第14章:人間大砲として難攻不落の城門を粉砕! 絶体絶命の仲間の前に駆けつけた木こりが、闇の貴族の攻撃を【チート斧】で弾き返す件
午前3時の刺すような冷気がゴランの顔を打ち付けた。ボルトは、カエララを隔てる最後の数マイルを食い尽くすように走っていた。
デモニック・ウルフは夜明け前の暗闇の中を、青い稲妻の軌跡のように動く。木こりの威圧的な背中の後ろで、アルトゥールは獣の銀色の毛皮をしっかりと握りしめ、地平線に目を凝らしていた。
突然、北の空が爆発した。
都市の遥か彼方、【火山ダンジョン】がある場所で、燃え盛る隕石の雨と、太陽のようなドラゴニック・ファイアの破滅的な噴火によって雲が暴力的に引き裂かれた。その閃光は偽りの夜明けのように夜を照らし出した。
ゴランの黄金の目は細められた。胸に鋭い痛みが走る。原始的で、内臓をえぐるような本能が、彼の友人たち――アナベル、マーカス、そしてゴリアテ――が、まさにあの黙示録の震源地に閉じ込められていると警告していた。
「ゴラン、空を見ろ!」アエテルガルドのギルドマスター、アルトゥールが吠え立てる風を切り裂くような声で叫んだ。「火山のところで、何か巨大なものが戦っているぞ!」
「見えている」ゴランは雷鳴のように轟く声で唸った。「だがまずは、俺たちにはやるべき仕事がある。フランシスとヴァンガルディアの軍隊のために、門を突破しなければならない」
ボルトは足を地面に踏ん張り、巨大な前足で土と泥の塊を蹴り上げて急ブレーキをかけた。
彼らの前には、カエララの難攻不落の要塞が立ちはだかっていた。黒い石と鋼鉄の威圧的な城壁は空を削るかのようで、何百人もの王室近衛兵によって厳重に守られていた。そしてまさにこの瞬間、夜の暗闇から現れた巨大な戦士ゴランに向けて、彼らはクロスボウと秘術の大砲の狙いを定めていた。
「警報を鳴らせ! ヴァンガルディアからの侵略者だ!」
城壁の上の隊長が叫んだ。巨大なデモニック・ウルフを認識した瞬間、恐怖が彼の喉を締め付けた。
ゴランはボルトの鞍から滑り降りた。
彼は門を直接叩き斬るために斧を抜いたりはしなかった。カエララの入り口の巨大な質量を破るには、もっと遥かに破壊的な何かが必要だった。
自然の守護者は胸に手を当て、彼に新しく加わった最も恐ろしい味方を召喚した。
黄金と壊死が混じり合った目も眩むような閃光が、谷を照らし出した。
【タイタンボーン・ナイト(巨骸騎士)】が実体化し、大地が激しく揺れた。ビルほどの高さがある超巨大なグレード3の骸骨ボスは、アビサル・スチール(深淵の金属)の巨大なブロードソードを握りしめ、燃え盛る空虚な眼窩で都市の城壁を見つめた。
城壁の上の衛兵たちは、絶対的な恐怖で石のように固まった。
「タイタン」ゴランは骸骨の巨人の真正面に立ち、命じた。「剣を置け。両手をすぼめて、俺を投げろ。最大出力だ。あの門を真っ直ぐに突き破れ」
魔物は躊躇しなかった。
巨大な黒いブロードソードを土に突き刺し、片膝をつき、その巨大な骨の掌を合わせた。ゴランは巨人の手の真ん中に足を踏み入れた。
彼はインベントリから【破壊の双刃斧】を引き抜き、アビサル・スチールのあり得ないほどの重量を感じた。
≪システムハブ:パッシブ共鳴発動≫
【ブラッドドラゴン・アサシン】のパッシブな共鳴を流し込み、ゴランは斧の双刃にドラコニック・ファイアの轟音を上げる渦を纏わせた。
彼は膝を曲げ、運動エネルギーの衝撃に備えた。
タイタンボーン・ナイトは前方へ踏み込み、そのタイタンのような筋力のすべてを込めて、木こりを空高く射出した。
ゴランは人間大砲のように空中に放たれた。
飛行中、彼はその巨大な体をひねり、猛烈な高速回転を発生させた。ドラコニック・ファイアと武器の破壊不可能な性質によって強化された彼は、炎とアビサル・スチールの目も眩むような回転輪となった。空気の構造そのものを切り裂く、燃え盛る丸鋸だ。
彼はカエララの難攻不落の門の、正確な中心に激突した。
≪システムハブ:スキル発動≫
【パッシブスキル:木こりの掟】 Lv.2
衝撃はあらゆる論理を無視していた。
パッシブスキルは絶対的な限界まで燃え上がった。魔法で強化された鋼鉄と分厚い黒石は、ただ壊れただけではない。粉砕されたのだ。
炎と砕け散った金属の衝撃波が内側へ爆発し、巨大な扉、補強された蝶番、そして入り口の側面にある見張り塔を完全に消し去った。
ゴランは都市の内部の石畳の上に重く着地し、燃え盛る回転にブレーキをかけながらブーツを滑らせた。彼の背後には、ほんの一秒前までヴァエロール家の誇りが立っていた場所に、巨大なクレーターがポッカリと口を開けていた。
道は完全に開かれた。
アルトゥールは、廃墟となった門のすぐ外でボルトに跨ったまま、獰猛な勝利の笑みを浮かべてその絶対的な破壊の光景を観察していた。
「門は落ちたぞ!」アルトゥールは黒い金属のブロードソードを抜き、咆哮した。「ゴラン、行け! 狼に乗って、火山で一体何が起きているのか見てこい! 私はここに残って突破口を守り、援軍が到着するまで奴らの防衛線を破壊する! だが、フランシスと我々の1万人の部隊が都市を強襲するまで、この衛兵たちを釘付けにしておくには助けが必要だ!」
ゴランは頷いた。
素早い精神的な命令と共に、黄金の輝きが彼の胸から噴出した。【アイアンハイド・ベヒーモス】がアルトゥールの隣に実体化し、轟音を上げて鋼鉄の鎧を揺らし、ギルドマスターのための貫通不能な盾として機能する準備を整えた。
「ベヒーモスが入り口を守るためにお前と一緒に残る。死ぬなよ、オッサン」
ゴランは言い、同時にタイタンボーン・ナイトを胸に呼び戻して、再びボルトの鞍へと飛び乗った。
「子供たちが無事か確認してやってくれ、木こり」アルトゥールは装甲熊の隣に陣取りながら答えた。
「ボルト、【速度倍増】だ!」ゴランは命じた。
≪システムハブ:スキル発動≫
魔物:ボルト | 【速度倍増】
銀色の狼は青い電気の残像となり、パニックに陥ったカエララの王室近衛兵たちを無視して、火山の赤みがかった輝きに向かって真っ直ぐに北へと猛烈な勢いで疾走した。
◇ ◆ ◇
火山のふもとの空き地の熱は息苦しく、瘴気と焦げた灰の悪臭が立ち込めていた。
ドミニクとヴォーティガンのアンデッドの操り人形はキメラと共に破壊されたが、支払われた代償は法外なものだった。
パーティーの致命傷はアナベルの極限の犠牲によってたった今癒やされ、安定したばかりだったが、彼らの魔法的・精神的エネルギーは完全に枯渇していた。
ゴリアテは膝をつき、彼の巨大な鎧は凹み、煙を上げている。ルシウスは【ドラコニック・フュージョン】を解かれ、マナが完全に空になり、疲れ果てた妹ダイアナの上に庇うように立ち、激しく息を喘がせ、その足は目に見えて震えていた。
まだ有毒な煙が漂う中を、ゆっくりと前進してくるのは若きヴァエロールだった。
彼は影でできた目に見えない兜を被っており、その重くリズミカルな息遣いが静寂の中で不自然に響いた。彼の手には、完全に濃く、脈打つ黒い腐敗――システムの純粋な、感染性の瘴気――で形成された巨大なブロードソードが引きずられていた。
「泥の中でのたうち回る時間が長すぎたな」
歪んだ、耳障りな声が影から響き、貴族的な嫌悪感に満ちていた。
彼はすぐには攻撃しなかった。有毒な煙から姿を現すと、ヴァエロールは時間をかけ、地面で打ち砕かれた戦士たちから発せられる絶対的な絶望感を味わった。彼はゆっくりと彼らの間を歩き、重いブーツで火山の岩を砕き、自らのアンタッチャブルな覇権を誇示した。
「野良犬どもがこの世界の秩序に逆らえるとでも思ったか? お前たちのザマを見ろ。壊れている。哀れだな」
長く、苦痛に満ちた数分間、彼はただそこにいるだけで彼らを拷問し、巨大な瘴気のブロードソードの先端をわざと地面に引きずり、金属が金切り声を上げる音で彼らの恐怖を増幅させた。
彼らの無力さに完全に満足して初めて、彼はようやく意識を失っているアナベルに近づいた。
「だが、腐った根は引き抜かれなければならない。お前たちの惨めな混乱もここで終わりだ。灰は灰に」
暗黒騎士は巨大な瘴気のブロードソードを頭上に掲げた。垂直の処刑の一撃が振り下ろされれば、ヒーラーは真っ二つに切り裂かれるだろう。
ルシウスはマナの蓄えの絶対的な底をかき集め、ドラコニック・ファイアの障壁を召喚しようとしたが、その炎は壊死のオーラの圧倒的な圧力に抗えず、哀れにシューシューと音を立てるだけだった。
マーカスは歯を食いしばり、震える手で二本のクナイを抜こうと苦労しながら、勇敢にもヒーラーの前に立ちはだかり、敵の刃をほんの一瞬でも遅らせるためだけに八つ裂きにされる覚悟を決めた。
しかし、その極限の、絶望的な自己犠牲は必要なかった。
ヴァエロールは時間を無駄にしすぎたのだ。
ソニックブームが火山の静寂を打ち砕いた。
【速度倍増】スキルによって駆動され、わずか数分で何マイルも食い尽くしてきた青い稲妻の軌跡が、地殻を揺るがすほどの暴力性で空き地の中央に激突した。
ゴランはまだ空中にいる間にボルトの背中から飛び降り、【破壊の双刃斧】を振り下ろした。
破壊不可能なアビサル・スチールと巨大な瘴気の剣の激突は、全方向100メートルにわたって煙を吹き飛ばす衝撃波を生み出した。彼らの足元の地面は深く、蜘蛛の巣状のクレーターにひび割れた。
暗黒騎士の武器は通り抜けなかった。完全に止められた。
ゴランはその恐るべき巨体をいっぱいに伸ばして立ち、彼の目は自然の守護者の原始的な怒りで燃え上がっていた。闇魔法の腐敗した圧力に直面しても、彼は瞬き一つしなかった。彼は絶対的な容易さで攻撃を弾き返した。
煙を上げる兜の輪郭の後ろで辛うじて見えるヴァエロールの顔は、純粋なショックの仮面へと歪んだ。彼は自分が今経験したことが信じられなかった。止めることのできない『木こりの掟』によって強化されているとはいえ、単なる物理的な激突が彼を止めたのだ。
「アビサル・スチールのブロックが、自然そのものの崩壊を止められるはずがない!」影に包まれた姿は、純粋な驚きに一歩後退しながらシッシッと音を立てた。「私こそがこの世界の秩序だ! 私はヴァエロールだ!」
怒りに叫びながら、貴族は反撃に出た。彼の巨大な暗黒剣を、壊滅的な斬撃の連続で振り回す。しかし、ゴランはそのすべてを、一つ残らずパリィした。
暗黒騎士の打撃は想像を絶するほど強力で、固い岩をも分解できる壊死エネルギーを帯びていたが、ただの一撃もアビサル・スチールの堅固なガードを破ることはできなかった。木こりは、友人たちがこのような状態に陥ったのを見た怒りに油を注がれ、冷たく、止めることのできない怒りで戦った。
追い詰められたヴァエロールは、理解不能な呪文、腐りゆく力の古の言葉を唱え始めた。一瞬にして、彼の体は自身の剣の黒い瘴気と一体化した。純粋な瘴気でできた巨大な翼が彼の背中から広がり、彼に飛行能力を与え、空からの電光石火の急降下攻撃でゴランを深刻な不利な状況に追い込んだ。
ゴランは騎士からのさらなる空中からの斬撃をパリーするのに苦労し、圧力が増すのを感じた。彼は集中しなければならず、システム自体の感染と融合できる相手を過小評価することはできないと知っていた。
まさにその瞬間、彼の胸がこれまで以上に強烈に輝き始めた。内臓から湧き上がるような鼓動が彼の心臓に響く。【ブラッドドラゴン・アサシン】が彼の精神を圧迫し、その計り知れない生命力のすべてを彼に与えることを切望していた。
ゴランはそれをすべて同化させた。以前ルシウスに起こったことと全く同じように、木こりは使い魔との完全な共鳴を引き起こしたのだ。
≪システムハブ:絶対共鳴≫
テイマーの至高スキル発動。
シンクロ率:100%
ステータス:竜の融合開始。
ゴランの巨大な体は、強力な人型のドラゴンの外見を帯びた。暗い鱗が皮膚を覆い、燃え盛る翼が背中から噴出する。今や異常なほど強力になったゴランは、空へ飛び立った。2人は火山の上の白熱する空で衝突し、炎と闇の嵐の中で互角に戦い始めた。
地上では、ルシウスがぽかんと口を開けて空中戦を見守っていた。
伝説のテイマーは、信じられないというように顎から一筋の血を拭った。彼は、モンスターテイマーがこれほどのレベルの完璧なシンクロに達するのを、しかもこれほど純粋で非ハイブリッドな形で見たことがなかった。ゴランが斧とドラゴンの力を融合させ、空を支配する熟練度を目の当たりにして、彼は静かに認めた。この木こりは、おそらく自分よりも優れているかもしれないと。
一方、マーカスは苦労して立ち上がった。残存するマナを利用して、金髪の若者は視覚スキルをアクティブにした。
≪システムハブ:スキル発動≫
【使用者:マーカス】 | 【クラス:忍者】 | 【スキル:鷹の目】
「みんな、あそこを見てみろ!」マーカスは叫び、灰の厚い毛布の向こう、南の地平線をスキャンした。「分遣隊が来てる!」
スナイパー・エルフと、ポールと一緒に旅をしていた鍛冶師が示された方向へ目を細め、弱々しく微笑んだ。「俺たちの都市の救助部隊だ。ヴァンガルディアだ!」
「俺たちはここでは足手まといになるだけだ」ゴリアテが唸り、優しくアナベルを装甲された腕に抱き上げた。「彼らの方へ移動しよう! きっと少女を目覚めさせることのできるSランクヒーラーを連れているはずだ!」
グループは一斉に移動を開始し、倒れた仲間を安全な場所へ運ぶために激突の震源地から後退した。
しかし、ヴァエロールは彼らの撤退に気づいていた。
傲慢さと人命に対する軽蔑に目をくらませた彼は、空中の決闘を一時的に中断し、グループの背後から攻撃して彼らを虐殺するつもりで、裏切りの急降下を開始した。
だが、ゴランはそれを許さなかった。
光の速度で下降し、自然の守護者は空中で貴族を迎撃した。ゴランはドラゴニックな顎を大きく開き、【白き破滅の光線】――ドラゴンの破壊的な炎の息吹――を解き放って敵を足止めし、敵の暗黒の翼を一瞬にして焼却した。
直後、降下の勢いに乗り、彼は双刃斧で上から下へと壊滅的な斬撃を振り下ろした。
衝撃はヴァエロールを暴力的に地面に叩きつけ、火山の床全体を揺るがし、敵を溶けた岩の深いクレーターに押しつぶした。
ゴランは仲間たちの前でふわりと着地し、燃え盛る翼はゆっくりと格納されていった。鈍い音と共に、彼は巨大で煙を上げる斧を火山の土に突き刺し、瓦礫の中で潰された敵を睨みつけた。彼の目は絶対的な決意で燃えていた。
「俺の仲間に近づくな」
ゴランの視線が、装甲された巨人の腕の中で蒼白になり意識を失っているアナベルに落ちた瞬間、ただでさえ石のように硬かった木こりの表情はさらに険しくなった。
「ボルト!」ゴランは雷鳴のように叫んだ。
純粋な青い電気の閃光と共に、巨大な銀色のデモニック・ウルフが彼の側に実体化した。ゴランは限りない優しさで少女をゴリアテの腕から持ち上げ、獣の鞍の上に置いた。
それから、彼の視線はグループと一緒に旅をしていた3人の見知らぬ人たちに向けられた。ゴランは眉をひそめ、若き忍者の方を向いた。「マーカス、この3人は誰だ?」ゴランは戦士、エルフ、鍛冶師を指差して尋ねた。
「ヴァンガルディアの傭兵たちだ」マーカスはすぐに答え、一歩前に出た。「戦士はポール、彼らの隊長だ」
ゴランは頷き、目の前にある戦術的優位性を即座に把握した。「いいだろう。ポール、お前はヴァンガルディアの出身で、到着する救助部隊や、都市のヒーラーたちのことも知っているな。マーカスと一緒に狼に乗り、アナベルがすぐに治療を受けられるようにしてやってくれ。残りの者は歩いて後を追え。ボルトはできるだけ早くお前たち全員を安全な場所へ運ぶために往復する」
ゴランは仲間たちの目を見て、揺るぎない権威と希望を伝えた。
「体力を回復するように努めてくれ。俺たちはヴァエロール家をきっぱりと終わらせようとしている……」
しかし、彼の背後の火山岩のクレーターでは、敵はまだ壊れていなかった。
ヴァエロールは、押しつぶされ、暗黒の鎧がボロボロになっていたにもかかわらず、黒い血の濃い塊を咳き込んだ。カエララを支配する王朝の根深い傲慢さが、彼が敗北の屈辱を受け入れることを決定的に妨げていた。
「秩序は……決して混沌に屈しない!」暗黒の貴族は唸った。
勝利への欲望に突き動かされ、ヴァエロールは最終的で決定的な一線を越えることを決断した。
彼は自発的に正気と人間性の最後の残滓を放棄し、システムの壊死的な感染が彼を完全に支配するのを許したのだ。
腐敗した闇の柱が火山の土から噴出し、彼の壊れた体を飲み込んだ。貴族の手足は不自然にねじれ、黒い腐敗の巨大な剣と融合し、グロテスクに膨張していく。黒い炎と叫び声のような影の渦の中で、彼は死の魔法のタイタンのような異形、光そのものを食い尽くそうとする混沌の塊へと変貌した。
だが、ゴランは1ミリも後退しなかった。
彼の壮大な人型ドラコニックの形態で、オニキスの鱗に覆われ、力強い翼に支えられた自然の守護者は、致命的な【破壊の双刃斧】を両手で握りしめた。
アビサル・スチールの威圧的な双刃が点火し、目も眩むような太陽とドラゴンの炎で轟音を立てた。
激突は純粋な黙示録となった。
瘴気の怪物は前方へ突進し、その圧迫感のあるオーラで重力を歪めた。ゴランは空へ飛び立ち、真紅の流星のように闇を切り裂き、空中で獣に一撃を見舞う。マグマの空が震えた。
異形は、触れるだけで物質を分解できる触手のような壊滅的な攻撃を解き放ったが、ゴランはドラコニックな鱗の強固な障壁に守られながら、それらをタンクし、パリーした。木こりの斧の一撃はすべてタイタンのような衝撃波を生み出し、白炎の爆発と純粋な腕力でシステムの感染を浄化していく。
追い詰められ、木こりを圧倒することができなかった腐敗した異形は、その瘴気の海のすべてを、上空からの単一の巨大な魔法による処刑に凝縮させた。
ゴランは翼を折りたたみ、攻撃の源に向かって超音速で急降下し、空に挑んだ。
衝突の正確な瞬間に、彼は『木こりの掟』のすべての運動パワーと、絶対共鳴を組み合わせたものを注ぎ込んだ。
燃え盛る斧は暗い塊をただ壊したのではない。それを完全に分解したのだ。
一瞬の、極小の何分の一秒の間、戦闘の混沌が凍りついたように見えた。魔法の耳をつんざくような咆哮は薄れ、火山の空気を切り裂く赤熱した鋼の鋭いヒューという音だけが残った。
その不自然で絶対的な静寂の中で、真の守護者の復讐の怒りに導かれたゴランが、止めることのできない水平の斬撃を放った。
刃は、異形の首を綺麗に切断した。
怪物の巨大な体は甲高い悲鳴を上げて爆発し、不活性な灰の雨となって自らの中に内破した。ヴァエロールの切断された首が地面に向かって真っ逆さまに落ちていく。致命的な反射神経で、ゴランは闇魔法に浸かった髪を空中で掴んだ。
暗黒の貴族は死にかけていたが、その目には不吉な明晰さの最後の火花が輝いていた。彼は黒い血を一筋咳き込み、グロテスクで嘲笑的な笑みに口を歪めた。
「お前は……何もわかっていないな、木こり」ヴァエロールは息も絶え絶えに言い、その声はゴランの心に反響するような不吉な囁きだった。「勝ったと思っているようだが……お前は本当の支配者たちを目覚めさせてしまっただけだ……彼らは私の復讐のために、お前たちの世界を引き裂くだろう。真の暗黒の支配は……まだ始まったばかりだ」
ゴランの表情は石のように硬いままだった。
「来させてやれ。奴らを待っているのは、俺の斧だ」彼は唸った。
不吉な光は完全にヴァエロールの目から消え、彼の嘲笑的な笑みは生命のない仮面へと凍りついた。
燃え尽きゆく火山の炎を振り返ることもなく、自然の守護者は力強く一度翼を羽ばたかせた。彼は復讐の雷光のように夜空へと打ち上げられた。彼は超音速で硫黄を含んだ雲を切り裂き、勝利の不気味なトロフィーを携え、真っ直ぐ南へと向かった。
彼の眼下で、何マイルも食い尽くした飛行の後、カエララの廃墟となった城壁が再び現れた。要塞は燃え上がり、完全な混沌に包まれていた。ヴァンガルディアの軍隊と冒険者たちが、少し前に開けられた裂け目に雪崩れ込んでいたのだ。
上空から、ゴランの高められた感覚は武装衝突の震源地を正確に特定した。
アルトゥールだ。強大なギルドマスターは絶対的な限界に達し、鎧の数カ所が溶け、絶望的に不平等な戦いを強いられていた。
彼の前には、ヴァエロールの貴族、恐るべき力を持つ【炎の魔導士】が立っていた。地面には、【アイアンハイド・ベヒーモス】が重傷を負い、意識を失って倒れている。
ゴランは翼を折りたたみ、超音速で急降下した。緊急の精神的命令で、彼はベヒーモスの命を救うために、即座にそれを胸に呼び戻した。
彼は地殻を揺るがすほどの暴力性で着地し、カエララの黒く焦げた石畳を、アルトゥールと炎の魔導士の中央で真っ二つに砕き割った。彼のドラコニックな翼は溶解した。
1ミリ秒も無駄にすることなく、怪物のような落下の勢いを利用して、ゴランは【破壊の双刃斧】で魔導士の首を綺麗に切断するつもりで、致命的な水平の斬撃を放った。
しかし、その衝撃は決して起こらなかった。
強大なアビサル・スチールの刃は、わずかな抵抗に遭遇することもなく、敵の首を直接通り抜けた。まるでヴァエロールが実体のない存在であり、炎そのものと一体化しているかのようだった。
炎の魔導士は全くダメージを受けなかった。空振りした一撃により、ゴランはわずかにバランスを崩した。貴族はゆっくりと新参者の方へ向き直り、傲慢さに満ちたその目に残り火を踊らせた。
「このすべての混沌を引き起こしたのは、お前のようだな」貴族はシッシッと音を立てて言った。
しかし、彼が彼を嘲るために別の言葉を発する前に、ゴランは左手を開いた。
鈍く、不気味なドサッという音と共に、彼は持ってきたトロフィーを地面に投げ捨てた。
ヴァエロールの切断された頭部が石畳の上をごろごろと重く転がり、まさに火の魔導士の足元で止まったのだ。
貴族は下を見た。炎と残り火でできた彼の体は、震え、凍りついたように見えた。彼は親族の生命のない顔立ちと空虚な目を見つめた。傲慢さは一瞬で消え去り、名状しがたい恐怖と痛みに取って代わられた。
「お前……俺の血族を殺したのか……」ヴァエロールはゴランに視線を上げ、シッシッと音を立てた。その声は制御不能な山火事のように反響し、純粋で黙示録的な憎悪に満ちていた。
少しの躊躇もなく、そして復讐の怒りに完全に目がくらんだ炎の魔導士は、最も破壊的な攻撃をチャージした。致命的な真紅の通知がゴランの視界で点滅した。
≪クリティカル警告:原初の闇魔法≫
敵の呪文:【破滅の炎】
音のない、そして想像を絶する力を持つ黒い炎の奔流が、木こりに向けて真っ直ぐに噴出した。
だが、ゴランは獲物ではなかった。彼は顔の前で腕を交差させた。
『木こりの掟』のパッシブをチャネリングし、彼のクラスの絶対的な粉砕力が、彼の下腕の装甲である【ツイン・ヴァンガード・シールド】に直接転送される。
衝撃は大惨事だったが、装備は持ちこたえ、ゴランの顔から数インチのところで炎の魔法の流れを分解した。
煙を上げる腕を下ろすと、ゴランは死以外何も約束しない視線で炎の魔導士を見つめた。そして、彼は傍らの老戦士に向き直った。
「ここからは俺が引き受ける、アルトゥール」ゴランは唸り、その声は鋼のように冷たかった。「ヴァンガルディアの軍隊に手を貸してやってくれ」




