危機を乗り越えた先で
都市の危機を乗り越え、永戸達はタイタンから降り。皆で集まる。
「よくやったね、永戸君、神癒奈君。にしても、こんなものを操縦して都市を救うなど、面白おかしい話だ」
「そうですね課長、俺も正直おっかなびっくりでしたよ」
タイタンを見上げながら、永戸達はそんなことを言う。一方で、怪獣となっていた戦艦からは、無事な乗員が全て捕虜として捕まり、今回の時のための特別収容室へと送られていった。
「彼らの技術は、異次元からの技術です。ひょっとすれば、オメガを倒す手段か何かを得られるかもしれないでしょう」
「それがわかれば、私たちが生き残る可能性が見つかるね!」
フィアネリスの予想に、火乃香は生き残る可能性を見出し、喜ぶ。とはいえ、それは向こうを尋問してからの話になるだろう。協力的な相手がいればいいが……とフィアネリスは思う。
「しばらく経てば、街に住民達が戻って来るだろう。いつもの、元の毎日へと今度こそ戻る」
「もうオメガとか異次元人とかウンザリなんですけどね」
永戸も流石に懲りたのかため息をつきながらエレベーターからやってくるイストリアの兵士達を見る。彼らは事後処理でせこせこと必死に働いていた。
「ふむ、またオフィスも壊されたことだし、破られた窓などを戻さないとだね」
「今回に関しては、天界から神権の使用が許可されてます、街も人も、何もかも直るのはすぐになると思いますよ」
「ほう、それはいい話だ」
神癒奈の言葉に、ユリウスが頷く。他のみんなもほっとしていて、危機が去ったことに喜んでいた。
「それじゃ、俺たちも仕事に戻りますか、街の復興やらないとな」
「そうですね、面倒ですけど、直していきましょう」
そうして永戸達は、壊れた街を元に戻すべく、作業に加わるのだった。
ーーー
ここは、ある異次元の異世界。そこで、ある存在が眠りから目覚めようとしていた。それは二つの人間と妖狐の形をした化け物で、黒い姿をしては、世界を滅ぼす装置として動き出そうとしていた。
多くのゲル状の生命体が生まれ、外へと放たれていく中、その二つの化け物はその場に留まった。
まるで、いつかくる敵を待つかのように……。
そして、その二つの化け物のすぐそばには、巨大な目玉がギョロリとあり、次元の遥か彼方を見つめるが如く、蠢くのだった…。




