第20話:崩壊の序曲と完璧妻の終焉
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前回までのあらすじ:息子の命を救うため悠に完全服従を誓った美咲は、奉仕の最中に覚醒した癒やしのスキルで悠を心酔させて「名前」を呼ばれる寵愛を勝ち取り、夫・健太への情を完全に断ち切り、隷属への多幸感と共に一家の生殺与奪の権を悠に委ねる。
それでは、第20話をお楽しみください。
※本作は規約遵守のR15作品です。過激な描写にご注意ください。
アパート『シャン・ソレイユ』を囲む樹海に、また一つ、文明の理性を剥ぎ取るような沈滓が積み重なった。
田中美咲が息子のために尊厳を捨て、佐藤の支配に屈したあの日から、わずか一夜。 廊下を漂う獣臭は色濃く淀み、秩序という名の薄氷は音を立てて割れようとしていた。
101号室。金井智哉は、リビングの床に力なく横たわっていた。
「……綾香、水……」
掠れた声で妻を呼ぶが、かつての「完璧な夫」としての威厳はどこにもない。 智哉は自らの手で獲物を仕留めたことで力を取り戻したと錯覚していたが、圧倒的な渇きの前にそのプライドは灰と化していた。
そこへ、舞香の懇願を受けた佐藤が足を踏み入れる。 床に転がる智哉の無惨な姿を一瞥した佐藤は、無造作にペットボトルの水を床にぶちまけた。
「ほら、飲めよ。……『対価』は後でたっぷりもらうからな」
智哉は、汚れも厭わず床に吸い付くように水を啜った。 その惨めな姿を、妻と義妹が見下ろしていることにも気づかぬまま。
佐藤はそのまま、夫婦の聖域である寝室へと進んだ。 ベッドに腰を下ろした佐藤が、静寂の中でその名を呼ぶ。
「綾香」
不意に名前を呼び捨てにされ、驚きで綾香の肩が跳ねた。 智哉もまた、他人の妻を事も無げに呼び捨てにする佐藤の不遜さに絶句する。 だが、綾香は拒むことなく、吸い寄せられるように佐藤の横に座った。 そこは、数日前まで智哉と愛を語らっていたベッドだった。
「どうした? いつも通りにしたらどうだ?」
佐藤の意地悪な問いに、綾香は意を決したように佐藤の膝の上に跨った。 首に手を回し、交わされた口付けは、智哉が知る「控えめな妻」のものではなかった。 激しく舌を絡ませ、佐藤の手が胸を揉みしだくと、彼女の口からは聞いたこともない甘い吐息が漏れる。
すぐそこに夫がいることすら忘れようとするかのような、狂おしい執着。
行為は加速していく。 綾香は自らブラウスのボタンを弾き飛ばし、双丘を露わにした。 佐藤がその先端を甘噛みするたび、綾香の甲高い声がリビングまで響き渡る。 もはや蕩けきった綾香の目には、床で震える智哉の姿は映っていない。
ついに全裸となった綾香は、慣れた手つきで佐藤の熱量を解放し、それを愛おしげに口に含んだ。 卑猥な吸い上げ音が、静まり返った部屋に残酷に響く。
「あ、綾香……?」
見たこともない妻の姿に目を背ける智哉に、舞香が静かに語りかける。
「お姉ちゃん、凄いでしょ。 ああやって佐藤さんから水や食料を分けてもらってたんだよ。 だから、私たちは今まで生きてこれたんだよね」
智哉はその言葉にハッとした。 自分が飲んだ水も、食べた物も、すべてはこの行為の対価だったのだと。
綾香の行為は止まらない。 佐藤が綾香の髪を優しく撫でながら「どうして欲しいんだ?」と問う。 綾香は顔を上げ、「……抱いて、ください」と切望した。
「どこを? どうやって?」と佐藤が意地悪く返すと、綾香は恥も外聞もなく、はっきりと言い放った。
「佐藤さんの……その熱い塊で……私の、女としての最奥を……めちゃくちゃにしてくださいっ!」
かつての聖女のような面影は微塵もない。 佐藤は「自分でやってみろ」と言い、智哉と使うベッドに仰向けになった。 綾香は自ら位置を確認し、ゆっくりと腰を落とす。 一気に奥まで刺さる熱量は、綾香の芯を激しく突き上げた。
無理矢理ではない、自ら激しく腰を振る妻。 智哉はその光景に絶句した。
「お姉ちゃん凄いね。 普段からあんなに激しいの?」
舞香の問いが智哉に突き刺さる。 自分との夜は常に静かな正常位だけだった。 獣のように乱れ狂う彼女は、もはや別人のようだった。
「あー、お姉ちゃん堕ちちゃった」と舞香がポツリと呟いた。
その時、佐藤がさらに衝撃的な言葉を口にした。
「舞香! お前も来い」
「はーい」
舞香は軽い返事で服を脱ぎ捨てた。
「ま、舞香ちゃん……? なにを……やめるんだ、君まで……っ!」
智哉の声は誰にも届かない。 舞香は義兄の前で恥じらう様子も一切なく、姉と佐藤の絡みの中に割って入った。
「俺の顔を跨いで、綾香とキスしろ」
命令に従い、舞香が姿勢を変える。 「三人で楽しもうや」という佐藤の問いに、二人は「はい」と答え、手を繋いで深い接吻を交わした。 舞香が佐藤の身体を愛撫すれば、佐藤もまた舞香の蕾を口にする。
綾香の動きは激しさを増し、佐藤が最奥に熱い白濁を放つと、彼女は弓なりに反って痙攣した。 佐藤が引き抜くと、綾香の中から白濁がどろりと垂れ落ちる。 放心状態のまま、綾香は佐藤の熱量を口に含んで綺麗に掃除した。 その姿に智哉は涙した。
綾香の掃除で再び力を増したモノを、今度は舞香が受け入れる。 舞香もまた、姉と同様に佐藤の上で乱れ狂った。 綾香は放心したまま佐藤と舌を絡ませ、唾液を飲み合う。
「私にも構って」と舞香が佐藤の手を自分の胸へ誘い、双丘を捏ねられると甲高い声を上げた。
「壊して、私をメチャクチャに壊して」
四つん這いになった舞香の背後から、肉がぶつかる激しい音が響く。 その横で綾香は、佐藤の身体を舌で刺激し続けていた。
佐藤が綾香と口付けをしながら、舞香の最奥で二度目の白濁を放った。 二人は競うように佐藤のモノを口で綺麗にした。
智哉はその一部始終を見せつけられた。 その時、佐藤が勝ち誇ったように沈黙を破った。
「智哉さん、気づいてるか? 家族を汚されて泣き言を吐きながら……あんたの股間、パンパンに膨らんでるぞ」
指摘され、智哉は己の股間を見下ろした。 心は絶望し、妻への愛を叫びながら、その肉体は目の前の淫行に抗いようもなく昂ぶっていた。
「あ……あぁ……っ!」
智哉の口から悲鳴が漏れる。 精神は死んでも、肉体は屈してしまった。
やがて、身を整えた綾香が智哉の前に立った。
「智哉さん。 これでもまだ、私を愛せるの?」
「も、もちろん……俺たちは家族だろ……っ」
「……私は無理よ。 こんな気持ちいいコト知ったら、あなたとなんて無理よ。 ……もう、戻れない」
冷徹な言葉が智哉を突き放す。
「でも、俺たち家族だろ?」
「家族だから私はあなたを守ったわ。 それなのに、あなたは私に何をしたの? もういいわ。 終わりにしましょう。 ……私たちは、ここを出て佐藤さんのところで暮らすわ」
「……悪いけど、智哉さん。今のあなたを見てると、男としての嫌悪感しか湧かないの。精一杯、その惨めな独り善がりのプライドと心中してね」
舞香は、氷のような冷ややかな微笑を浮かべて言い放った。
二人は智哉に見向きもせず、佐藤の後に続いて部屋を出て行った。 バタン、と冷たく閉ざされたドアの音が、金井家の終焉を告げた。
一人残された智哉は、床にこぼれた水の跡と、抜けない勃起を抱えたまま、暗いリビングで咽び泣いた。
アパートを囲む樹海は、音もなくその深い影を伸ばし続けていた。
金井家の崩壊とともに、第一の道徳は完全に死んだ
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