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第12章:明かされる『天空大陸』の悲劇。自我を持つゴーレムと命の契約を結び、世界樹を救うための真の戦いが始まる

第28階層の屋根のない神殿に降り注ぐ人工の夜の冷たい息吹と混ざり合い、焼却された【腐敗した熾天使(コラプテッド・セラフ)】の残骸から、怠惰な渦を巻いて煙がまだ立ち昇っていた。


カルダーは地面に座り、廃墟の柱に背中を重く預けていた。

胸の筋肉が不規則なリズムで上下している。

盲目的な怒りの爆発と、その後の【地獄の解体者(インフェルナル・ブッチャー)】への進化は、彼の精神的および肉体的なエネルギーのほぼ一滴残らずを枯渇させていたのだ。


マーカスとエララは敬意のこもった重い沈黙の中で動き、破壊された闘技場の中央に小さな即席のキャンプを設置した。

下層階で集めた乾いた枝を燃料にした火の炎が、円形の石の壁に長く踊るような影を落としている。


「これを飲んで、カルダー」


エララは、スパイスの効いた熱いスープの入ったボウルを手渡しながら言った。

彼女はシェフが苦労して呟いた指示に厳密に従い、自分でそれを作ったのだ。


「進化後のマナを安定させるのに役立つわ」


巨獣(ベヒーモス)は感謝の頷きと共にボウルを受け取り、煤と血で汚れたままの両手でそれを握りしめた。

火の反対側では、マーカスが胡坐(あぐら)をかいて座っていた。

黒曜石のクナイの一つをゆっくりと研いでいたが、彼の黄金の目は虚空をさまよい、炎に固定されていた。


「これで答えが出たな。少なくとも部分的には」


幻影の君主は、握っている刃と同じくらい冷たい声で呟いた。


「モンスターじゃない。1年前にここを通った何者かが……あんたのパーティーを微塵の慈悲もなく虐殺したんだ」


カルダーはスープに視線を落とし、液面に踊る火の反射を見つめた。


「見つけ出してやる。誰が彼らを冷酷に大虐殺したのか、必ず見つけ出す。そして誓うよ、どんな代償を払ってでも復讐してやる」


再びグループに沈黙が落ちた。

それは悲しみ、疲労、そして真の脅威はシステムの獣ではなく、人間の残酷さにあるという悟りが織り交ざった、重い沈黙だった。

巨大な森の守護者・猪人と、小さな影のゴブリンは、火の温もりの近くで丸くなり、ようやく目を閉じた。


◇ ◆ ◇


部屋の空気の密度が劇的に変化したのは、その瞬間だった。


足音はなかった。システムアラームも作動しなかった。

それははるかに微妙な異常であり、腕の産毛が逆立つような不自然な悪寒だった。


マーカスは飛び起き、すでにクナイをガードの位置に構え、目を細めた。

彼の増幅された感覚が、ダンジョンの構造そのものの波紋を検知したのだ。


「武器を構えろ」


忍者はシッシッと音を立てた。


「東の壁……動いてるぞ」


エララとカルダーは疲労を無視して飛び起きた。

彼らが見たものは、すべての論理とシステムのルールに反していた。

理論的には破壊不可能であるはずの闘技場の頑丈な白い石壁が振動していたのだ。岩が水切り石で乱された湖面のように、流動的に波打っている。


ゆっくりと、壁の中から巨大な人影が現れ、まるで水でできているかのように石を通り抜けた。

クリーチャーが闘技場の床に足を踏み入れると、波紋は瞬時に消え去り、壁は今まで通りの頑丈で貫通不能な障壁に戻った。


その姿が前進し、石の足音が床に重く響いた。

それは人型のゴーレムだった。体には複雑な緑のルーンが刻まれており、頭の上には蒸気でできた奇妙な帽子が浮かんでいた。


「あいつだ」


カルダーは呟き、新たに実体化させた鋼の双包丁を本能的に下げた。


「石雲の巡礼者だ。それに、完全回復しているみたいだな」


確かに、ゴーレムは最初の出会いの時のようなよろめきを見せてはいなかった。

下層でバトルシェフが提供した活力を与えるシチューのおかげで、ルーンの緑の光は今や明るく、生命力に満ちた活力で脈打っていた。


それは火に近づき、新しいスパイススープの香りに明らかに惹きつけられたかのように、ほとんどコミカルに空気をクンクンと嗅いだ。

彼らから数歩離れたところで止まり、岩の頭をかしげて、ずんぐりとした手を平和的なジェスチャーで上げた。不器用だが安心させるような挨拶だった。


エララは鋼のヌンチャクを鞘に収めた。

テイマークラスを支配する強力な共感の呼び声を感じ、彼女は一歩前に出た。


「エララ、待て。こいつが本当に何をしたいのかわからない」


マーカスはまだ筋肉を緊張させたまま警告した。


「彼は敵対的じゃないわ、マーカス。ただコミュニケーションを取ろうとしているだけよ」


彼女は止まらずに答えた。

彼女はすべての自己保存本能を無視して石の構造物に近づき、その横にひざまずいた。


テイマーは躊躇しなかった。

彼女は素手を直接ゴーレムの岩の胸に、人工の心臓のように脈打つ中央のルーンの真上に置いた。

目を閉じ、マナをチャネリングして、それに耳を傾けるための共鳴を探した。


彼女のエネルギーがクリーチャーの魂と接触した瞬間、エララは激しく息を呑んだ。

自分のものとは違う画像、音、記憶の断片の奔流に心が圧倒され、途切れ途切れの息が唇から漏れた。


――彼女は素晴らしい都市を見た。

クリスタルの橋と目を眩ませるような光の川の間に浮かぶユートピア。

その雄大な文明の中心には、イスリルの天の反射である巨大な木が立っていた。天空の世界樹、アイテラスだ。

生命力に満ちたエメラルドの静脈が刻まれた、目を眩ませるほど白い樹皮を持つタイタンであり、地平線を支配する巨大な嵐雲の天蓋を頂いている。


その周りでは、高く優雅な存在である『天空の民』が繁栄し、木の魔法との純粋な共生関係で結ばれていた。


そして、光が死んだ。

記憶は恐怖に染まった。ちょうど1年前、バランスが崩れたのだ。

何者か――下方から来たエンティティまたは侵入者――が、アイテラスの根を暗く、寄生的な、止めることのできない魔法で感染させ始めた。

不自然な虚無が黒い霧のように広がり、宙に浮く大陸自体の生命力を食い尽くし、市民の霊的エネルギーを吸い取った。


天空の民は枯れ始め、塵に変わっていった。

その時、アイテラスは絶対的な犠牲の行動を起こした。

残酷な絶滅から子供たちを救うため、世界樹は最後の純粋な魔法の蓄えを使用し、死にゆく体から市民の魂を抽出し、石と蒸気の無生物の構造物の内側に融合させたのだ。

ゴーレムになることで、彼らは定命の性質と美しさを失ったが、岩を吸い尽くすことのできない暗黒魔法から身を守った。


頂上を食い尽くす恐怖から逃れるため、姿を変えた市民たちは下へと逃げ出し、尖塔の壁の中に文字通り融合し、自らを封印した。

彼らは石の中で幽霊のように生き始め、辺獄に閉じ込められ、マナ飢餓や絶望に支配された稀な瞬間にのみ姿を現すようになったのだ――。


エララはカッと目を開き、急激に接触を断った。

激しく息を切らし、青白い顔を熱い涙が伝っている。彼女は後ろへ倒れこみ、カルダーの力強く安心感のある手に素早くキャッチされた。


「エララ! 一体何を見たんだ?」


シェフは彼女の様子に驚いて尋ねた。


少女はゴーレムを見た。

クリーチャーは空虚で動かず、無言の目で彼女を見つめていたが、エララは、ついにその悲劇を理解できる者を見つけたという、その存在の無限の感謝を感じることができた。


「彼は……ダンジョンが生み出した魔物じゃないわ」


エララは声を震わせてどもった。


「彼は『天空の民』。あの上には文明全体があり、イスリルの双子の木があるの。アイテラス……白い幹、エメラルドの静脈、そして雲でできた天蓋を持つ木よ」


マーカスは一歩近づき、ついにクナイをしまった。彼の表情は読み取れないものになった。


「双子の木? なぜ彼らは塔の壁の中でネズミのように隠れて生きているんだ?」


テイマーはカルダーの腕にしがみついて身を起こした。

震える声で、彼女は自分の心に注ぎ込まれたすべてのイメージを仲間たちに語った。黄金の都市について、1年前にアイテラスを感染させ始めた侵入者について、そして人々をゴーレムに変えて救うための木による極限の犠牲について説明した。


「それは暗黒の魔法で、恐ろしいものだった」


エララは身震いして結論づけた。


「純粋な生命エネルギーとマナを糧とし、死と灰だけを残していくようなものよ」


マーカスの周りの空気が突然凍りついた。

テイマーの言葉は彼の中でパラディンの炎を灯すのではなく、大災害の正確な解剖学をたった今理解した戦術家の生々しくシニカルな気づきをもたらしたのだ。


「1年前……まさにこの時期だ」


マーカスは歯が軋むほど食いしばりながら囁いた。


「生命を食い尽くす暗黒の感染。それが世界樹で俺たちが直面したマルコラスの瘴気そのものでないなら、間違いなくその近縁だ」


カルダーは重い手で顔を覆い、事態の大きさを悟って目を丸くした。


「お前が言っているのは、去年俺の友達を大虐殺した奴が……あの上の黙示録の引き金になったのと同じ人物だってことか?」


「あるいは、芯までそいつに腐敗させられたかってことだな」


マーカスは腕を組み、闘技場の屋根のない天井を見上げて答えた。


エララは周りを見回し、尖塔の分厚いクリスタルと石の壁を見つめた。冷たい恐怖の震えが彼女の背筋を走った。


「このすべてが何を意味するかわかる? 1階の巨大なプラチナの扉……私たちが入った途端に後ろに落ちてきた、魔法の石板」


グループは生々しく恐ろしい透明感に満ちた視線を交わした。

彼らは内側に封印されたのだ。ギルドにメッセージを送ることも、援軍を求めるために離れることもできず、外に駐留している王室軍はどんな状況であっても決して助けに入ってこない。

あの潜在的な世界の終わりに対する全責任は、今塔の中にいる者たちだけにのしかかっているのだ。彼らに。


マーカスが沈黙を破った。彼の黄金の視線は今や安定し、冷酷で、計算高かった。


「ノトリウスだ。あいつがすべての鍵だ。あいつの暗黒の炎、腐敗したオーラ。もしあのクズが、あの魔法を完全に目覚めさせるため、あるいはそれを糧にするために頂上へ向かっているなら、俺たち3人だけじゃ奴には立ち向かえない。暗黒エネルギーに一掃されるのがオチだ。明日からは過酷なペースで動かなきゃならない」


忍者は仲間たちを一人ずつ見た。


「できるだけ早く、ジンたちのパーティーに合流するんだ。待ち受ける困難を生き残る希望を少しでも持ちたいなら、あのモンクの火力とタンクの防御力が絶対に必要になる」


カルダーは脇に下がる肉切り包丁の柄を強く握りしめ、腕の筋肉が痙攣するほど緊張した。地獄の解体者の目は決意で燃えていた。


「あの上にいるのが誰であろうと、俺の仲間やここの人々に何をしたのであろうと……俺がこの物語に終止符を打ってやると約束する」


◇ ◆ ◇


約束に満ちたその言葉で、石雲の巡礼者が動いた。


遅く、重くリズミカルな足取りで、ゴーレムはカルダーに近づいた。

岩の手を上げ、巨獣(ベヒーモス)の太い腕に感動的なまでの繊細さでそれを置いた。体の緑のルーンが強烈に脈打ち、人気のない峡谷に吹く風のような、深く振動する音を発した。


エララは周囲のマナフローが劇的に急上昇するのを感じ、目を丸くした。


「カルダー……彼はあなたに『糧の契約』を求めているわ」


シェフは混乱して彼女を見た。


「契約?」


「彼は私たちと一緒に戦いたいと言っているのよ」


テイマーは、構造物の意図を翻訳しながら感情で声を震わせて説明した。


「彼は自分の石のコアをあなたのマナに結びつけたいの。そうすれば、壁に戻る必要がなくなり、行軍し戦うために必要なエネルギーを得られるから。でも、非常に高い代償があるわ、カルダー」


エララは固唾を飲み込んだ。


「もし彼がこれをすれば……眠っている生命エネルギーを消費して戦闘の絆を結べば……たとえ私たちが天空の世界樹を救うことができたとしても、彼にとってそのプロセスは不可逆的になる。彼は二度と本当の人間の体に戻ることはできない。永遠に石のゴーレムのままでいることになるわ」


カルダーは天空の民を見下ろした。

ゴーレムはわずかな躊躇も見せなかった。ゆっくりと頷き、絶対的でストイックな決意のジェスチャーを示した。故郷に救済の希望を与えるためなら、自分のアイデンティティと人間性を永遠に捨てる覚悟ができているのだ。


筋肉と同じくらい大きな心を持つ巨像は、その完全なる犠牲に深く心を打たれた。

一言も発することなく、カルダーはゴーレムの大きな石の手を彼自身の手で掴み、強く、壊れることのないグリップで握りしめた。


「なら、共に戦おう、友よ」


カルダーは、誠実で激しい感情に声が割れながら言った。


「そして約束する……お前が俺と一緒にいる限り、熱いシチューに困ることは絶対にないとな」


エメラルドグリーンの輝きが、破壊された闘技場を照らし出した。


≪システムハブ:糧の契約(サステナンス・パクト)完了≫

【使い魔化:石雲の巡礼者(天空の民)】

【絆の構築先:カルダー(地獄の解体者)】

【ステータス:永続的。】


マーカスはシステム画面が夜の空気の中に消えていくのを見つめ、静かに頷いた。

グループはすべてを犠牲にしても構わないという味方を獲得して拡大したが、頂上への道がこれほど険しく暗く見えたことはなかった。


彼らは火の周りに座り直し、踊る炎が彼らの目に反射した。

言葉にしなくても、彼らは皆わかっていた。夜明けとともに、彼らの探索は絶望的な追跡、世界の終わりを防ぐための時間との戦いへと変わるのだと。

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