第6章:雷の僧侶との超音速バトルを制覇! 大会優勝目前でまさかの決勝戦ボイコット!? 過去を背負うテイマーの少女を口説き落とし、いざ最強パーティー結成へ
その後の試合のこだまは闘技場の基礎を揺らし続けたが、マーカスはただ座って見ているのに飽きていた。
「俺は出るぜ」忍者は首を鳴らしながら宣言した。「街を少し歩いて、筋肉を爆発させないような食えるものを探してくる。あんたは残るのか?」
カルダーは闘技場から目を離さず、隣のブロックの闘士たちをじっと見つめていた。「行けよ、君主。俺はメモを取り終えなきゃならない。夜に宿で会おう」
マーカスはコロシアムを出て、絵画のように美しいエランドールの混雑した通りに溶け込んだ。街は商人、冒険者、そしてあらゆる種類のギルドで溢れかえっていたが、彼のお腹の虫が鳴り、容赦なく美食地区へと彼を導いた。彼は、スパイスのローストした香りがする、こぢんまりとした素朴な屋外の酒場を見つけた。
彼は粗末な木製のテーブルに座り、地元名物の『甘藷を添えたスパイス肉のシチュー』を大盛りで注文した。冒険の相棒のことも忘れてはいない。指を鳴らして使い魔を影から呼び出し、彼にも全く同じ皿を注文した。
守護者ゴブリンはベンチにぎこちなく座り、星の金属の盾とトゲ付き棍棒を隣に置くと、嬉しそうに全身によだれを垂らしながら、ものすごい勢いでシチューをむさぼり食い始めた。マーカスは首を振りながらも、半分楽しそうな笑みを浮かべて彼を見ていた。
彼らが食事をしていると、大通りを散歩していた一人の少女がピタリと足を止めた。彼女はシンプルな冒険者の服を着ており、ゴブリンが食事をしているのに気づくとすぐに目を丸くした。
彼女の顔はパッと明るくなり、文字通り目がハートになって、彼らのテーブルに小走りでやって来た。
「信じられない、あなたとっても可愛いわね!」少女は使い魔に向かって身を乗り出し、金切り声を上げた。ゴブリンは噛むのをやめ、ジャガイモの欠片を宙に浮かせたまま困惑して瞬きをした。「すっごくキュート! あなたの金髪の房、絶対に気に入ったわ。完璧よ!」
スプーンを口に入れたまま、マーカスは眉をひそめた。少しムッとした。彼はスプーンを下げて咳払いをした。自分の使い魔が可愛い女の子の注意を引いているのに、自分は完全に無視されていることに明らかに嫉妬していた。
「あー、ちょっとすいません」マーカスは髪をかき上げ、最高の笑顔を見せて会話に割り込んだ。「見てよ、俺にも金髪の房があるんだ。実際のところ、技術的に言えばあいつが俺の真似をしたんだけどね。俺たち、全く同じスタイルなんだ」
少女は瞬きすらしなかった。彼女は、マーカスがただの煩わしいバックグラウンドノイズであるかのように完全に冷たく無視し、小さな緑のゴブリンに向かって優しく微笑み続けた。
しかし突然、少女の笑顔が揺らいだ。
使い魔とその主人の間の明らかで深い絆を見つめていると、彼女の目は測り知れない、ほとんど胸が張り裂けるような悲しみで曇った。彼女は急に姿勢を正し、視線を落とし、そして一言も発することなく、逃げるように足早に歩き去ってしまった。
マーカスは空中で手を止めたまま、傲慢な笑顔を顔に凍りつかせて取り残された。彼は少女が群衆の中に消えていくのを見つめ、そしてゴブリンを見た。ゴブリンは小さな緑の肩をすくめ、食事に戻った。
「俺が彼女に一体何をしたっていうんだ?」マーカスは両手を広げ、心底混乱して声を荒げた。「ゴブリンといちゃつくために俺を無視したかと思えば、今度は俺が侮辱でもしたかのように逃げていきやがった。この街の連中は変だ」
彼らは黙ってシチューを平らげ、トーナメントで最も過酷な日になるであろう明日に備えて休むため、真っ直ぐ『燃えるゾンビ亭』へと戻った。
翌朝、忍者のルーティンは容赦なく再開された。
夜明けの光が宿の鎧戸から差し込んできた時、マーカスはベッドから抜け出した。彼はいつもの激しいウォームアップを始めた。腕立て伏せ、ストレッチ、流れるような武術の動きで一つ一つの筋肉と腱を目覚めさせ、あの肉の反動がただの悪い記憶に過ぎないことを確認する。
下を見ると、守護者ゴブリンがいた。小さな使い魔は彼のすぐ隣に陣取り、ぎこちないが断固とした動きで彼のルーティンを真似ていた。木の床で小さな腕立て伏せをして、体を持ち上げようと奮闘しているが、決して諦めようとはしなかった。マーカスの視線に気づくと、ゴブリンは一瞬動きを止め、大きく、間抜けで、歯を見せた笑顔を彼に向けた。
マーカスはクスクスと笑い、緑の肩を軽く叩いた。準備は万端だった。
闘技場の雰囲気は電気のようだった。準決勝はエランドールにおける神聖なイベントであり、スタンドの群衆は地面が振動するほどうるさかった。
マーカスとカルダーは入場直前に別れた。幻影の君主が大きな門をくぐり、金色の砂の闘技場に足を踏み入れた時、対戦相手はすでに彼を待っていた。
エリート・エレクトリック・モンクは彫像のように完全に静止しており、使い古されたオレンジ色のローブが朝風にわずかにはためいていた。彼は導電性の重い金属の杖を肩に休ませ、剃り上げた頭の下には穏やかで、ほとんど退屈しているかのような静けさの表情を浮かべていた。
言葉は交わされなかった。傲慢な挑発も、嘲笑するような笑みもない。彼らの周りの空気は、言葉を無駄にするにはすでにプレッシャーで濃すぎた。
「諸君……」アナウンサーの声が闘技場に降り注ぎ、死のような沈黙をもたらした。「第1準決勝、はじめ!」
ゴォォォンと音が響いた。
モンクは一瞬たりとも無駄にしなかった。ポーズをとることも、警告もなし。砂の雲を蹴り上げる爆発的な足の踏み込みで、彼はその恐るべき速度のすべてを解き放った。彼は銃弾のようにマーカスに向かってダッシュし、瞬きする間に数十メートルをカバーした。
しかし、マーカスも負けてはいなかった。
彼の黄金の目は純粋な闘争心で燃えていた。彼は暗黙の了解で挑戦を受け入れたのだ。影を使わず、クローンも召喚しない。どちらもシステムに結びついたスキルや魔力は使わない。それは反射神経と物理的敏捷性の純粋で残忍な衝突であり、真のスピードの王が誰であるかを決めるテストだった。
マーカスは前方にスプリントし、モンクと真っ向からぶつかり合った。
二人は闘技場の中央で激突し、訓練されていない観客にはほとんど見えないほどの速度で動いた。彼らの衝撃音は鞭を打つような音で反響し始めた。
モンクは金属の杖を致命的な流動性で振り回し、マーカスの頭を狙ったが、忍者は打撃の下をすり抜け、タクティカルスーツの補強された前腕で金属を弾き返した。それに応じて、マーカスは超高速のストレートパンチと回し蹴りの連続を解き放ったが、モンクは杖の柄を盾として使い、完璧なフットワークでサイドステップを踏んでそれらをパリィした。
彼らはこれを5分間、苦痛なほど長く続けた。スタンドの群衆は絶対的な熱狂に包まれ、このレベルの戦いを目撃して恍惚としていた。それは、レベル2の頂点に達した2人の闘士による、純粋な身体能力、技術、敏捷性の壮大なディスプレイだった。
完璧なタイミングで、両者は互いを相殺するフロントキックを放った。衝撃波が彼らを押し戻し、マーカスとモンクは共に後方へ宙返りし、数メートル離れた砂の上に柔らかく着地した。
マーカスは深呼吸をし、ニヤリと笑った。「どうしてスキルを使わないんだ、モンク?」
オレンジ色の服を着た男は杖を少し下げ、心からの敬意を込めた笑顔を返した。「私の名前はジン」彼は自己紹介し、その声は穏やかだがエネルギーに満ちていた。「スキルを使わないのは、これほど楽しいのは本当に久しぶりだからだ、マーカス。戦いを楽しみたかったんだ」
「同感だよ、ジン」忍者は答え、再びガードを上げた。
二人は再び互いに向かって飛び出した。彼らは完全に互角の勝負で、超音速で打撃を交わし続けた。どちらも相手の防御を崩すことができない。しかし、トーナメントにおいて引き分けはあり得ないことを、二人とも知っていた。どちらかが勝たなければならず、生命エネルギーを完全に使い果たす前にそれを成し遂げなければならない。
もう一度の激しい交錯の後、ジンはマーカスの一撃を杖で防ぎ、一歩下がった。彼の周りの空気が火花を散らした。
「十分に楽しませてもらったよ、君主」モンクは宣言し、彼の目は猛烈な青い輝きで光り上がった。「だが、そろそろ終わらせる時だ」
ジンは頭上で金属の杖を回転させた。静電気により闘技場の砂粒が浮き上がり、晴天から目を眩ませるような稲妻が落ちて、武器を過充電した。彼の大技、『10万ボルトの杖』だ。
マーカスはその攻撃の範囲が広すぎて、通常の方法では避けきれないことを知っていた。鋭い口笛と共に影の守護者ゴブリンを呼び戻し、同時に素早く印を結んだ。
≪システムハブ:スキル発動≫
スキル: 分身の術
影のクローンが彼のすぐ隣に実体化した。1秒も無駄にすることなく、使い魔とクローンは力を合わせ、腕と盾を絡ませて即席の踏み台を作った。マーカスはそれに飛び乗った。努力のうめき声と共に、ゴブリンと影のコピーは彼らの合算された力のすべてで上へと押し上げ、本物のマーカスを空高く打ち上げた。
忍者を打ち上げるとすぐに、ゴブリンと影のクローンは砂の上を前方にダッシュし、モンクに対して猛烈な正面突撃を開始した。
ジンは微笑み、気をそらされることなく顔を空に向けた。「それは予想していたぞ!」彼は叫んだ。モンクは地上の脅威をほぼ完全に無視し、上空の本物の標的に集中した。彼は足を地に踏ん張り、上を狙い、破壊的な電気攻撃を解き放った。純粋なパチパチと音を立てるエネルギーのビームが、マーカスに向かって空気を切り裂いた。
それと同じ瞬間、流れるような、ほとんど無頓着な動きで、ジンは杖の下端を下げ、足元に到達したゴブリンの棍棒の一撃を軽々と弾き返した。
しかし、稲妻が空中にぶら下がっている忍者をまさに焼き尽くそうとしたその時、彼の指のプラチナバンドが光った。
≪システムハブ:アイテム発動≫
アイテム: 空間転換の指輪
紫色の閃光の中で、本物のマーカスは、ゴブリンとの共同突撃の間にジンの正確な背後に到着していた影のクローンと位置を入れ替えた。
マーカスの代わりに空中に突然実体化したコピーは、ジンの『10万ボルト』の稲妻を真っ向から受け、黒い煙を上げて爆発した。
ジンの目は見開かれ、自分が幻影を攻撃してしまったことに恐怖と共に気づいたが、彼には本当の危険に向き直る時間はなかった。
本物のマーカスはすでにそこにいた。彼のすぐ後ろに。
電光石火のローキックで、彼はジンの足をすくい、砂の上に激しく叩きつけた。モンクが立ち上がるか、身を守るために杖を上げる前に、マーカスは『ナイトファング』を抜き、凍りつくような刃を彼の喉元に真っ直ぐ突きつけた。
たった一回の、無限の鼓動の間、闘技場に沈黙が落ちた。
そして、ジンはリラックスした。彼は杖のグリップを離し、マーカスに広く明るい笑顔を見せた。
「おめでとう」モンクは、恨みがましい様子を一切見せずに言った。「君の勝ちだ」
マーカスは剣を鞘に収め、手を差し伸べた。ジンはそれをしっかりと掴み、引っ張り上げられた。2人は深い敬意の印として握手を交わし、スタンドの観客は、これほどフェアで戦術的に素晴らしい戦いを目撃したことに純粋な喜びで文字通り爆発した。
マーカスが競技者用トンネルに退却すると、腕を組んで笑顔を浮かべたカルダーが待っていた。
「決勝進出だな、君主」シェフは叫んだ。「あと1試合でトーナメント優勝だ」
マーカスは首を横に振り、その表情は突然真剣になり、計算高くなった。
「いや、カルダー。今頃には、俺は最終ステージへの出場資格を十二分に満たしているし、ギルドも俺の能力を見たはずだ。俺は決勝には出ない」忍者はきっぱりと述べた。「俺たちの時間はなくなってきている。絶対に今日中にあのモンスターテイマーを見つけなきゃならない。もし彼女が俺たちと一緒に来る気がないなら、ダンジョン遠征の登録が締め切られる前に、別の3人目のパーティーメンバーを探さなきゃならないんだ」
カルダーは状況の深刻さを理解し、ゆっくりと頷いた。「お前の言う通りだ、君主。優先順位が変わったな」彼はチュニックのポケットからくしゃくしゃの紙切れを取り出し、それを手渡した。「これは彼女の住所だ。俺はここに残る。誰が1位になり、誰が3位決定戦でジンと対戦するか見ておきたいんだ。後々、有益な情報になるかもしれないからな」
マーカスはメモを受け取り、シェフに2本指で敬礼した。彼は円形闘技場を出て、インクで書かれた指示に従ってエランドールの通りを出発した。
いくつか角を曲がり、美食地区を抜け、そしてピタリと足を止めた。彼は紙切れから目を上げ、自分の目の前に立っている建物を見た。
それは、彼が前日にシチューを食べた、あのこぢんまりとした素朴な屋外の酒場と全く同じ場所だった。
マーカスの黄金の目が細められ、突然の悟りが平手打ちのように彼を打った。あの少女。彼のゴブリンを褒めるために足を止めたあの娘……彼らの絆を見て、心が壊れたように見えたあの娘。
「信じられないぜ……」マーカスはポケットに手を突っ込みながら、信じられないというような笑みを浮かべて呟いた。「彼女だったのか」




