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タマキシノビ絵巻  作者: 宅間晋作
シノビ修行編
4/5

脱出ミッション

「……ここは?」


 タマキは目を覚ますと鎖で体を巻かれている事に気づいた。 どうやらいつのまにか眠り、魔力封じの鎖を巻かれていたらしい。


「あの大丈夫?」


「え?」


 声が聞こえて振り向くと十二人の子供達がいた。 見てくれはボロボロで男の子も女の子もおり、声を掛けたのは最高年齢は十二歳の大人しいそうな女の子だった。


「あなたも捕まったのね。 怖い? 大丈夫?」


 どうやらタマキを心配してくれているらしい。 なんとも心優しいお姉さんなのだろうか。 タマキの心に救出したいと言う覚悟が芽生えた。


「大丈夫。 平気」


 そう言ってタマキは、服の袖から針を取り出して鎖を突くと鎖がひび割れて床に崩れ落ちた。


「……すごいこの針。 バルメア様がある日くれた針。 なんか開拓で使ったって言ってたけどこんなにすごいものだったなんて」


 これは白銀の針と言って高価で硬い鉱石を砕く時に使う針だ。

 鉱山の開拓の時によく使われており、魔力無しでも使える代物でバルメアが開拓時代からよく使っている代物と聞くがタマキはよく知らない。


「君、何者!?」


 案の定、鎖から抜け出したタマキに十二歳の少女は驚きの声をあげた。


「……私はタマキ。 ナナシノ國の新人シノビ」


 そう言って次々とタマキは白銀の針で、子供達を解放した。


「ありがとうタマキちゃんでもどうやって脱出するの?」


「……大丈夫」


 そう言ってタマキは、檻に白銀の針を突き刺して檻は崩壊音をを出して崩れ落ちた。


「えっ? すごい!」


 すると女の子は驚きの声をあげ、周りの子供達も笑顔を見せた。


「……壊れちゃた。 勿体無いな」


 さすがに十三人分の鎖と檻を壊した白銀の針は劣化しており、タマキの手の平で粉々に砕け散った。 どうやら使用限界が

訪れたようだ。


「逃げようみんな!」


 タマキは名残惜しく、拳を握り首を振って意識を切り替え、声を掛ける。


「ありがとう!!」


 十二歳の女の子が礼を述べて、周りの子供達の表情も明るくなった。


「どういたしまして。 さぁ出口に行こう?」


 タマキは、子供達を扇動して出口を目指した。







「お頭! ガキが逃げました!」


「なんだと!?」


 盗賊の親分は祝いの酒を地面に投げ捨て、吠えた。

 その影響で部屋には安酒の麦の匂いが充満しその匂いが逆に酔いを醒させた。


「どうしてガキが逃げる!? ふざけんな!!」


 親分は、部下の胸ぐらを掴み洞窟の壁に叩きつけた。


「お頭! 大変だ。 表にエルフが現れたぞ上玉だぜ!?」


「何!?」


 エルフがこんな付近で見つかるとは思えなかった。 エルフはとても貴重で、戦争による影響でかなりの里や個体の数が減り奴隷になっているか戦死が大半だ。 野良の個体は自由の身でとても戦闘能力が高いか自由を保証してくれる国しかいない事が多い。


「待てそいつ本当に野良か? タイミング良過ぎな気がするぞ?」


 盗賊の親分は冷や汗を掻いた。

 親分は苦悶の表情を浮かべる。

 白磁の輝きを持つ上玉のエルフかたくさんの泥の小銭を稼げる孤児達か。 その選択を盗賊の親分は選択を迫られていた。


「……ボス。 もしかしたら俺らつけられてたしれませんよ!!」


「分かってるよそれぐらい。 恐らくあのガキかその板が目印になっていたんだろうさちくしょう!!」


 親分は、目線をスマホに向けて。 腹立たしさのあまり地面の石を蹴り上げて一呼吸置いた。


「おい野郎共武器を取れ! 表の奴は俺らがやる! 後ろの出口は転移者のオノ・マナブが相手してる。 ガキが手練だろうが構わねぇ。 敵は皆殺しだ」


「「「おう!!」」」


 盗賊の部下達は声をあげて武器を取る。

 自分達自ら、死に行く事も知らずに。


















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