表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アパートごと異世界に転移したが、俺だけ収納スキルだったので住民を支配することにした  作者: 飯尾 意緒
第1章 異界転移と水の隷属

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/26

第11話:連鎖する腐敗と、姉の孤立

いつもご愛読ありがとうございます!

前回までのあらすじ瀕死の夫を置き去りにして悠の元へ向かった姉妹だったが、妹の舞香が姉の眼前で執着と狂気に満ちた奉仕を完遂し、悠から「名前」と「物資の主導権」を授与されることで、金井家の支配序列を完全に逆転させる。

それでは、第11話をお楽しみください。


※本作は規約遵守のR15作品です。過激な描写にご注意ください。

 アパート『シャン・ソレイユ』を囲む樹海に、八度目の、あるいは文明の理性を根底から腐らせる沈黙の夜が訪れた。カレンダーの数字はもはや意味をなさず、住人たちの肌に刻まれた乾燥と、えた体臭だけが、この断絶された世界で絶望の月日を数えていた。窓の外、原生林の隙間から見える月は、地上で蠢く者たちの醜い生存本能を嘲笑うかのように、冷たく銀色の光を投げかけている。

 その夜、201号室のドアを静かに叩いたのは、103号室の田中美咲だった。

 やつれきった頬を隠すこともせず、彼女は絶対支配者・佐藤悠の前に跪いていた。

「……佐藤さん。水、ください。あんな、自分勝手な夫のためじゃなくて、私のために……それに、大愛がもう限界なんです。あの子を死なせたくない……お願いします」

 美咲は自らブラウスのボタンを外し、さらに下着をずらして、月光の下でその白く柔らかな双丘を露わにした。夫の健太が外で虚勢を張っている間、彼女は常に置き去りにされ、子供と共に極限の渇きに耐えてきた。その不満が、佐藤への服従という形で爆発していた。

「夫ではなく、俺を選ぶか。……いいだろう、相応の対価を支払え」

 佐藤の冷徹な命令に、美咲は恍惚とした表情で応じた。だが、昼間に舞香を徹底的に貪った佐藤の身体は疲弊しており、その剛直は静かに眠ったままだった。美咲は献身的な奉仕の義務を果たすように、佐藤の力のない肉茎を優しく口に含んだ。彼女はただ一生懸命に、自らの口腔の熱で彼を蘇らせようと奉仕を続ける。

 その時、彼女の無自覚なスキル**『自愛の微光』**が静かに発動した。本来は自身の癒やしのための力が、密着する佐藤へと流れ込み、彼の細胞一つひとつに活力を与えていく。

「……っ……」

 佐藤の眉がわずかに動いた。内側から湧き上がる異様な活力。それに応えるように、美咲の口内で肉茎がみるみるうちに熱を帯び、凶悪なまでの怒張を取り戻していく。

 美咲は驚きと喜びが混ざり合った瞳で佐藤を見上げると、さらに深く、丁寧に舌を這わせて奉仕を繰り返した。やがて、喉の最奥で放たれた熱い奔流。美咲はそれを一滴も零さぬよう愛おしそうに全てを飲み干し、対価として手に入れた一本の水を大事に抱えて部屋を後にした。

 夜の重みが溶け出し、九度目の、そして文明の終わりを加速させる残酷な太陽が昇った。

 103号室に、健太の苛立った声が響く。

「おい、美咲! ずっと寝てんじゃねえよ。……それより、させろ。我慢の限界なんだよ」

 健太は乱暴に布団を剥ぎ取り、美咲の肩を掴んだ。運送会社で鍛えた腕力は、渇きの中でも健在だった。だが、美咲はその手を、これまでにない冷ややかな拒絶で振り払った。

「……触らないで。汚らわしい」

「なんだと……? 俺がリーダーとしてお前を守ってやってんだろうが!」

「守ってる? 笑わせないで……あなたは自分のプライドを守ってるだけ。私にはもう、関わらないで」

 美咲の瞳には、昨夜佐藤に植え付けられた、得体の知れないつやが宿っていた。夫を見下すその視線に、健太は言いようのない屈辱と怒りを感じたが、彼女の放つ異様な拒絶の気配に、それ以上手が出せなかった。

 プライドを粉々にされた健太は、逃げるように部屋を飛び出した。廊下を歩く背中からは膨れ上がった性欲と暴力的な衝動が溢れ出している。そんな健太の様子を、廊下の隅で見ていた横山達也が、下卑た笑みを浮かべて近づいてきた。

「……健太さん、顔が怖いっすよ。美咲さんにこっぴどく振られちゃいました?」

 健太は答えず、ただ横山を睨みつけた。横山は動じる風もなく軽いノリで言葉を続けた。

「健太さん、そんなに辛いなら香織とします? ……ちょうど俺らの部屋で待たせてますよ」

 202号室では、小野香織が重苦しい沈黙の中にいた。

 不意にドアが開き、ヒモの達也がのんきに田中健太を連れてきた。

「……おい、香織ちゃん。達也から話は聞いてるだろ? アイツが気を利かせて、俺にこの場を作ってくれたんだよ」

 健太はニヤつきながら、土足に近い勢いで踏み込んでくる。

 香織は諦めたようにプロとしてのスイッチを入れた。手にしたデジタルタイマーを健太へ向け、歪な、小悪魔のような微笑を唇に張り付ける。

「……田中さん、何分にします?」

 突然の言葉に健太は驚いた様子だったが、すぐに下卑た笑みを浮かべて応じた。

「……じゃあ60……いや、90分だ。最後の一滴まで、気持ちよく出し尽くさせてくれよ」

「達也、……90分後に戻ってきてね」

 達也に向かって香織は言ったが、男は振り返りもしない。

「わかったよ、前に言った通りだからさ。健太さんをしっかりもてなしてあげてよ」

 達也はヘラヘラとした薄笑いを浮かべ、軽い足取りで部屋を出て行った。

 香織はタイマーを「90:00」にセットし、スタートボタンを押し込んだ。ピッと無機質な音が響き、液晶の赤い数字がカウントダウンを開始する。

「実は私……店で働いてるんです。なので、本番はお断りしています。でも……」

 香織は艶めかしい視線で健太を射抜いた。

「時間内なら、何度でも『出して』いいですよ。満足させてあげます」

 彼女は一歩踏み出し、健太の厚い胸板に指を滑らせた。そのまま吸い付くような口付けを交わす。健太の野卑な舌が強引に侵入し、香織の口腔を蹂躙するように、歯茎や歯の裏を執拗に責め立てる。香織は健太の乳首を指先で弄りながら、怒張した股間に手をやった。ヒモの達也のそれよりも、ずっと猛々しく、熱い。

 健太は香織をベッドに押し倒すと、彼女の豊満な胸に顔を埋めた。飢えた子供のように乳房を揉み、先端を強く吸い上げる。香織は「あ、んっ……」と声を漏らしながらも、意識のどこかで冷静に相手のタイミングを測っていた。健太がさらにその先へ、自分を貫こうとする一瞬の隙を突き、香織はしなやかな動きで攻守を入れ替えた。

「まずは、綺麗にしますね……」

 貴重な水で濡らしたタオルで、彼の昂ぶりを丁寧に拭う。そして、熟練の技巧でそれを口に含んだ。決して急がず、執拗に、最も敏感な場所を舌先で転がす。久々の悦楽に、健太は喉を鳴らして反り返った。

「あ、が……っ!」

 最初の濃密な一撃が香織の口内へ放たれた。彼女はそれを表情一つ変えずにティッシュへと吐き出し、決して飲み込みはしなかった。

「まだ硬いですね。休まれますか?」

「時間が……もったいねぇ。続けろ」

 健太の言葉を受け、香織はドロドロになったそれを手でシゴきながら、敏感になった先端を舌で刺激する。果てたばかりの身体にはその刺激は強すぎた。健太は脚をピンと伸ばし、悶絶しながら二回目を香織の手の中で果てた。

 連戦で流石に萎えかけたそれを横目に、香織は「マッサージでもしましょうか」と提案し、健太をうつ伏せにさせた。背中を指圧しながら、チラリとタイマーを確認する。液晶の数字は、非情にもまだ半分を残している。彼女は一秒でも長く時間を稼ぐため、丁寧に、しかし力強く健太の肉を揉みほぐした。

 やがて健太が再び精気を取り戻すと、香織は彼を仰向けにさせ、怒張したそれを自身の乳房の間に挟み込んだ。

「こんなこと、されたことあります?」

 上目遣いの小悪魔的な笑みに、健太は余裕なく「いや、ない……」と喘いだ。柔らかい乳房の圧迫感と、上から口で迎えられる複合的な快楽に、健太は理性を失っていく。

「すげぇ、……気持ちいい、これ……っ!」

 香織は動きを激しくし、彼を絶頂へと導く。三度目の熱い飛沫が、香織の胸を白く汚した。

 残り時間は十五分。ここまで出させれば、もはや「中」を貫く体力は残っていない。香織は安堵し、汚れたそれを口で綺麗に掃除した。ピピピッ、とタイマーが無機質なアラームを鳴らす中、健太は最後の一滴までを出し尽くし、ベッドに沈んだ。

「……はは、チンコ、ヒリヒリするわ」

 健太は満足げな笑みを浮かべて服を着た。そこへ、まるで計ったようなタイミングで達也が帰宅した。

「健太さん、よかったでしょ?」

 笑顔の二人を、香織は虚無を湛えた表情で見つめていた。アパートの道徳は、もうどこにも残っていなかった。

 一方、101号室。

 智哉の顔は土気色に変色し、もはや死を待つばかりだった。綾香が最後の手持ちの水を智哉に運ぼうとすると、背後から舞香の冷ややかな声が響く。

「あら、お姉ちゃん。そんな貴重なものを、また無駄にするの?」

 舞香は自らの首筋に残る佐藤の歯形を見せつけ、優越感に浸りながら綾香を挑発する。

「佐藤さんに名前で呼ばれる気分、教えてあげようか? お姉ちゃん。もし次の水が欲しかったら、私に『お願い』してみたら?」

 舞香はわざと床に水を数滴垂らし、嘲笑を残して去っていった。

 残されたのは、意識の遠のく智哉と、膝をついて震える綾香だけだった。

(智哉さんを助けるために、私は……)

 綾香は立ち上がった。その瞳からは、もはや涙は流れていなかった。

 午後。綾香は201号室へと向かう。自らの魂を完全に切り売りするための、冷徹な決意を胸に。

 その頃、201号室では佐藤が新たな「来客」を待っていた。

 美咲、舞香、香織、そして綾香。

 アパートという名の閉ざされた檻の中で、女たちは水を媒介にして、佐藤悠という男の影に、次々と呑み込まれていく

「面白いと思ったら、ブックマークや下の『☆☆☆☆☆』から評価をいただけると執筆の励みになります!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ