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『醜いから仕官不要と追放された俺、武田信玄だけが「その目は天下を見ている」と言った 〜隻眼の軍師・山本勘助、見下した名門武家を戦場でざまぁする〜』  作者: 常陸之介寛浩✪書籍・本能寺から始める信長との天下統一


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第二十話 安西左馬助の苛立ち

 安西左馬助は、強い男だった。


 少なくとも、山本勘助の目にはそう映っていた。


 踏み込みは重い。


 打ち込みは鋭い。


 木刀を構えれば、庭の空気が少し沈む。


 新九郎のように速さで間を裂くのではない。


 庄左のように静かに距離を詰めるのでもない。


 安西は、正面から来る。


 逃げ道を潰すように。


 言い訳を踏み砕くように。


 弱い者が、弱いままそこに立っていることを許さぬように。


 その圧が、勘助は苦手だった。


 新九郎には口の悪さがある。


 だが、新九郎の怒りは熱い。


 近づけば火傷するが、火の向きは分かる。


 庄左は静かだ。


 時折、何を考えているのか読めなくなるが、声に棘は少ない。


 弥平は明るい。


 自分の弱さを茶化しながら、それでも人の痛みに気づくところがある。


 だが、安西は違った。


 安西の厳しさは、硬い。


 石のように。


 正しく、重く、逃げ場がない。


 だからこそ、勘助は安西を見る時、いつも少し身構えてしまう。


 その朝もそうだった。


 鹿島の庭には、前夜の湿り気が残っていた。


 弥平が掃いた場所は乾き始めているが、松の影はまだ暗い。鳥の声が遠くで鳴り、道場の板の間から門弟たちの足音が聞こえてくる。


 勘助は庄左との夜稽古の疲れを残したまま、木刀を持って庭に立っていた。


 片目の間合い。


 見えぬものを、音や息や足裏で測る。


 少しだけ掴んだ気がしていた。


 だが、朝になり、目が見える場所へ戻ると、それはすぐに逃げていった。


 見えるから、また目に頼る。


 目に頼るから、距離が狂う。


 距離が狂うから、体が固まる。


 体が固まるから、足が逃げる。


 何度も繰り返しているうちに、安西が近づいてきた。


「山本」


「はい」


「構えろ」


 短い言葉だった。


 勘助は木刀を構える。


 安西も構えた。


 朝稽古の組み合わせとしては珍しくない。


 だが、勘助の胸は沈んだ。


 安西の前に立つと、自分の弱さが言い訳ごと押し潰される気がする。


 それを見透かしたように、安西が言った。


「嫌な顔をするな」


「顔に出ておりましたか」


「出ている」


「拙者の顔は、出ぬとよく言われておりました」


「出る。見ようとすればな」


 その言葉に、勘助は少し驚いた。


 安西は続ける。


「お前だけが人を見ると思うな」


 胸を突かれた。


 勘助は返す言葉を探したが、見つからない。


 安西は木刀を構えたまま言った。


「来い」


「はい」


 勘助は踏み込んだ。


 昨日掴みかけた、次の場所へ体を置く足。


 それを意識する。


 だが、安西の圧が近づいた瞬間、体が引けた。


 木刀の先が届く前に、安西の木刀が上から押さえ込む。


 重い。


 受けたつもりが、腕ごと沈む。


 安西はそのまま一歩詰め、勘助の肩を軽く打った。


 軽く、とはいえ安西の打ちだ。


 痛みが走る。


「浅い」


「はい」


「次」


 二度目。


 今度は深く踏み込もうとした。


 だが、痛む足が遅れ、体が前へ流れる。


 安西はそこを逃さない。


 木刀の腹で勘助の木刀を弾き、胸元へ柄を押し当てた。


 勘助は後ろへよろめき、どうにか倒れずに残った。


「深ければよいというものではない」


「はい」


「次」


 三度目。


 距離を測る。


 遠い。


 いや、近い。


 安西の打つ気が前へ出る。


 距離以上に近く感じる。


 それに怖じて、勘助は動けなかった。


 安西の木刀が、勘助の木刀の先を軽く叩く。


 その一打だけで、構えが崩れた。


「見て止まるな」


「はい」


「次」


 四度目。


 勘助は安西の足を見る。


 強い足。


 重い足。


 正面を潰す足。


 その足が来る前に避けようとした。


 だが、安西は来なかった。


 勘助だけが半歩ずれ、木刀の先が中心から外れる。


 そこを打たれる。


「逃げたな」


「……はい」


「次」


 何度も打たれた。


 新九郎に打たれる時とは違う。


 新九郎の打ちは、速さでこちらを置き去りにする。


 安西の打ちは、こちらの弱さを正面から踏みつけてくる。


 逃げたくなる。


 怒りたくなる。


 言い訳をしたくなる。


 だが、安西は言い訳を許さない。


「山本」


「はい」


「お前は、弱さを見ていると言う」


 安西は木刀を下ろさずに言った。


「はい」


「なら、今の弱さを言え」


 勘助は息を切らしていた。


 肩が痛い。


 手も痺れている。


 左足は熱を持ち、呼吸は浅い。


 だが、それだけではない。


「……安西殿の打ちを、怖がりました」


「他には」


「押される前から、押されると思いました」


「他には」


「踏み込む前に、負ける形を想像しました」


「他には」


 容赦がない。


 勘助は唇を噛んだ。


「安西殿を、ただ厳しい方として見ておりました」


 安西の目が少し動いた。


「どういう意味だ」


「拙者を見下している。弱さを許さない。そういう方だと」


「違うと思うか」


「分かりませぬ」


 勘助は正直に答えた。


「ですが、それだけではないのではないかと、今思いました」


「なぜ」


「打ちが、怒りだけではないからです」


 安西は黙った。


 庭の周囲で見ていた門弟たちも、少し静かになる。


 勘助は続けた。


「怒りはあります。苛立ちも。ですが、それだけなら、もっと雑に打つはずです。安西殿の打ちは重いですが、雑ではありませぬ。拙者を潰すことだけが目的なら、もっと簡単に潰せるはずです」


 安西の顔が険しくなる。


「分かったような口を利くな」


「すみませぬ」


「謝るな」


「はい」


「お前の悪い癖だ。見えたものを、すぐ言葉にする」


 安西は木刀を下ろした。


「人は、お前のために心を開いているのではない」


 その言葉は、木刀より痛かった。


 勘助は頭を下げる。


「はい」


「先生にも言われているはずだ。人の恐れは傷と同じだと」


「はい」


「なら、触れるな。少なくとも、今は」


「はい」


 安西は背を向けた。


「今日の稽古は終わりだ」


「え」


 思わず声が出た。


 安西は振り返らずに言う。


「お前は今、剣ではなく人を見ようとしすぎている。剣を握っている時に、それをやるな。斬られるぞ」


 そう言って、安西は去っていった。


 勘助は庭に残された。


 肩は痛い。


 だが、それ以上に胸が痛かった。


 自分はまた、踏み込んではいけない場所へ踏み込んだのかもしれない。


 新九郎の時もそうだった。


 何かから逃げているように見える。


 そう言って怒らせた。


 卜伝に戒められた。


 見えたからといって、口にするな。


 見えぬふりをすれば腐る。


 だが、無造作に触れれば膿む。


 分かっていたつもりだった。


 つもりだけだった。


 弥平が水を持って近づいてくる。


「山本」


「……失敗した」


「うん」


 弥平は正直に頷いた。


「今のは、ちょっと踏み込みすぎたと思う」


「足ではなく、言葉でか」


「そう。足より先に、言葉が踏み込みすぎた」


 弥平らしい言い方だった。


 勘助は苦笑しようとしたが、できなかった。


「弥平殿にも分かるほどか」


「分かるよ。安西さん、怒ってた。でも、怒ってるだけじゃなかった」


「弥平殿にもそう見えたか」


「うん。けど、それを今言われたくなかったんだと思う」


 弥平は瓢を渡した。


「水、飲め」


「かたじけない」


「礼はいい。いや、今は言ってもいいか」


 勘助は水を飲んだ。


 冷たい。


 だが、胸の熱は引かない。


 そこへ庄左が来た。


「山本」


「はい」


「安西殿の言葉は、聞いた方がいい」


「聞いております」


「いや、今は胸に刺さっているだけだ。後で逃げるなという意味だ」


 勘助は庄左を見た。


 庄左は静かだった。


「俺も考えすぎて、人を見誤ることがある」


「庄左殿も?」


「ある。相手の言葉の裏を考えすぎて、目の前の言葉を聞かなくなる」


「拙者は、見えた気になって触れてしまう」


「そうだな」


 庄左は否定しなかった。


 その否定しないところが、ありがたかった。


「安西殿は、強い。だが、強いから痛まないわけではない」


 勘助は卜伝の言葉を思い出した。


 弱い者だけが痛むと思うな。


 強い者は、強さの中で痛む。


「強さの中で痛む」


 勘助は呟いた。


 庄左は頷く。


「お前には、そこがまだ見えていない。いや、見えかけて、焦って触れた」


「はい」


「見えたものを大事にするなら、急ぐな」


 勘助は深く息を吐いた。


「はい」


 その日の午前は、そこから安西と組むことはなかった。


 勘助は新九郎と基礎の型を繰り返し、弥平と掃除をし、庄左と短い間合いの確認をした。


 だが、ずっと安西の言葉が残っていた。


 人は、お前のために心を開いているのではない。


 その通りだった。


 勘助は、見えることに少し甘え始めていたのかもしれない。


 相手の足。


 肩。


 呼吸。


 言葉の端。


 そこから何かを読む。


 それは確かに勘助の力になりつつあった。


 だが、読まれる側の痛みを忘れていた。


 見られることは、怖い。


 勘助自身、門の内側に入ってそれを知ったはずだった。


 人の視線が近いこと。


 寝息まで聞こえること。


 失敗を見られること。


 弱さを見られること。


 それが怖いと知っているはずなのに、他人を見る時には忘れてしまう。


 昼飯の時、安西はいつもの席で黙って粥を食べていた。


 勘助は離れた端の席から、その姿を見た。


 見すぎるな。


 そう思い、すぐ視線を落とす。


 すると、新九郎が向かいから言った。


「見るなと言われて、本当に見ないのも違う」


 勘助は顔を上げた。


「難しいことを言う」


「お前が難しくしている」


「安西殿を怒らせた」


「怒らせたな」


 新九郎は粥をすすった。


「だが、安西殿は怒って終わる人ではない」


「そうなのか」


「そうだ。あの人は、自分にも厳しい。他人だけに厳しいなら、俺も嫌いになっている」


 弥平が小声で言う。


「新九郎さん、安西さんのこと苦手だけど嫌いじゃないですよね」


「弥平」


「はい」


「飯を食え」


「はい」


 庄左が静かに言った。


「安西殿は、家からの期待が大きい」


 勘助は庄左を見る。


 庄左は声を落として続けた。


「詳しく語るべきではないが、下総の家では名を立てることを望まれているらしい。鹿島で学び、強くなり、家に戻って武名を示す。それが安西殿の役目だ」


「役目」


「そうだ。俺のような二男の余り者とは違う」


 庄左は自分でそう言ったが、声に卑屈さはなかった。


「安西殿は、強くなければならない。最初からそういう場所に立っている」


 新九郎が少しだけ黙る。


 彼にも通じるものがあるのだろう。


 家柄。


 期待。


 強くあらねばならぬという重み。


 勘助には、逆に縁遠かったものだ。


 自分は期待されなかった。


 むしろ、失望される前に諦められていた。


 その痛みは知っている。


 だが、期待され続ける痛みを、知らない。


 弥平が粥を混ぜながら言った。


「強い人って、悩まないのかと思ってた」


 新九郎が少し苦い顔をする。


「そんなわけがない」


「ですよね。最近、そう思います」


 弥平はちらりと勘助を見た。


「山本が来てから、みんな色々見えるようになっちゃった気がする」


「それは拙者のせいか」


「半分は」


「残り半分は」


「先生のせい」


 その言葉を聞いて、三人は少しだけ周囲を見た。


 卜伝はいない。


 いないが、どこかで聞いている気がする。


 昼飯の後、勘助は卜伝に呼ばれた。


 庭ではなく、道場の奥にある縁側だった。


 卜伝は座って茶を飲んでいる。


 勘助は少し離れて正座した。


「安西を怒らせたか」


 最初の言葉がそれだった。


 勘助は頭を下げた。


「はい」


「何をした」


「見えたものを、すぐ言葉にしました」


「何が見えた」


 勘助は少し迷った。


 言ってよいのか。


 また踏み込みすぎるのではないか。


 卜伝は言った。


「ここでは言え」


「はい」


 勘助はゆっくり答えた。


「安西殿の打ちには怒りがあります。ですが、ただ拙者を潰したいだけではないように思いました。強くあらねばならぬという焦り、あるいは……弱さを見せる者への苛立ちがあるように見えました」


「なぜ苛立つ」


「自分は弱さを見せることを許されていないからではないかと」


 卜伝は茶を置いた。


「それを安西に言ったのか」


「近いことを言いました」


「早い」


「はい」


「浅い」


「はい」


「だが、見当外れではない」


 勘助は顔を上げた。


 卜伝は庭を見ている。


「安西は強い」


「はい」


「だが、強さの中で固まっている」


「固まる」


「強くなければならぬ者は、弱さの置き場所を失う。弱さを置く場所がない者は、他人の弱さを見ると苛立つ」


 勘助は黙って聞いた。


「お前は弱さを見せすぎる」


「はい」


「安西は弱さを隠しすぎる」


「はい」


「どちらも危うい」


 卜伝は勘助を見た。


「お前は、自分だけが痛いと思うな」


「はい」


「醜いと言われた者だけが痛むのではない。期待された者も痛む。強い者も痛む。美しい者も痛む。家を背負う者も痛む。余った者も痛む。掃除ばかりしている者も痛む」


 弥平の顔が浮かんだ。


 庄左の言葉も。


 新九郎の沈黙も。


 安西の重い踏み込みも。


「痛みを比べるな」


 卜伝は言った。


「見るなら、それぞれの痛みを別のものとして見ろ」


「はい」


「そして、触れる時を誤るな」


「はい」


「軍師になる者が、人の痛みを見誤れば、兵は死ぬ」


 胸が冷えた。


 剣の稽古の話ではなくなっている。


 だが、これこそが卜伝の稽古なのだろう。


 勘助は深く頭を下げた。


「覚えます」


「忘れる」


 いつもの言葉だった。


「だから、また痛め」


「……はい」


 その夕方、勘助は道場の裏手で薪を運んでいた。


 弥平に頼まれた仕事だった。


 足は痛いが、水桶よりはまだ運びやすい。


 薪を積み直していると、安西がやってきた。


 稽古後らしく、額に汗が残っている。


 勘助はすぐに頭を下げた。


「安西殿」


「朝のことを気にしている顔だな」


「はい」


「顔に出ている」


「今日はよく言われます」


 安西は少しだけ眉を動かした。


 沈黙が落ちる。


 勘助は言うべきか迷った。


 謝るべきだ。


 だが、軽く謝ればまた傷に触れる。


 言葉を選んでいると、安西が先に言った。


「謝るなら、短くしろ」


 勘助は頭を下げた。


「踏み込みすぎました。申し訳ございません」


「よい」


 意外なほど短い返事だった。


 勘助は顔を上げる。


 安西は薪の束を見ていた。


「お前の言ったことは、不愉快だった」


「はい」


「だが、不愉快な言葉が必ず外れているとは限らん」


 安西は一本の薪を手に取った。


「俺は、弱さを見せる者が好きではない」


 勘助は黙って聞いた。


「見せれば誰かが拾ってくれると思っている者がいる。傷を見せれば、努力の不足まで許されると思っている者がいる。俺はそういう者が嫌いだ」


 薪を置く音がした。


「だが」


 安西は続けた。


「弱さを一切見せるなと言われ続けるのも、息が詰まる」


 それは、安西が初めて見せた隙のような言葉だった。


 勘助は動かなかった。


 ここで余計なことを言えば、また踏み込みすぎる。


 だから、黙っていた。


 安西は少しだけ勘助を見た。


「今日は何も言わぬのか」


「言えば、また触れすぎると思いました」


「少しは学んだか」


「少しだけ」


「少しでは足りん」


「はい」


 安西は木刀を持ち直した。


「山本」


「はい」


「お前は弱い」


「はい」


「だが、弱いことを逃げ道にしないなら、見る価値はある」


 その言葉は、安西なりの評価だった。


 勘助は頭を下げた。


「ありがとうございます」


「礼を言うな。評価ではない」


「では」


「保留だ」


「保留」


「そうだ。俺はお前をまだ認めん。だが、見ないことにするほどでもない」


 安西は背を向けた。


「明日、また組む」


「はい」


「今度は、言葉ではなく木刀で来い」


「はい」


 安西は去っていった。


 勘助はしばらく薪の前に立っていた。


 保留。


 認められてはいない。


 だが、見ないことにするほどでもない。


 それだけで十分だった。


 鹿島へ来たばかりの勘助なら、それを冷たい言葉として受け取ったかもしれない。


 だが今は違う。


 見てもらえることの重さを、少し知っている。


 門前で笑われた時、誰も本当には見ていなかった。


 顔を見て、片目を見て、足を見て終わりだった。


 安西はまだ認めない。


 しかし、見てはいる。


 それは前進だった。


 夜。


 勘助は寝床に入る前、庭に立った。


 安西の重い踏み込みを思い出す。


 強い者の痛み。


 期待される者の苦しさ。


 弱さを見せられない者の息苦しさ。


 それは、勘助がこれまであまり知らなかった痛みだった。


 自分は、弱い者として痛んできた。


 醜い者として痛んできた。


 追い出される者として痛んできた。


 だが、世の中には別の痛みがある。


 強く見える者にも。


 恵まれて見える者にも。


 家名を持つ者にも。


 役目を背負う者にも。


 その痛みを見落とす軍師になれば、きっと兵を見誤る。


 勘助は小さく息を吐いた。


「痛みを比べるな」


 卜伝の言葉を呟く。


「それぞれの痛みを、別のものとして見ろ」


 鹿島の夜風が、庭を渡る。


 安西左馬助の苛立ちは、まだ消えない。


 勘助への不満も、消えない。


 だが、その奥にあるものを、勘助は少しだけ見た。


 そして、今度はすぐに触れなかった。


 それもまた、小さな稽古だった。


 木刀を振るより難しい、人との間合い。


 勘助はその間合いを、夜の庭で静かに測り直していた。


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