種子島にて・・・
香宗我部さんの所に・・・『ある物』を置いていくという暴挙?
後、何故かこちらで行われる長宗我部家への多大なる内政干渉!?(食料改善?)
【若干こちら側からあちら側への、内政話へのテコ入れ?感ありです】
天文12年(1543年) 8月某日
━━━━平手政秀 齢51 大隅国 種子島━━━━
まさか種子島にギリギリの到着になるとは……、朝廷からの正式な『大隅守』が与えられたことが嬉しくて三日間連続で宴会とか勘弁して欲しいわ。
年じゃからさすがにキツいわい。
まあその分、友誼も結べたから屋久島にも行けるようになったし、一本と言わず二~三本ほど屋久杉持って行ってやろうか?
まさか土佐でも騒動に巻き込まれるとは思わなかったが、そもそも山科卿に「大隅国の種子島にちょっと行ってきます。」と言っただけなのに、西土佐の一条房基殿の所へ官位『左近衛少将』を届けてくれだもんなぁ~。
どうせ土佐に行くならと思い、「届けるその代わり長宗我部家に『土佐守』の官位与えてあげてw東土佐の安寧に繋がるから」と言ったら、「そんな事で良いなら、【主上に頼み】用意しよう。」との二つ返事が来たもんだ。
水無月の中旬頃に出たのに、この種子島に着いたのが葉月の中旬だものな……。どんだけ嬉しかったんだよ、本当にwあぁ~、四万十川の鮎……美味しかったなぁ~。
まあ、土佐沖で採れた鰹で簡単な『なまり節』や『鰹のたたき』を教えておいたから、民の食糧事情も多少は改善はするじゃろうな。
後は持ってきた薬草を生産させる事で、幾ら土佐が南側にあって太平洋に面していても、冬は寒いじゃろうしな、『生姜』に『茗荷』の効果を伝えて冬対策の一環にして貰いたいの。
そして、改良型の仏郎機炮も一門だけだが、置いてくることにした。
長宗我部国親殿に「御子二人が元服した際にでも、見せてやってくだされ。その間は他家に見つからぬよう隠しておく様に」と……
「政秀様!」
「ん?万千代か如何致した。」
「初春型戦艦一番艦:初春より手旗伝令が来ました。『我、不審船補足。拿捕二向カウ』との事だそうです。」
「よし儂らも向かうぞ!」
いやぁ~まだ7~8歳の年齢ではあるが、片鱗が現れておるの~w流石は『米五郎左』と将来言われるだけの素養がある、『教導練習艦:尾張』で向かうとするか。
問題は不審船と言うか、本来なら種子島に付くはずの南蛮船を拿捕するんだからな。向こうの出方次第……目的地次第では、消す事になってしまうの。
上海辺りなら良いんじゃが、日本目指しているとしたら先遣隊な感じであろうな。
よし目的地が日本だったら、消すとしよう!上海であるならば琉球まで足を伸ばしてやろうかの。
それに……中国の毛利家が力をつけて急成長してきておるからの……南蛮人共をどうにかしたら行ってみるのも良さそうじゃな。
そうじゃw此処【種子島】での仕事が終わったら宮島に行って、厳島神社に参拝してくると言うのもありじゃな。
陶家と毛利家との争いが終わっておれば良いんじゃが……確か宮島で戦したはずじゃしな。
「政秀様、不審船と思わしき船が見えてまいりました。」
「あ、そうじゃw万千代よ、儂の部屋から何人かで鎧を持ってきてくれんか?この時用に作っておいたんじゃw」
「あの不可思議な形の鎧ですか?御命とあれば持ってまいりますが……」
「ふはははw悩まずとも良い。こういうのは最初に強烈な印象をぶつけて、こちらに如何に優位に持って行くかが大事なのじゃよw」
そして用意してあった鎧の見た目が赤黒い刺々しい鎧で、某島戦記の暗黒皇帝を思わせるような鎧だった。
だがそれを知る者は今の世界では転生者ぐらいだろう。
その鎧を着た上で、鋳造製の磨き上げた銅製の剣に重ね塗りした黒漆と金の装飾で拵えた、これも某島戦記の暗黒皇帝が愛用していた『〇砕き』の様相をした造りであった。
刃の部分には、熱で柔らかくして鉄を被せ鍛造し磨き上げた仕上げになっている。
簡単に説明しよう!
政秀の「どうせこの時代の者達には『某島戦記の暗黒皇帝』の装いなど分からんだろうしなw相手を威圧するには持って来いだろw」と言うとんでもない悪乗りであった。
もちろん記憶に残る姿形を出来うる限り再現した鎧であるw
「南蛮人と明国人以外の船員は奴隷の可能性がある。念のため保護の準備もしておけ。後は船の中を臨検もするから、腕の良い者を3~4名準備させておけ。」
「はい、畏まりました。他に準備して置く事は御座いますでしょうか?」
「具は要らん。ただ、暖かい汁物を用意しておいてくれ。それだけで十分に伝わるはずじゃ。」
暖かい食事と言う物は、警戒心を緩やかに溶かしてくれるからの・・・儂が持っとる【(変換・言語翻通訳)】の能力で、船内にいるであろう奴隷達も話をし易いであろうからな。
自国の言葉を話せる者が目の前にいれば色々と力を貸してくれるだろうし、時刻との距離と今いる場所の距離も考えると、この地に残るかそれでも帰りたいと思うかの二つになるだろう。
まあ、戻るとまた奴隷生活が来ると考えさせると、こちらに残る者達の方が多くなるであろうな。
織田家での市民権も準備しておくのも良いかもしれんな。
黒人奴隷だったとするなら、視力の方はかなり良さそうだし、前線よりも中衛辺りで望遠鏡持たせて索敵させるのもありだな。
信長様も言葉は通じぬだろうが、きっと気に入ってくれるであろう。
暫くは儂の側仕えにしてこちらの言葉を覚えさせて行くとするか。
「政秀様、南蛮船と思わしき船に接舷します。よろしいですか?」
「よし!接舷し奴らを見聞し船の臨検を行うぞ!」
そして南蛮船は種子島に到着することのない、火縄銃の種子島伝来の歴史が存在のしない歴史が紡がれるのであった。
次話「毛利家へ襲来」・・・では、ありませんw
まあ、毛利家へ行くかは50:50って所ですw
行ったら、なにか恐ろしいことが起きるような・・・
ん?南蛮人がどうなったかって・・・?
どうなったかは気にするな。
奴隷に暖かい汁物に関しては何も食べてない状態で、
胃に物を入れると……になるので重湯ではなく、
具のない汁物とした所です。
?後書きおまけ?
政秀「儂の嫁さんたちに腐教はするなよ?」
京 「・・・保証はできないかなw」
政秀「いや、保証してよ!!」
京 「そこは、嫁さんしだいじゃないの?」
政秀「・・・・・・」
政秀「あと、親泰さんや・・・」
親泰「何でしょう?」
政秀「せめて1回で良いから、内政重視の話入れような。
産物とかは重要だぞ?『生姜』に『茗荷』、『なまり節』や『鰹のたたき』も
こっちで内政干渉して、生産していることにしたからさ。」
親泰「気が向いたら一気にやります。」
?後書きおまけ? 続かないw はず・・・




