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最悪な夜

 ...............。


 ...ダメね。

 この家にいると、いつも考えてしまう...。


 これからもソフィアと過ごせるのか、とか、私の秘密を知った時、ソフィアはどう思うのか、とか...。

 ソフィアとこれからも一緒に過ごしたいと願えば願うほど、私の秘密を知られるのが怖くなる...。


 ごめんね、ソフィア。


 私の秘密は、いつかはソフィアに言わなければならない。

 けど、その時にはもう―――


 ―――()()()()()()()()()()()()()


 そうなる前に伝えなきゃいけない。

 けど、今は伝えられない。

 今伝えたら、ソフィアに危険が及ぶかもしれない。


 ...............。


 ごめんね、ソフィア。


 ・*:.。 。.:*・゜✽.。.:*・゜・*:.。 。.:*・゜✽.。.:*・゜


 ピンポーン


 私の家の呼び鈴が鳴った。


 誰だろ...。


 私は、玄関に向かい、家の扉を開けた。


 そこには、嫌いなあいつが立っていた。

 私は、それを見た瞬間、光の速さで扉の取っ手を掴んだ。


 しかし、そう簡単にはいかなかった。


 私が後少しで閉めれると思った矢先、あいつが扉を掴んできた。


 最悪...。

 なんでこいつがこんなところにいるの...。


「...閉めたいんだけど。」


「俺もお前に用があるんだけど?」


「...どうせくだらない用でしょ。」


「そんなわけあるか。くだらない用だったら、そもそもここになんか来ねぇよ。」


「っていうか、なんで私の家知ってるの?腐れ縁だとしてもあんたに教えた覚えはないんだけど。」


「そりゃ尾行したからな。」


「は?いつ?」


「今日。」


「はぁ...。暇なの?」


「少なくとも、猫と戯れてるお前よりは忙しいな。」


「...............。」


 私は扉の取っ手を持つ手に力を込めた。

 しかし、そんな私の抵抗も虚しく、扉をこじ開けられてしまった。


「お前、非力すぎだろ。」


「うるさい。さっさと帰って。」


「あ、疲れたから上がるな。」


「は?ちょっ、ちょっと!」


 こいつ...。

 こいつは、私の横を通り過ぎて、勝手に家に上がろうとしている。


「勝手に入らないでよ!」


「なんで?別にお前、両親いねーだろ?」


 こいつ...。


 その時、私の中で何かが切れた気がした。

 こいつに気安く両親のことを触れられたからだ。


「なんで死んだんだっけ?」


「...そんな事を言いに来たなら、さっさと帰って!」


 私は、こいつを引っ張って玄関に向かおうとするが、びくともしない。


 無駄に体格いいんだから...!


「...お前の力じゃ俺を引っ張ることもできないぞ?」


「じゃあ、さっさと用件言って帰って!私は、あんたに構ってる暇はないんだから!」


「ふーん。」


 話を聞かないこいつに無性に腹が立つ。


「お、白猫いるじゃん。」


 こいつは、家の中を見渡すと、ホーリーを見つけた。

 そのまま手を伸ばして、ホーリーを捕まえた。


「やめて!」


「いいだろ別に。減るもんじゃないし。」


「ホーリーは絶対に駄目!」


「うるせぇな。黙ってろよ!」


「っ!」


 私の目の前には―――ホーリーの首元に炎を近づけているルシウスがいた。

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