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今日もリンは夢を見た。リンはリアルの厨房にいた。お気に入りの「隠者の料理の歌」を鼻歌で歌いながら、ガーリックシュリンプと鱈のスープを作っていた。リアとリアルは食堂に向かい合って座っていた。
「今日は食堂なのね」
リアルがコーヒーを飲みながら呟いた。
「良い匂いがしますね。料理の夢は、リンらしいですね」
リアがココアのカップに両手を添えながら言った。
「リンの料理って、新鮮な魚だから美味しいのよね」
「そうですね」
リンが厨房から料理を運び、リアの前に置き、その後リアルの前に置いた。リンは城の主人席に座った。三人は食事を始めた。
場所が変わった。リンは居間の長椅子に座っていた。両隣にはリアとリアルがリンの肩に体を預けていた。リアルはリアに聞いた。
「食事中はいつもリンと話さないの?」
「そんなことはないです。僕は美味しいと伝えたり、普通に話したりしています」
「そうなの。私たちは静かよね。あんまり話さなくても気にならないのよね」
リンは二人の会話に入った。
「私はそれぞれの時間を大切にしています」
「そうね。これはお礼よ」
リアルは呟くと、リンの唇に口を重ねた。リアはリンの腕を抱き、首の後ろに唇で触れた。リアルは心地良く舌を遊ばせ、リアはリンの唇に触れられないので首への口付けに静かに熱を込める。リンは二人同時に触れられて、頭が熱くなった。愛情は混ざり合い、一つのものとしてリンに伝わった。リンは湯舟に浸かったような心地良さを受け入れた。リアルとリアの口付けが終わると、リアルは言った。
「夢でしかできないこともいいでしょ、リン?」
リンは眉を寄せて尋ねた。
「私は受け入れても良いのですか?」
「私はたまにはいいわ」
リンの困った顔に、リアルはさっぱりと答えた。リアも続けた。
「僕はたぶん、これからリンと会えない時間にリンが夢で会ってくれるなら、それでいいです」
リンはリアとリアルの手を握った。
リンはゆっくりと目を覚ました。
朝だった。リアは先に起きていた。リアは寂しそうだった。
「今日の夢は、リアに無理をさせてしまいましたか?」
「いいえ、リン。七月が近付くことを考えていました。七月になれば、週末と夜の時間はリアルの時間になります。だから、六月の時間を大切にしたいな、と思っていました」
リンはリアの言葉で、夢の高揚感から目が覚めた。リアは小声で懇願した。
「……今日は僕を抱いてくれませんか、リン」
リンは眼を細めると、リアに唇を寄せた。リンはリアの孤独感に寄り添うと、ささやいた。
「朝食の後、ゆっくり夫婦の時間を過ごしましょう」
リアは顔を陰らせたまま微笑んだ。




