのない鎧は、黒檀の疫病の執拗な重みの下で憂慮すべきひび割れを見せていた。


「彼を崩せない」


ジンは唸り、ローブを焦がすノコギリ状の推力をかろうじて避けた。


「奴の力が濃すぎる!」


息を切らしたエルヴィンは、ジンと絶望的な視線を交わし、その後エララの方を見た。彼女は膝をつかされ、500のエボニー・ウォリアーの巨大な軍隊の下に埋もれそうになっていた。もう他の選択肢は残されていなかった。


「今だ!」


司令官が命じ、電光石火のダッシュで後退した。


完璧な同期で、3人はカルダーが以前にくれたワックスペーパーのパッケージを装備から引き出した。躊躇することなく、エルヴィン、ジン、そしてエララ(融合したアバターの中から)は、たっぷりとスパイスの効いた肉に噛みつき、飲み込んだ。


1秒間、不自然で絶対的な沈黙が戦場に落ちた。ノトリウスは凍りつき、その刃は空中で止まっていた。腐敗を受け入れて以来初めて、黒檀の疫病の濃い暗闇は、地面から忍び寄る冷たい悪寒……純粋な恐怖を感じて震えた。


そして、その不気味な沈黙は、彼らの3つのマジックコアが文字通り発火する咆哮によって打ち破られた。


≪システムハブ:特殊消費アイテム発動≫

【アイテム:カロリー・オーバードライブ濃縮干し肉】

【適用効果:3分間、物理的筋力、敏捷性、スタミナ回復量が+1000%増加。】

【警告:効果終了後のエネルギー崩壊は致命的になります。】


それは3つの超新星を同時に爆発させるようなものだった。


エララ・阿修羅が爆発した。深紅の衝撃波が、彼女を押し潰していたエボニー・ウォリアーの山全体を吹き飛ばした。

タイタンのようなヴァルキリーは立ち上がり、融合した筋肉は関節の鎧を自ら引き裂くほどに膨張した。彼女の4本の腕は制御不能なヘリコプターの刃となった。彼女はもはや戦っているのではない。刈り取っていたのだ。

バフによって力を与えられ、マグニチュード・ステップによって引き起こされるすべての動きが実際のクレーターを作り出した。ヌンチャクの一振りごとに発生する強風が、一度に50人のエボニー・ウォリアーの列を粉砕し、500の暗黒モンスターの巨大な軍隊を想像を絶する速度で粉砕していった。


反対側では、ノトリウスが黙示録に直面していた。


ジンは今や、過負荷による純粋な光から来る白くまばゆい稲妻に包まれ、本物の光のビームとなっていた。


「これは俺の友達を殺した分だ!」


モンクが咆哮し、その声は歪んで静電気で振動していた。


≪システムハブ:強化アクティブスキル≫

【使用者:ジン(エリート・エレクトリック・モンク)】

【スキル:エレクトリック・スフィアの領域(マルチプル・オーバーロード)】


スキルの絶対的な限界を押し広げ、彼は何十ものオーブではなく、何百ものオーブを作り出した。溶けたプラズマの土砂降りの雨があらゆる角度からノトリウスに叩きつけられ、彼をその場に釘付けにし、無敵のエボニー・ブライトの鎧の外層を気化させた。


「馬鹿な!」


ノトリウスは咆哮したが、神聖な爆撃の下で動くことはできなかった。


「これは第1師団の分だ!」


エルヴィンが雷鳴のように叫んだ。


司令官は、敏捷性と筋力の+1000%のブーストを推進力として、音の壁そのものを粉砕するほどの力でドラゴンの翼を羽ばたかせた。彼はクリスタルの弾丸のように、地面から数インチのところを水平に飛んだ。


≪システムハブ:アルティメットスキル発動≫

【使用者:エルヴィン(第1師団司令官)】

【スキル:ライト・ドラゴン・ソード(光竜剣)】


彼の巨大なアビサル・アズライトの武器は、アクティベーションに反応した。ドラゴン殺しの鉱物の青い静脈は、司令官の純粋なドラゴニックパワーに溢れ、強化された。

刃は伸び、伝説の『光竜剣』の霊的な形を取り、周囲の空間を歪めるほど濃密で神聖な、白熱するオーラを放った。その発光の前では、どんな暗闇も生き残ることはできない。


1年間の投獄で蓄積されたすべての怒りを込めた単一の、完璧な円形の斬撃で、エルヴィンはノトリウスの体を真っ直ぐに通り抜けた。


光竜剣は暗黒物質をバターのように切り裂き、ダークウォリアーの胴体と兜を綺麗に真っ二つにスライスした。


時間が止まったように見えた。ノトリウスの兜は真ん中から割れ、顔から滑り落ちた。その下には、人間の特徴は何も残っていなかった――あるのは腐敗した魂と腐りゆく肉の、吠え猛る渦だけだった。しかし、マイクロ秒の間、その空虚な深淵はマカブルな明晰さを取り戻し、自らに迫り来る運命に気づいたようだった。


「黒檀の疫病は……私と共に死ぬことはない……」


ノトリウスの歪んだ声がゴボゴボと鳴った。彼の胸の魂の渦が解け始め、倒れた者たちから盗んだマナを空にし始めたのだ。


「私は……ただの使者に過ぎない……収穫をもたらすための、単純な生贄の杯……真の主人は……下で待っている……」


そして、彼の体は決定的に半分に折れ、黒煙と腐った灰のガイザーの中で爆発した。


彼の死は即座に連鎖反応を引き起こした。彼らの創造主とその意志が彼らを一つにまとめることなく、エララを包囲していたごくわずかな生き残りのエボニー・ウォリアーたちは形を失い、無害な黒い泥の塊へと溶けていった。

アイテラスの巨大な根を包み込んでいた分厚い暗い静脈は脈打つのをやめ、黒は急速に薄れ、頂上を取り戻した天空の世界樹の強力な自然エネルギーによって浄化されていった。


彼らはやり遂げたのだ。


◇ ◆ ◇


しかし、勝利には代償が伴った。システムインターフェースが眩しい赤色で点滅し、3分間のカウントダウンの終了を示した。


カロリー・オーバードライブの効果は閃光と共に消え去った。


エララはくぐもった痛みの悲鳴を上げた。融合は断片化したエメラルドの光のバーストの中で壊れ、阿修羅を彼女のコアに強制送還した。少女は地面に激しく墜落し、息を吸うことすらできないほど致死的な痙攣で筋肉が引きつった。

視界が容赦なくぼやけていく中、彼女の最後の思考は深淵へ、彼女のパーティーメンバーたちへ向かって漂っていった。

(マーカス……カルダー……お願い、生き延びて……)

彼女は暗闇に飲み込まれる前に、静かに祈った。


ジンは瞬時に電気のオーラを失った。金属の杖がしびれた手から転がり落ちる。脚が力を失い、彼は前方に倒れこみ、鈍い音と共に地面にぶつかり、指一本動かすこともできなかった。


誇り高き司令官エルヴィンは、巨大な剣を落とした。彼のドラゴンの翼は背中で無力に崩れ落ちた。彼は娘に向かって一歩踏み出し、必死に彼女の元へたどり着こうとしたが、筋繊維の反動は絶対的だった。彼は白目をむき、床に崩れ落ちた。


3人全員が天空の世界樹の今や光り輝く根の上で意識を失い、記念碑的な疲労に食い尽くされ、感覚を失いながらも勝利を収めて横たわっていた。


今や浄化された頂上の静寂の中で、中庭の腐食した石が優しく波打ち始めた。廃墟の中から何十体もの石雲の巡礼者が現れた。

岩と蒸気のゴーレムたちは、計り知れない畏敬の念に満ちた静寂の中で近づき、倒れた3人の英雄を囲んだ。感動的なまでの優しさで、彼らは救世主たちの意識のない体を持ち上げ、安全な場所へ、天空の地下都市の再生の雲に向かって運んでいった。


頂上は救われた。今、二つの世界の運命は、真の深淵へと自由落下している幻影の君主と地獄の解体者の手だけに委ねられていた。

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