最終話:おっさん歴史ジャンルでそれなりに有名になって戸惑う
古代エジプトの話がヒットした後、俺は歴史作品とエッセイを主に投稿するようになった。
「うん、やっぱり俺には受けるファンタジーは無理そうだ」
そして、何作かを完結させた後、江戸時代の吉原の遊女の話を書き始めた時、俺は驚きながら戸惑うことになったのだ。
「うお、まじか。
まさかポイントが1万超えるとは」
このサイトで歴史ジャンルで1万を超えるのは結構難しい。
無論人気のある作品は5万を超えたりもするがファンタジージャンルなどに比べればすごく少ない。
「なんでこんなにポイントが入ったんだろうなぁ?」
はっきり言えば当人にも理由はよくわからなかったのだが、吉原とか遊女という言葉自体は一般的に知られていてもその詳細はあまり知られていないからそういったことが興味をひいたのだろうと思う。
あと、ろくに飯は食わせてもらえず、休みもなく、睡眠時間もろくに取れないという、かなり悲惨な遊女の生活に自分を投影した人もいるかもしれないな。
「現代もかなり悲惨なのは変わらないよな」
そうでなければ電車に飛び込んだりするやつもいないだろう。
生きているのが辛いという人間は決して少なくないのだろうな。
それとともに俺が歴史ジャンルの感想をつけると”人気作家に感想をもらえてうれしいです”みたいにいわれるようになって俺は正直戸惑った。
なにせ、このゲームをはじめてからさほどたっていないし、自分は底辺作家であるという意識がそう簡単に変わるわけでもない。
「ああ、でも俺も1万ポイント超えてる作者さんに感想もらったり
書籍化した作者さんに感想もらった時は
俺も嬉しくてしょうがなかったっけ」
せいぜい1000ポイントちょっとぐらいポイントが入れば十分高いと思っていた頃、1万ポイントを超えてる作品を書いてる作者さんが正直羨ましかったし、そういう人から感想をもらえるのはものすごく嬉しいことだった。
「だから、こそこれからも感想は書いていこう」
感想をちょくちょく入れてくれた人が居たおかげで、いまの俺があるのだから、そのことを忘れないようにしておこう。
活動報告でのやり取りも大切にしていこう。
活動報告でのやり取りがなければ作品がヒットすることはなかったのだから。
縁ができた書き手さんとの交流を大切にしよう。
お互いにサイト内ではポイントを争うライバルでもあるのだろうけど、励まし合う仲間であるほうがつよいのだから。
そしてこのサイトに出会えたことを感謝しよう。
なるべく長い間このサイトにいられるように俺も頑張ろう。
「とは言え、なんか明らかに操作されてるっぽい
ファンタジーとかのランキングとかはなんとかしてほしいけどな」
俺が来たばかりの時はそこまで気にしていなかったというのもあるのだが、ハイファンタジーランキングなんかは最近特定の作者名ばかりに思える。
無論、過去作が人気で作者にファンがついているというパターンもあるんだろうけどどうもそれだけとは思えないんだよな。
「まあ、あまりひどければユーザーも離れるだろうし
その前に改善されると思いたいけどな」
しかし、ゲームサイトの運営というのは運営の継続がやばいというのが目に見えてからでないと動かないことのほうが多いし、唐突なサイト閉鎖とかが無いように祈るしか無いな。




