親友との絆
「俺がお前を呼んだ理由は―――お前をある場所に連れて行くためだ。」
今、なんて言った...?
私を、ある場所に連れて行くため...?
「どういう意味―――」
そう聞こうとしたところで、いきなり腕を強く掴まれた。
「痛っ!」
腕に激痛が走る。
けど、今はそんなことに形振り構ってられない。
「ちょっと!離して!」
「悪いな。"ある人"から頼まれてんだ。」
「"ある人"...?」
そう話している間にも、私はこいつに腕を引っ張られてどんどん連れて行かれる。
強く掴みすぎて、こいつの爪が私の腕にめり込んでいて、痛みが強くなる。
「本当に離して!」
「ソフィア!」
この世で一番聞き覚えのある声が私の耳に届いた。
私は、その声が聞こえた方を振り返る。
「オリビア!」
オリビアがすぐに私に駆け寄ってくれた。
「貴方、ソフィアの手を離しなさい。」
「あちゃー、マドンナさんが来ちゃったか〜。」
「自分から離さないなら、力ずくで離させてもらうわよ。」
オリビアがそう言うと、こいつはあっさりと私の腕を離した。
「マドンナさんの力ずくは勘弁してくれ。こっちも怪我はしたくないんだ。」
こいつ...私には散々ムカつく態度取ってたくせに...。
「マドンナさんが来ちまったことだし、俺はもう行く。じゃあな。」
そう言うと、あいつはさっさと行ってしまった。
「ソフィア、腕が赤くなっているけれど、大丈夫?」
確かに、オリビアの言う通り、あいつに掴まれていた腕は赤くなっていた。
「うん、大丈夫。強く掴まれただけだから、放っとけば治るよ。」
「ごめんなさい。あの子に教えていて、傍に居れなくて...。」
「オリビアのせいじゃないから、全然大丈夫だよ。むしろ、あいつに会ったのに、離れなかった私が悪いんだし。」
「そう...。他には何もされていない?」
そう聞かれて、私は言葉に詰まった。
でも、言ったら余計心配させてしまうから、黙っておくことにした。
「...ううん。何もされてないよ。オリビアこそ、もう教えなくていいの?」
「ええ。あの子も意味がわかったみたいで、凄く喜んでいたわ。」
「そっか。...教室戻ろっか。」
「そうね。」
そう言うと、私とオリビアは教室に歩き出した。
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学園内の暗い何処かで三人の生徒が話していた。
「...なんで、失敗したの?」
「連れて行こうとしたらマドンナさんが来ちまってな。」
その三人の中には、ルシウス・クラディウスも含まれているようだった。
「ふーん。」
「まだチャンスはあるだろ?むしろ、もう少し時間を置いて中を深めてからの方が、引き裂かれた時の絶望感が増すんじゃないか?」
もう一人の男子生徒が提案した。
「......それもそうね。」
一人の生徒が細かく震え始めた。
「ふふっ、あははははははははははっ。」
女子生徒の笑い声は暗い何処かに反響して、大きく響いた。
「お前を必ず潰してやる、ソフィア・ミラ...!」
そう言いながら、一人の生徒は何処かへ歩いて行ってしまった。
残されたルシウスともう一人の男子生徒は、溜息を吐きながら女子生徒の後を追いかけた。
ルシウスの性格が前と変わっているかもしれなくて...ほんとにすみません。
とりあえずムカつくやつにしたいってだけで書いてしまったもので...。
ほんっとーにごめんなさい。
それにしても、ソフィアを憎んでいる女子生徒は一体誰なんでしょうか?




