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アパートごと異世界に転移したが、俺だけ収納スキルだったので住民を支配することにした  作者: 飯尾 意緒
第3章 王国への序曲と真の支配者交代

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第51話:双環の連鎖と砕かれる矜持

いつもご愛読ありがとうございます!

前回までのあらすじ:妹に隠れて佐藤に物資を乞い、心身を捧げて屈服した有美が絶望と安堵の交錯する中で生き永らえ、一方、佐藤の配慮で傷を癒やされ美しく再生した香織は、皮肉にもその瑞々しさゆえに再び健太の凄惨な暴力に晒されるという、姉妹の欺瞞と一階の地獄が加速する一日となった。


それでは、第51話をお楽しみください。


※本作は規約遵守のR15作品です。過激な描写にご注意ください。

 アパート『シャン・ソレイユ』を囲む樹海には、止むことのない生命の胎動が、湿った土の腐臭と共に満ち満ちていた。昨日よりもまた数歩、原生林はその太い指先を窓辺へと伸ばし、建物を呑み込もうとする緑の波濤を強めている。一階の住人が飢えと苛立ちに狂い始めたあの日から、さらに数日が経過した四十二日目の朝。窓を叩く湿った風は、もはや生存の限界を告げるカウントダウンのように、重く、淀んだ響きを帯びていた。

 二階、204号室。

 有美が重い瞼を持ち上げると、喉の奥には、昨日201号室で飲み込んだあの熱く重い「対価」の感触がいまだに張り付いているような気がして、不快な吐き気が込み上げた。

「……お姉ちゃん、大丈夫?」

 隣で眠っていたはずの妹、亜美が心配そうに顔を覗き込んできた。

「ええ……。少し、嫌な夢を見ただけ。それより、水はある?」

「うん。棚の奥に、少しだけ残ってたやつ……」

 亜美はぎこちなく微笑み、コップを差し出した。有美はそれを一気に飲み干したが、その水がどこから供給されたのかを問う気力はなかった。二人はまだ知らない。互いに、あの男に身を捧げて手に入れた物資で命を繋いでいるのだということを。

 その日の午後、有美は再び201号室の前に立っていた。前回の物資はすでに底を突きかけている。妹をこれ以上、飢えさせるわけにはいかない。

(私さえ……私さえ我慢すれば、亜美は守れる)

 自分に言い聞かせる言葉は、もはや呪文のように虚ろだった。有美は意を決して、佐藤の部屋のドアをノックした。

 だが、返答はない。不審に思いながらドアノブに手をかけると、鍵は開いていたが、内側からドアチェーンが重々しくかかっていた。わずかに開いたその隙間から、有美は誘い込まれるように中を覗き込んだ。

 

 そこで最初に目にしたのは、ソファに深く腰掛ける佐藤悠に、ふらふらと歩み寄る妹・亜美の背中だった。

「……亜美?」

 有美の震える声は、二人には届かない。亜美は吸い込まれるように佐藤の膝の上に乗ると、自ら両手を彼の後頭部に回し、慈愛に満ちた表情で、深く、熱い口付けを交わした。

(……嘘でしょ?)

 有美は信じられなかった。自分が泥を被ってでも守り抜こうとした「純真な妹」が、自ら進んで男に身体を預け、あられもない姿で睦み合っている。

 その時、バタンと一度隙間が閉じ、ガチャリとチェーンを外す音が響いた。有美が息を呑んだ瞬間、再びドアが音もなく開く。そこには、口元に人差し指を立てた咲希が立っていた。彼女は静かに有美を招き入れ、リビングの入り口から二人を観察するように促した。

 有美が見つめる中、亜美の行動は輪をかけて背徳的になっていった。舌と舌が絡み合い、二人の間には銀色の糸が引かれる。亜美は口付けを解かないまま、自ら服を一枚一枚脱ぎ捨てていく。佐藤は何の指示も出していない。無理やりやらされているのではないことは、亜美の法悦に満ちた表情が物語っていた。

 やがて露わになった亜美の双丘の先端。彼女はそれを佐藤の口元に押し当てるように抱きつき、焦らすように身を悶えさせる。それを受け入れ、紅い蕾を口に含む佐藤。彼がそこを甘噛みした瞬間、亜美の口から、有美が今まで聞いたこともないような艶かしい喘ぎが漏れた。

「あ……んっ、はぁ……っ!」

 亜美は自らの柔らかな秘所を佐藤の腰に擦りつけ、快楽を貪る。それに応えるように、佐藤の股間が激しくその質量を増し始めた。亜美は胸から口を離すと、もう一度深く口付けを交わし、佐藤の頬に手を添えて彼の口内を舌で蹂躙した。

「……亜美」

 有美は信じられない光景に、言葉を失い立ち尽くす。

 亜美が佐藤から降りると、慣れた手つきで彼のベルトを外し、下着ごと下げた。剥き出しになった、そそり立つ佐藤の熱量。亜美はうっとりとした表情でそれを手繰り寄せ、「おっきい……」と熱っぽい吐息を漏らす。そして、先端から根元までを舌で丹念に愛撫し上げた。何度も、何度も。

 さらに亜美は、猛りの根元に鎮座する、袋に包まれた双球までも口に含み、破裂音をさせて吸い上げる。熱を帯びた茎を唇で挟み、上下に深く愛撫する。

「……嘘」

 有美は何を見せられているのか理解が追いつかない。亜美は佐藤を熱く見つめると、その太い質量を先端から一気に根元まで咥え込んだ。亜美は佐藤が愛撫した自らの先端を自らの手で刺激しながら、頭を上下に振り、時折り喘ぎを漏らして喉奥まで深く使い続けている。佐藤の昂ぶりを感じ、そのピストン運動はさらに激しさを増していった。

 やがて限界に達した佐藤が亜美の頭を掴み、その口内へ一気に白濁した熱い奔流を解き放った。亜美は残さず全てを吸い上げ、口内いっぱいに溜め込む。

「まだ飲むなよ。……咲希」

 佐藤が亜美を制すると同時に、影に控えていた咲希へ合図を送った。リビングのドアが開き、有美が完全に室内へと導かれる。

 そこに姉がいることに気づきながら、亜美は驚く様子も見せず、精を溜めた口を開けたまま、見せつけるように有美を見つめた。

「飲んでいいぞ」

 佐藤の掛け声と同時に、亜美は「コクっ、コクん」と喉を鳴らしてそれを一気に飲み干した。

「……なんで?」

 有美は絶望に染まった顔で佐藤を睨みつけた。佐藤は悠然と笑みを浮かべて応える。

「俺は約束を守ったぞ。二人して秘密だって言うから、黙ってたんだ。知らなかったろ?」

「……それはっ」

 反論しようにも、自分自身が妹に隠れて取引をしていた事実は動かせない。言葉に詰まる有美に、亜美が妖艶な笑みを向けた。

「私は知ってたよ? お姉ちゃん、嘘下手だから。……それよりお姉ちゃん、見てくれた? 私の……」

 その場で崩れ落ち、膝をつく有美。

「……なんで? ……どうして? 私は、何のために……」

 絶望のあまり、涙すら出なかった。

「咲希。渡してやれ」

 佐藤の指示で、咲希が台所から水と食料を持ってくる。

「続きは部屋で二人で話してくれ。……有美、お前は今日、何もしないで物資を得たな。対価は今度もらうさ」

 亜美は慣れた手つきで物資を手に取ると、有美を残して先に部屋を出て行った。有美は、魂が抜けたような足取りで妹の後を追う。その手には、生き延びるための糧が、皮肉なほどしっかりと握りしめられていた。

 一方、一階、103号室。

 二階の静寂とは対照的に、部屋の空気は殺伐としていた。田中健太は、床に転がる空の缶詰を蹴り飛ばした。もはやこの部屋には、酒一滴すら残されていない。

「さっきから相変わらず『本当に何も無かった』なんて白々しいことを吐きやがる。理由を聞いても黙りこくりやがって、あぁ!?」

 健太の重い蹴りが、床に転がる小野香織の腹部に食い込む。隅で震える石堂陽菜も、必死に同意するしかなかった。

「は、はい……佐藤さんの部屋、あの日……本当に何も無くて……っ」

「……あいた口が塞がらねえ。俺たちがこんなに飢えてんのに!」

 妄執に駆られた健太たちの暴力は、そのまま香織への激しい蹂躙へと変わっていった。やがて、飽きたと言わんばかりに健太たちが香織を床へ放り捨てた後のことだった。

「……おい、こっち来い」

 健太は、隅で震えていた陽菜の長い髪を無造作に掴み上げた。悲鳴を上げる陽菜を、健太はそのまま奥の部屋へと引きずっていく。

 リビングの影で様子を窺っていた神田が、そっと香織の元へ歩み寄った。健太たちの折檻によって、彼女の白い肌は赤黒い痣と汚れにまみれ、意識も朦朧としている。神田はその痛々しい姿を、壊れ物を慈しむような、しかし底知れぬ狂気を孕んだ瞳で見つめた。

「香織さん……かわいそうに。こんなにされて……痛かったよね。でも大丈夫、俺だけは君の味方だから」

 神田の声は粘りつくように湿っていた。彼は震える手で香織の頬を撫で、泥に汚れた髪を指で梳く。その手つきは一見すれば介抱のようだが、次の瞬間には、乱れた服の隙間から卑屈な熱を帯びた手を滑り込ませた。

 神田は、抵抗する力すら奪われた香織の胸元を剥き出しにすると、痣の残る柔肉に自らの指を深く食い込ませ、その感触を確かめるように何度も捏ね回した。彼は自らの下半身を解放すると、その昂った先端を香織の秘部へと当てがった。しかし、恐怖と痛みで強張った彼女のそこは、容易に受け入れることを拒む。

「……っ、あ、入らないや。ちょっと舐めてよ」

 独り言のように呟くと、神田はぐったりとした香織の顔に自身の欲望を力任せに押し当てた。喉の奥を突くように激しく数回往復を繰り返す。香織が嘔吐感にむせ返るのも構わず、満足げに鼻を鳴らすと、彼は潤滑の代わりに唾液で濡れたそれを携え、力なく投げ出された香織の脚を強引に割った。

 潤いも何もない、暴力の跡が残る彼女の最奥へと、自身の欲望を力任せに突き立て、貫いた。

「あ、ぅあ……っ!」

 絞り出された悲鳴を、神田は自らの口で塞ぐように深く口付けを交わした。涙と泥が混じり合った彼女の顔を自身の頬ですり潰すように、激しく腰を叩きつける。一撃ごとに、神田の歪んだ独占欲が香織の胎内を蹂躙し、彼女の自尊心をズタズタに引き裂いていく。彼は、自分だけがこの絶望の中で彼女を「愛してやっている」という狂気的な優越感に浸りながら、何度も、何度も、その壊れかけた身体へと自身の熱量を叩き込み続けた。

 その隣、閉ざされた奥の部屋からは、さらに凄惨な音が響いていた。

「ひっ、あぁっ! やめて、健太さん……お願い、もう……っ!」

 石堂陽菜の悲鳴は、引きちぎられるような鋭さで壁を叩いた。健太は彼女の長い髪を掴んで床に叩き伏せると、一欠片の情けも持たず、その細い肢体を暴力的に拓いていた。

 健太の脳内にあるのは、物資を独占する佐藤への憎悪と、自分たちを差し置いて「一人だけ綺麗になって」戻ってきた香織への激しい苛立ちだ。そして、その苛立ちは陽菜も同じだった。自分も偵察に行ったのに、なぜ香織だけが。その醜い嫉妬心を見透かすかのように、健太の暴力は熾烈を極める。

 健太は陽菜の腰を強引に掴み上げると、背後から強引にのしかかった。肉と肉がぶつかる鈍い音と共に、陽菜の喉から空気が押し出される。

「答えろよ! 佐藤は香織に何をした! なぜあいつだけあんなに肌が艶ついてやがるんだ!」

 健太は陽菜の身体を反転させると、剥き出しになった彼女の蕾に、噛みちぎらんばかりの勢いで歯を立てた。

「あ、がっ……あぁあああ!」

 あまりの激痛に陽菜の背が弓なりに反る。健太は構わず、抉り取るような勢いでその先端を吸い上げた。陽菜は涙と鼻水で顔を汚し、喘ぎとも悲鳴ともつかない声を漏らしながら、必死に答えを絞り出した。

「わ、私も……知らない……っ。何も、見てないの……っ!」

 だが、その訴えも健太を逆なでするだけだった。健太は再び陽菜を俯せに引きずり回し、背後から強引にその最奥へと突き入れた。一撃一撃が内臓を揺らすほどの衝撃となり、陽菜の視界は絶望で歪んでいく。

 続いて川瀬が、健太と入れ替わるように陽菜の前に回った。彼は泣き叫ぶ陽菜の口内に無理やり指を突き入れ、声を封じる。もう一方の手で彼女の胸を握りつぶし、欲望のままにその身体を貪り尽くす。横山もまた、その凄惨な光景に興奮を隠せず、順番を待っていた。

 大切に守ってきたはずの自尊心は、空腹と暴力、そして醜い嫉妬心の前に無残に踏みにじられ、ただの「排泄口」として扱われていく。喉が枯れるまで叫び続けた陽菜だったが、やがてその声も力なく掠れ、ただ虚ろな瞳で暗い天井を見つめることしかできなくなった。

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