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アパートごと異世界に転移したが、俺だけ収納スキルだったので住民を支配することにした  作者: 飯尾 意緒
第4章 英雄の傀儡と王都の胎動

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66/70

第66話:分岐する生存と無言の捕食者

いつもご愛読ありがとうございます!

前回までのあらすじ:伝説級スキルを覚醒させた神田に健太らが媚びる一方で「スキルなし」と侮蔑された佐藤だが、密かに『支配庫』の獣を最高値で売却して財を築き、各々が外へ散るなかで従属する七人の女との新居確保を決め、夜は大部屋の片隅で同じ顔をして競い合う辻姉妹から極上の背徳的奉仕を受け支配の格を見せつけた。


それでは、第66話をお楽しみください。


※本作は規約遵守のR15作品です。過激な描写にご注意ください。

 空が白み始め、エンデの街にまた一日が訪れる。宿の共有スペースには、昨日までの混乱を飲み込むようにして、それぞれの目的のために動き出す者たちの気配が満ちていた。佐藤悠という圧倒的な存在を中心として、彼らは生存という共通の目的のため、自然と四つの集団へと分かれて行動を開始した。

 食料が尽きかけているという焦燥、この異郷の地で生き残らなければならないという恐怖。それらが彼らを否応なしに突き動かし、自らの居場所を探す旅へと駆り立てる。

 神田英雄と石堂陽菜は、生存のための食料確保という喫緊の課題に向き合うべく、街の外、森への道を選んだ。

 二人は、森の境界近くで茂みの影から現れた一匹の獣と対峙する。この地で「ヴァルトカニンヒェン」、現地では「カニン」と呼ばれる兎に似た生物だ。小型犬ほどの大きさで、見た目にも危険はなく、この辺りではごくありふれたポピュラーな生物だが、その動きは見た目に反して非常に素早く、捕まえるには骨が折れる相手だった。

『神の英雄』という最強クラスのスキルを持つはずの神田だが、実戦経験のない彼にとって、カニンの速度はもどかしいほどに速すぎた。

「……っ、陽菜、左だ!」

 神田が必死に叫ぶ。彼一人では捕まえられない。しかし、陽菜が機転を利かせ、カニンの逃走経路を先読みして草むらを叩く。二人の連携が、徐々に獣の動きを制限していく。草むらから飛び出そうとしたカニンを、陽菜が転ぶまいと必死に追い詰め、その隙に神田が渾身の力で飛びかかり、首筋を掴んだ。

「今だ!」

 一匹、また一匹。二人は泥だらけになりながらも、息を切らして合計三匹のカニンを確保することに成功した。

 二人は足早にギルドへ向かった。受付で恐る恐るカニンを差し出すと、ミナは少し驚いた表情を見せ、鑑定ののちに一枚の銀貨と八枚の銅貨を神田の手に置いた。一匹につき銅貨6枚、三匹で計18枚分という計算だ。

「三匹でこれだけ。今日の夕食分には十分でしょう」

 神田の手の中で鳴る銀貨の重みは、佐藤に頼らず自らの力で手に入れた初めての対価だった。神田の心には、佐藤に対する複雑な感情と、自分たちだけでも生きていけるのではないかという、小さな、しかし確かな自負が芽生えていた。

 その帰り道、街の片隅で田中健太と川瀬涼太の姿があった。

 彼らは前日の森で受けた怪我が癒えず、まともに歩くことさえままならない。通行料や登録料こそ佐藤に払ってもらったものの、彼らは佐藤の庇護下に入ることを拒み、プライドゆえに自ら距離を置く道を選んだ。空腹が腹を締め付けるたび、かつて佐藤に従順だった自分たちのプライドが砂のように崩れていくのを感じていた。物理的な痛みと、何より「自力では何も生み出せない」という無力感が、本来の強気な性格を影に潜ませている。

「……腹減ったな。水すらねえのかよ」

 健太が吐き捨てるように呟く。彼らは自分たちがこの環境でいかに無力であるかを、痛いほど理解させられていた。

 そこへ、狩りを終えた神田と陽菜が通りかかる。健太は神田の腰元の袋を見て、縋るような目を向けた。

「神田……お前、狩りをしてきたんだろ? 稼ぎがあるなら、少しだけでいい、食い物か金を分けてくれ」

 健太の縋るような言葉に、神田は一瞬だけ表情を曇らせたが、すぐに冷徹さを取り戻して首を振る。

「……悪いが、これは俺たちが自分たちの力で稼いだものだ。自分たちの生活だけで精一杯なんだよ。……俺たちはもう、佐藤さんに頼るのはやめた。自分たちで食い扶持を稼ぐと決めたんだ」

 神田の毅然とした言葉に、健太は呆然とする。自分たちが佐藤の動向に一喜一憂し、その庇護を望みながらも距離を置き続けている間に、神田たちは自立の道を選び、実際に成果を上げていたのだという現実。

「……お前、正気かよ……?」

 健太は地面を叩き、悔しげに毒づく。神田は彼らにかける言葉もなく、再び陽菜の手を引き、無言でその場を去った。健太と川瀬は、自分たちが佐藤という繋がりを自ら手放した結果、かつての仲間にも置いていかれるという現実に、絶望的な沈黙を共有するしかなかった。

 一方、金井智哉は、公務員としての性分からか、街の仕組みを理解し、秩序ある立ち回りを求めて再び冒険者ギルドへと足を向けていた。

 彼はギルドの受付カウンターで、ミナ・ヴァルターに対して食い下がる。

「何か、僕にできる仕事はありませんか? 清掃でも薬草摘みでも……」

 ミナは事務的な冷徹さを湛えた瞳で智哉を一瞥し、書類を捲る。

「今のあなたにできることは限られているわ。ギルドは慈善団体じゃない。成果を出さなければ金は払わない」

 智哉は、実力がすべてのこの世界の理に直面し、冷や汗を流しながらも仕事を探し続けた。彼は佐藤のグループとは別に、この街で「公的な身分」を確立することで生き残ろうとしていたのだ。それは、佐藤という「理不尽な王」の下で生きることを拒む、唯一の抵抗手段のように見えた。

 そして佐藤悠は、誰にも告げることなく森の深淵へと足を踏み入れた。

 背後に誰もいないことを確認すると、佐藤は宿で見せていた仮面を脱ぎ捨て、本来の鋭い眼光を森の奥へと向ける。

「……さて、今の俺なら、どこまでやれるか。どんなのがいるかな……」

 森の空気は街とは異なり、濃密な魔力の残り香と土の腐敗臭が混ざり合っている。佐藤は『支配庫ドミネーション・ストレージ』の感覚を研ぎ澄ませた。自身の支配下にある空間に、獲物が入り込めば即座に感知できる。

 彼は足音を殺し、獲物を探す捕食者のように徘徊する。視界に入った獣を次々と支配庫へと収めていく。その際、彼は獲物を二つのカテゴリーに分類した。

 一つは「生かす」カテゴリー。これらは餌と水を与え、飼い慣らすためのストックだ。

 そしてもう一つは「蠱毒こどくの王」と名付けたカテゴリー。ここには見つけた新しい種類の最大種だけを放り込み、互いに殺し合わせる。最後に残った最強の種だけが、彼のコレクションとして生き残る仕組みだ。

 しばらくして、佐藤はギルドへ提出する獲物を選別するため、支配庫の奥底から手頃な獲物を引きずり出した。小型犬のような獣を3匹、白い毛並みの兎のような獣を2匹、そして昨日も持ち出した巨大な「ドゥンケルハーゼ」を1匹。

 彼はこれらを「蠱毒の王」に命じ、その喉元へ正確に一撃を加えさせた。鮮やかで無駄のない、まるで新鮮な獲物に見える完璧な殺傷痕。

「……良い素材だ」

 佐藤は口角を歪め、死した獣を支配庫へと収め、森を抜けて北川結衣との待ち合わせ場所へと向かった。

 合流した結衣を伴い、佐藤はギルドの受付へと進み出る。無造作に獲物をカウンターへ積み上げると、事務的な冷徹さを湛えていた受付嬢ミナ・ヴァルターが、その質の高さと数にわずかに目を見開いた。

「……あなたたち、一体どこでこれほどの結果を?」

 査定の結果、小型の犬っぽい獣は「ヴァルトヴォルフ」と呼ばれ1匹につき銀貨8枚(3匹で銀貨24枚)、白い兎は「ヴァイスハーゼ」と呼ばれ1匹銀貨4枚(2匹で銀貨8枚)、そして昨日のドゥンケルハーゼは金貨15枚での買取となった。

 合計で銀貨32枚と金貨15枚。物理的な硬貨の山を前にして、佐藤は眉をひそめた。銀貨32枚を金貨3枚と銀貨2枚にまとめ、都合、金貨18枚と銀貨2枚となる。

 佐藤は無造作に登録証と金貨を差し出すと、傍らの北川結衣に視線を向けて告げた。

「……ここから、俺と、宿に残した金井智哉、神田英雄、石堂陽菜の三人の宿泊費を引き落とせ」

 結衣がその指示をミナへ伝える。

「この中から、佐藤様と、宿に残した金井智哉、神田英雄、石堂陽菜の宿泊費を引き落としてください」

「え……?」

 ミナが目を白黒させる。佐藤は結衣に短く言い放った。

「面倒だから、適当に一週間分ほど払っておく」

 結衣がそれをミナへ通訳する。

「……面倒ですので、適当に一週間分ほど支払います」

「い、一週間分ですか? 宿代としては高額ですが……それに、一度支払われた分は返金できませんが、よろしいのですか?」

 結衣が佐藤の方を一瞥し、意を汲んでミナに返す。

「佐藤様が問題ないと言っています。そのまま処理してください」

 結衣の言葉に、ミナは圧倒されながらも手続きを進めた。

 街を出て、佐藤は夕闇が迫る中、再び宿へと帰還する。その道中、北川結衣が今日の成果を報告した。

「佐藤様、今日の宿ですが、近くの食堂に併設された施設を確保しました。4人部屋を二つ借りております。また、引き続き不動産を巡り、より割安な賃貸物件を探す予定です」

「ああ、任せる」

 佐藤から託された役割を果たすべく、北川結衣、金井綾香、田中美咲の三人は、現在の劣悪な宿泊環境を脱却するため、街の不動産状況や新たな宿を探しに街へと繰り出していた。結衣の持つリーダーシップと、綾香の事務的な処理能力、そして美咲の家族を守るための粘り強さが、この閉鎖的な街で新たな「佐藤の城」を築くための基盤となる。

 一方、五十嵐咲希、辻亜美、辻有美、鈴木舞香の四人は、図書館という静寂の空間で、佐藤のために情報を整理し、主の知的好奇心と支配欲を満たすための資料を読み漁った。

 エンデの夜は、今日もまた、誰かの絶望を飲み込みながら更けていく。

 佐藤が宿へと戻ると、併設された食堂は夕食を楽しむ客たちの喧騒で賑わっていた。

 彼が入り口に姿を見せると、一瞬だけ他の客の視線が向けられたが、それは佐藤を恐れてのことではなく、単に「新しく入ってきた客」に対する自然な興味に過ぎなかった。

 佐藤は店内を見渡し、奥のテーブルで待っていた北川結衣たちの元へと歩みを進める。結衣、金井綾香、田中美咲、そして図書館から戻った五十嵐咲希たちが既に席を確保していた。

「佐藤様、お疲れ様です。こちらへどうぞ」

 結衣が素早く椅子を引き、佐藤を上座へと案内する。佐藤が無言で腰を下ろすと、周囲の喧騒は相変わらず続き、彼はその中の一つとして静かにグラスに注がれた酒を口に運んだ。

 ほどなくして、活発そうな少女がテーブルへやってきた。この宿の顔とも言うべき看板娘、アイナ・ホフマンだ。

 その時、隣の席で酒を飲んでいた男が、千鳥足でアイナの肩に手をかけようとした。

「おいアイナちゃんよ、今日も可愛いな。……今夜、俺の部屋に来いよ。とびきりの報酬を弾いてやるからさ!」

 周囲の冒険者たちがニヤニヤとそれを見守る。だが、アイナは全く動じることなく、さらりとその手を払い除けた。

「あら、ごめんなさい。私、安売りはしない主義なの。それに、そんなところで私の価値が決まるなんて思ってないわ」

「ははっ、振られたな!」

 男の誘いを軽やかにあしらうアイナの姿に、周囲から野次と笑い声が上がる。男は苦笑いしながら席に戻り、アイナは気を取り直して佐藤たちのテーブルへと向き直る。

「いらっしゃいませ! ご注文はお決まりですか? 本日は森で獲れたてのお肉が入った『森の恵みのシチュー』が一番のおすすめですよ! スタミナをつけるなら焼き立ての黒パンもご一緒にいかがですか?」

 アイナが明るくメニューを差し出すが、佐藤はそれに目もくれず、ただ無言でじっと彼女を見据えた。佐藤が言葉を発することはない。その冷徹な視線と重厚な威圧感に、一瞬だけアイナの笑顔が強張る。

 佐藤の代わりに、傍らの北川結衣が静かに口を開いた。

「彼、このお店の料理には不慣れなもので。何が一番のお勧めなのか、教えていただけますか?」

「あ、はいっ! それでしたら先ほどお伝えしたシチューが間違いなしです! それと、もしよろしければお肉のソテーも付けましょうか?」

 アイナの元気な提案に、結衣が佐藤の方を一瞥する。佐藤は小さく頷く素振りを見せただけだったが、結衣は即座にそれを「許可」と解釈した。

「……では、そのおすすめを全て頂きましょう」

「承知しましたっ!」

 アイナが弾むような足取りで厨房へと駆けていく。

 佐藤は再び食堂の喧騒に意識を向けた。

 周囲の冒険者たちは、明日の狩りや今日の成果について声を弾ませている。佐藤にとっては単なる「食」の場であり、今のところは支配とは無縁のただの食堂だった。しかし、彼の思考は既にこの街の構造と、次に自分が踏み出すべき一手に向けられている。

「報告を」

 佐藤の短い言葉に、結衣が今日の一日の成果を淡々と語り始める。街の不動産事情、新たな宿の確保計画、そして図書館で手に入れたこの世界の歪んだ歴史。

 佐藤は食事をしながら、彼女たちの言葉に耳を傾ける。それらの情報は、すべて佐藤の盤石な支配を補強するためのピースとして整えられていた。

 運ばれてきたシチューを口にし、その素朴な味を確かめる。

 食事が終わり、佐藤は代金を全額支払った。その無造作な振る舞いと、結衣たちを従える威圧的な姿に、給仕の少女アイナは直感的に「格」の違いを悟った。この荒んだ世界において、強者は生存に不可欠な存在である。彼女は恐れや躊躇ではなく、本能に近い渇望で佐藤を誘った。

 言葉の通じない佐藤は、傍らにいた五十嵐咲希に視線を向け、翻訳を命じる。

「……この後、時間あるなら、奥の部屋に来てほしいそうです」

 咲希の言葉に、佐藤は短く頷いた。

「わかった。行こう。咲希もな」

 佐藤が咲希にそう告げ、咲希がそれをアイナに伝えると、彼女は驚いたように目を見開いた。だが、すぐに魅惑的な微笑みを浮かべる。佐藤は結衣たちに先に宿の部屋へ戻るよう指示し、三人は食堂の奥にある控え室へと向かった。

 部屋に入ると、アイナの態度は一変した。言葉の壁など気にも留めないかのように、彼女はそそくさと身に纏っていた服を脱ぎ捨てた。瑞々しく張り詰めた肌、少女らしい柔らかな曲線が露わになる。彼女は佐藤に歩み寄ると、首に腕を回して深く口付けを交わした。

 咲希はあえて影に徹し、部屋の隅で静かに二人のやり取りを見守る。佐藤が彼女の肌を愛撫すると、アイナはビクンと身体を震わせ、嬌声を漏らした。

 佐藤の猛りを目の当たりにしたアイナは、その圧倒的な存在感に息を呑んだ。

「……こんなの、本当に入るのかしら」

 彼女は戸惑いつつも、自ら膝をつき、その熱を愛おしむように受け入れた。

「凄い……大きい……」

 彼女の吐息混じりの言葉は佐藤には届かない。佐藤は彼女をベッドに押し倒し、その秘めやかな領域へと指先を滑り込ませた。巧みな指使いに、アイナは背中を弓なりに反らせ、早々に波打ち際へと追い詰められる。

「まって、イッたばかりだから……っ」

 制止の言葉は届かない。佐藤は容赦なく自らの熱を押し当て、一気に深淵へと楔を打ち込んだ。

「……っ、がっ!」

 言葉にならない悲鳴が彼女の喉から漏れる。言葉が通じずとも、交わる肉体から発せられる喘ぎ声には共通の言語があった。部屋にはリズムを刻む熱い吐息と、重なり合う肉の音が響き渡り、アイナはシーツを強く握りしめ、言葉にならない悦びに意識を白濁させていった。

 佐藤は彼女が限界に近いことを察し、背後に控えていた咲希に視線を送る。

「咲希、手伝え」

 命じられた咲希は迷いなく歩み寄り、佐藤の傍らで肌を重ね、熱を加速させる。佐藤の腰が激しさを増し、数度の強烈な突き上げと共に、彼女の最奥へと熱い楔が完遂された。

 すべてを吐き出し終えた佐藤が引き抜くと、アイナは肩で激しく呼吸を繰り返し、足を投げ出したまま虚脱状態で動かなくなっていた。咲希は慣れた手つきで、佐藤に残った熱の残滓を処理した。

 やがてアイナが意識を取り戻し、掠れた声で呟く。

「あなた、本当に凄いわ……。生まれて十五年、こんな経験は初めてよ」

 彼女の年齢を聞いた咲希は、思わず目を丸くした。

「……佐藤様、彼女は十五歳だそうです」

「十五か。……この世界じゃ、大人になるのも早いんだろうな」

 佐藤が咲希とそう話していると、横たわっていたアイナが身を起こし、割り込んできた。

「あなたと直接、言葉を交わしたいの。……私が教えるわ。この言葉を。もちろん、タダでいいわよ」

 結衣や咲希は佐藤の意図や思考を理屈ではなく感覚で理解しているため、言葉を教えることができなかった。言葉を介してこの世界をより深く支配するためには、アイナのような「橋渡し」が必要だ。佐藤は咲希を通して提案に乗ることにした。

 佐藤は寝台の脇に置かれた金貨を一枚手に取り、アイナに差し出した。彼女は目を見開き、驚愕に凍りつく。

「こんなの……貰えないわ。だいたい銀貨三枚か五枚が相場よ」

 彼女が教える相場を無視し、佐藤は金貨を押し付けた。

「これからの授業料だ」

 その言葉の意味を咲希が伝えると、アイナは畏敬の念を込めた瞳で佐藤を見つめた。言葉を教え、支配を広げる。佐藤の夜は、まだ始まったばかりだった。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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次回は水曜日21時頃に更新予定です!

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