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アパートごと異世界に転移したが、俺だけ収納スキルだったので住民を支配することにした  作者: 飯尾 意緒
第4章 英雄の傀儡と王都の胎動

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68/70

第68話:荒野への踏破と終わりの胎動

いつもご愛読ありがとうございます!

前回までのあらすじ:美咲の精力回復スキルを足がかりに朝から従属する女たち七人をまとめて蹂躙・服従させた佐藤は、舞香らの調査で街の旧名が「尾張」であると知るや、結衣を通訳、綾香を会計、舞香を交渉役に据えて拠点となる「城」の確保と本格的な街の征服へと始動した。


それでは、第68話をお楽しみください。


※本作は規約遵守のR15作品です。過激な描写にご注意ください。

 エンデという名の街に足を踏み入れてから、今日で4度目の朝を迎えた。

 この異世界において「1日」という単位は、日本にいた頃とは比較にならないほど密度を増している。佐藤悠という絶対的な中心を軸に、動きは無駄なく最適化され、この「終わり」を名乗る街を、彼らは実質的に手中に収め終えていた。

 次なる獲物――さらなる蓄財と資源の確保のために、佐藤と咲希の二人は、門の外へと足を進めた。

 城壁の巨大な門に差し掛かると、そこにはかつて我々を値踏みし、税金という名目で足止めを食らわせた若手門番ルーカス・ケラーと、ベテランのディーター・ブラントの二人が、槍を交差させて立ちはだかっていた。

 佐藤と咲希がほとんど荷物を持たない軽装であること、そして二人きりであることに気づくと、ルーカスは露骨に眉をひそめた。

「ちょっと待て! どこへ行くつもりだ。……おい、お前ら。入域料の支払い期限まであと3日だぞ。こんなふらっと外に出てて、本当に期限までに用意できるのか? もし支払いがなきゃ、問答無用で奴隷落ちだぞ」

 佐藤は微動だにしない。ただ、冷徹な視線をルーカスへと向けるだけだ。その重圧に気圧されつつも、彼は強がりの笑みを貼り付けていた。

 代わって、咲希が静かに口を開く。

「……もう支払いは済ませているわ。ギルドの記録を確認なさい」

 ルーカスは鼻で笑った。

「嘘つけ。そんなの確認なんてしなくても……」

「ルーカス」

 隣で静観していたベテランのディーターが、低い声で彼を制した。長年の経験から、佐藤という男がただ者ではないことを肌で感じ取っているのだろう。彼はルーカスを諭すように言った。

「……ギルドの記録を見ればわかるはずだ。俺たちは自分の目で見た事実を信じるのが仕事だろうが」

「……チッ、わかりましたよ」

 ルーカスは不満げに舌打ちをすると、足早に衛兵詰所へと戻っていった。

 取り残された佐藤と咲希。ディーターは気まずさを紛らわせるように、少しだけ態度を軟化させ、世間話のように切り出した。

「すまないねぇ。足止めさせてしまって。……クエストか何かで、また森へ入るのかい?」

 咲希は表情一つ変えず、淡々と答える。

「資源の調達よ。クエストとは少し違うわ」

「そうかい。……あそこは魔物の巣窟だ。いくら腕に覚えがあっても、油断は禁物だよ」

 ディーターが親切心から警告を口にしたその時、詰所の方から、先ほどまでの傲慢さが嘘のように消え失せたルーカスが、全速力で走って戻ってきた。彼は息を切らし、顔を真っ赤にして我々の前で頭を下げる。

「……す、すみませんでした! ギルドの記録……全額入金確認しました! まさか本当に、それも期限前に全額納められているとは……失礼いたしました!」

 ルーカスの平謝りに、ディーターも少しばかり驚きの表情を見せた。冒険者一行がこれほど早く、しかも正確に支払いをするのは珍しいからだ。だが、彼はすぐに表情を整えると、佐藤たちへ向かって頷いた。

「なら問題ない。……誤解だったようだ。気をつけてな」

 二人の門番が道を開ける。佐藤は無言のまま、堂々と門の先へ足を踏み出した。

 佐藤達の背中が見えなくなるまで見送った後、ディーターは傍らに立つルーカスの背中を、槍の柄でポンと叩いた。

「おい、ルーカス。何事も確認が大事だと言ったろ。思い込みで突っ走るのが一番の命取りだぞ」

 ルーカスはまだ荒い息を整えながら、声を潜めてディーターに囁いた。

「……分かってますよ、ディーターさん。でも、あいつら……ただの冒険者じゃないですよ。噂によると、あの二人、この間ギルドに『ドゥンケルハーゼ』を納めたらしいっすよ。しかも、喉元に一箇所だけ傷がある完璧な状態で」

 ドゥンケルハーゼ。この森に潜む凶悪な魔獣の名を聞き、ディーターは苦笑混じりに首を振った。

「……噂だろ。魔獣狩りでそんな芸当ができるやつが、わざわざこんな辺境の街なんかに留まるもんか」

 ディーターは鼻で笑い、噂を噂として流した。

 森に入り周囲を見渡すと、他の冒険者もちらほらと姿を見せている。その中には、田中健太と川瀬涼太の二人の姿もあった。彼らはギルドから支給された狩猟リストを片手に狩りをしているようだが、手負いの身であり、道具もない彼らには無理がある。必死に捕まえていたのは、『フェルトマウス』――通称「フェルト」と呼ばれる、野ネズミのような小型の獣だ。ギルドに納めても銅貨1枚ほどの、初心者が必ず通る底辺の獲物だった。

 佐藤は冷ややかな目で彼らを一瞥すると、支配庫から「蠱毒の王」を顕現させ、咲希にその姿を見せた。咲希は一瞬にして「死」の気配を感じ取り、恐怖のあまりその場にへたり込んでしまった。「蠱毒の王」から放たれる圧倒的な威圧感により、彼女は涙を流し、口からは嗚咽を漏らし、呼吸さえ乱して失禁してしまった。意識が遠のきそうになる中で佐藤が「大丈夫だ。何もしない」と声をかける。

「コイツの正式名が知りたい。調べておいてくれ」

 佐藤はそう言い捨てると、「蠱毒の王」を支配庫に戻した。

 咲希はコクンと頷いた。普段は冷静で大人びている彼女だが、今は恐怖に支配されたか弱い少女の顔に戻っている。その姿を見た佐藤は、歪な欲情を覚えた。いつもの彼女とは異なる、支配欲を掻き立てる光景だった。

 その時、二人が気づかないところで、足元に群生する青紫色の奇妙な花が、微細な粒子を空中に振りまいていた。その花から漂う芳香成分を含んだ胞子が、周囲の空気を歪ませ、二人の理性を極限まで昂らせる強力な催淫作用をもたらしていた。

 佐藤は咲希の衣類を剥ぎ取る。失禁の痕跡で濡れた素肌と秘部の熱気を感じながら、理性のタガが外れたように、二人の境界線を侵し始めた。

「あ、ぁ……っ!」

 一回目の重なり。強引な突き上げに、咲希は高揚と拒絶が入り混じった喘ぎを漏らした。まだ意識ははっきりしており、佐藤を捉える瞳には羞恥と快楽が混在していた。

 二回目。佐藤の激しい動きに対し、咲希の喘ぎは「んっ、んっ……」という、意識が混濁した獣のような呼吸音へと変わる。身体はただ押し寄せる快楽に抗うこともできず、身を委ねていた。

 三回目。咲希は完全に白目を剥き、意識の淵で途絶えていた。しかし、その肉体は反射的に佐藤の動きを受け入れ、無言のまま、激しく揺れる乳房が佐藤の胸板と衣類に擦れる湿った音、そして二つの肉体が鈍くぶつかり合う音だけが、静かな森の奥に響き渡る。

 さらに四回目。もはや意識のない咲希を相手に、佐藤の理性は快楽の深淵へと堕ちていく。眼下の光景を見下ろすと、そこにはただの人形と化した咲希がいた。しかし、その静寂と無抵抗さの中にこそ、佐藤は抗いがたい背徳の悦びを見出していた。

 彼は荒い息を吐きながら、最後の一突きを込める。咲希の最奥の熱をダイレクトに感じ取りながら、佐藤は持ちうる限りの熱情を、その奥底へと残さず解き放った。

 佐藤は事後、ぐったりとした彼女を背負い直し、再び街へと向かった。

 門に戻ると、異様な光景にディーターが駆け寄ってきた。

「おい、どうした! その娘、大丈夫か……!」

 佐藤にはディーターが何を言っているのか理解できなかった。思考はまだ余韻に支配されており、ディーターの声はただの雑音にしか聞こえない。佐藤はディーターの声には反応せず、背中の咲希を抱え直して、そのまま宿へと直行した。

 宿に戻り、報告を聞くために皆を呼び集めた。

「明日の朝、ギルドへ納品に行く。今日の『収穫』を見せつければ、奴らも俺たちを無視できなくなるはずだ」

 結衣が少し困ったような表情で進み出る。

「拠点探しですが……街を回って手当たり次第に当たっていますが、なかなかこれといった物件が見つかりません。場所も環境も、私たちが求める条件に見合うものがなくて。このままだと、いつまでも宿暮らしです」

 佐藤は薄く笑う。今の自分たちは、ギルドからは「そこそこ稼ぐ新人」程度にしか見られていない。良い物件など、向こうから紹介されるはずもない。

「……やはり、一度ミナに相談したほうが良さそうですね。彼女なら、ギルド受付という立場上、この街の不動産事情や裏の情報も持っているはずです」

 結衣の提案に、佐藤は頷いた。

「ああ。ギルドの受付嬢なら、この街の事情通だ。コネを使うのも戦略の一つだ。うまく懐に入り込め」

 ちょうどその時、図書館での調査を終えた金井綾香と鈴木舞香が、佐藤の前に立った。

「佐藤様、調べてきました。この街の成り立ちについて……驚くべき記録が見つかりました」

 綾香が緊張した面持ちで口を開く。

「当初は『尾張』と名付けられていたとか。ですが、後から転生してきた別の人物が、その『尾張』を『おわり(終わり)』と翻訳してしまい……。さらには、その人物が『エンデ』と改名してしまったようなんです」

 最果ての地でもない普通の土地に、なぜ「終わり」という不吉な名前が付けられたのか。その不可解な経緯に、二人は言葉を失っていた。

「後から来た人物はドイツ語圏の出身だったみたいです。私たちと同じように、この世界に自動翻訳機能のようなものが働いているのか……あるいは彼自身がそう呼んだのか。いずれにせよ、この街のルーツは、あまりにも短絡的で、滑稽な誤解から始まっていました」

 舞香が補足する。

「それに、創設者の名前……これも驚きでした。この街の初代領主は、あの織田信長だったみたいなんです」

「……織田信長? あの戦国時代の?」

 結衣が素っ頓狂な声を上げた。

「そう、その織田信長よ。資料の記述から間違いありません」

 本能寺の変。燃え盛る炎の中で、主君を失い、歴史からその肉体は消失した。日本史における最大の謎の一つが、この異界の地で意外な形でつながったことに、佐藤はかすかな嘲笑を漏らす。

 強大な権力を持ち、天下布武を掲げた覇王が、その最期に何を見て、どうしてこの地へ辿り着いたのか。そして、なぜ「尾張」から「エンデ(終わり)」という名に変えさせたのか。すべては、彼の執念の末の産物だったのかもしれない。

 佐藤は薄く笑みを浮かべ、すべてを悟ったように静かに呟いた。

「……だから、信長の死体は出てこなかったのか」

 この街のルーツを知り、佐藤の中で、この異界を支配するという野望の輪郭が、より鮮明に描き出された。歴史というものは、勝者が書き換えるためにある。信長がここに何を遺そうと、今の主はこの俺だ。かつて天下を掴み損ねた男が、この地で夢見た「終わり」など、俺にとっては単なる過去の情報のひとつに過ぎない。

 佐藤は地図の上に置かれた資料を無造作に手で払いのけた。

「……信長がどうなろうと、俺には関係ない。興味があるのは、この『エンデ』という名の箱庭を、俺の王国としてどう定義し直すかだけだ」

 佐藤は視線を部屋の者たちに移し、冷徹に命じた。

「結衣、咲希が汚れたから、お湯を貰って来てくれ。皆の分も含めて多めにな」

 結衣が素早く宿の主人から熱い湯の入った桶を運び込み、佐藤の足元に置く。湯気と共に、生温かい空気が部屋に立ち込めた。

「咲希を綺麗にしろ。ついでに皆も、今日一日の汚れを落としておけ」

 佐藤の冷徹な命令に、結衣たちは逆らうことなどできない。咲希の衣類が乱暴に剥ぎ取られ、無防備な身体が部屋の冷気と湯気に晒された。

 結衣が熱い湯に浸したタオルを絞り、咲希の身体を拭き上げていく。その手つきは、まるで使用人のように淡々としつつも、佐藤の視線を意識したかのような濃密さを帯びていた。熱さと刺激に、咲希は意識が混濁したまま、ビクリと身体を跳ねさせ、甘い喘ぎを漏らす。

 他の女たちもまた、佐藤の視線を感じながら、自らの服を脱ぎ捨てて湯を浴び始めた。佐藤という支配者の前で、咲希という「獲物」の痕跡を、結衣たち自身の手で綺麗に拭い去る――その行為そのものが、彼女たちにとって佐藤への絶対的な恭順を示す儀式となっていた。

 奉仕を終えた女たちが、濡れた身体のまま、陶酔しきった瞳で佐藤を振り返る。

「……佐藤様。私たちも、綺麗になりました。貴方様の手で、更なる『色』を加えていただけますか?」

 結衣が艶然と微笑み、手招きをする。その誘いは抵抗を許さないほどに甘く、背徳的な響きを帯びていた。女たちの視線には、支配されることへの渇望と、佐藤の所有物であるという悦びが満ちている。

 佐藤は薄く笑みを浮かべ、支配者の椅子からゆっくりと立ち上がった。彼が手招きに応じ、女たちの輪の中へと歩み寄る。この夜、この部屋の中で繰り広げられるのは、街の支配に繋がる、愛欲という名の戦いの始まりだった。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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次回は明日21時頃に更新予定です!

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