謎の人物...?
私とオリビアは、四大元素の本を選び終わってⅠ階に降りてきた。
本を置ける場所を探していると、殆どの席は埋まっていたが、一箇所だけ二人掛けの席が空いていた。
私は、二人掛けの席に着くと、すぐに本を置いて椅子に腰掛けた。
オリビアが本を置くと、オリビアが選んだ本の山が、軽々と私を超えてしまった。
「...少し多くない?」
「そうかしら。ちなみに、さっきも似たようなことを聞いたわよ。」
「え、そうだっけ...。ごめん。」
「別に構わないわよ。それより、早く調べ学習しないと先生に怒られるわよ?」
「うっ...。」
私は、一番上に置いてあった土属性の本を手に取って開いた。
オリビアはいつの間にか一冊目を読み始めていて、読むスピードが異常だ。
まだ少ししか経っていないのに、分厚い本の三分の一を読み終わっている。
ほんとに、有能すぎない...?
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暫く経つと、私もオリビアも本を読み終わった。
正確にはオリビアはもう読み終わってたんだけどね...。
とりあえず、本で読んだ内容をまとめないと。
土属性の一番の特性は、防御力が高いこと。
土の壁を作ったり、鎧を作ったりして自分や仲間を守ることができる。
他にも、土属性の派生形である木属性が使えるようになったり、治癒能力が使えるようになったり、いろいろあるらしい...。
「オリビアが調べた水属性はどんな特性があったの?」
「そうね...。主に水流や氷結を使った範囲攻撃に特化しているわ。水流を使って足止めをしたり、水の膜や渦を発生させて結界を作ることもできるわ。他にも、柔軟な特性を活かして様々なことができるわ。鍛錬を重ねれば、水魔法の派生形である氷属性も使えるようになるとも書いてあったわ。」
「流石、優等生。まとめるのが上手いね。」
「ありがとう。そういうソフィアこそ褒め上手ね。」
「え〜?そうかな〜?」
「そうよ。」
私達は、そんなことを話しながら図書館を後にした。
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生徒も先生でさえも知らない、学園内の暗い何処かに二人の生徒がいた。
容姿はわからなかったが、話し声からして男子生徒と女子生徒のようだった。
「あいつは本当に馬鹿だなぁ。学園のマドンナとずっと一緒にいて、学園中の生徒がどんな思いをしているかも知らずに...。なぁ?」
「ほんとにムカつく...。なんでオリビア様はあんなやつと一緒にいるのか意味がわからない...。どうせあいつがオリビア様に縋ってるだけだろうけど。」
「手厳し〜。」
そんな話し声が聞こえたが、周りには誰もおらず、その会話を聴いていた者は誰一人としていなかった...。




