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ヒトとキツネの異世界黙示録Ⅱ  作者: 遊戯九尾
第十六章 竜の国へ
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旅と休暇の終わりに

「はぁ…疲れた」

「流石にリハビリの任務にしてはハードでしたね…」


 四課のオフィスに戻って来た永戸達、ユリウスとランジーに報告を済ますと、彼らはオフィスでゆっくり休んだ。


「しかし、今回の魔想体の持ち主は大きいぞ、竜族ともなれば、フィアネリスの全知で覗ける範囲が増えるはず、例のフォーチュンとやらの居場所も掴めるはずだ」


 ランジーの一言で永戸達はなるほど確かにと頷く。竜族は一般的な人間などと比べて、強い耐性を持っている。

 ローゼスは今、身元をイストリアで預かっている為、フィアネリス達が戻ってくれば、取り調べで情報をはっきりと引き出すことができるはずだ。

 上手くいけば、フォーチュン達の居所が分かるかもしれない。


「無駄足ではなかったってことか」


 永戸がため息をつきながらもコーヒーを飲んでると、慌ただしい音を立てながら、帰ってくる者達がいた。


「フィアネリス、以下五名、ただいま帰還しました♪」


 これから頼りにする者、フィアネリス達が戻って来た。他のメンバーも合わせて戻って来たが、気分はまだバカンスなのか、すごいハッピーそうな顔で戻ってくる。


「あぁ、マスターと神癒奈さん、退院おめでとうございます。これ、向こうでのお土産です♪」

「そっちも、バカンス楽しんできたみたいですね、これ、こっちも土産です」


 そう言ってフィアネリスはお土産であるナッツ入りチョコを永戸達に渡す。反対に神癒奈も竜の国の土産の"ドラゴンごろし"と呼ばれた銘菓を渡す。人間用にサイズが調整された、竜の鱗型の形をした菓子だった。


「それで、マスター達は任務に行っていたようですが、収穫はございましたか?」

「収穫…になるかはわからないが」


 フィアネリスか、聞かれ、永戸は彼女をあるところへ案内する。するとそこには、力無く白銀製の鎖に繋がれた、ローゼスの姿があった。


「これはこれは、竜族とは、確かにこれは大きな収穫ですね」

「詳しく調べられそうか?」

「えぇ、竜族からなら有力な詳しい情報が聞き出せるでしょう」


 フィアネリスはローゼスの体に触れると、かの者から記憶が薄れ消えて行く前に、情報を取得する。ローゼスの記憶をたどり、調べて行く。すると、ある情報に行き着いた。


「成る程…彼らは、そこにいたのですか」

「何か、わかったことがあるのか?」

「はい、フォーチュンの居所でありますが…」


 永戸が息を呑む中、フィアネリスは静かに言った。


「かつて異世界大戦が始まった地、通称"ワールドエンド"にいます」


 それを聞いた永戸は、目を見開くのだった。

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