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今日はリンはさんざしが香る初夏の部屋で座り、リアに膝枕しながら、リアルが肩にもたれかかっていた。リンは今日の夢も居心地が良いと思った。風が暖かかった。リアは甘い声で言った。
「僕はリンに甘えたいです。リアルの前でも許されるなら、リアルと一緒でも良いです」
リアルは言った。
「そうね、リンと会えないくらいなら、リアと一緒は小さな我慢よね。リンは私が大事と分かっているし」
リンは穏やかに二人に聞いた。
「良いのですか?」
リアルは答えた。
「この夢は、リンの望みでしょ。夢くらいは、リンの望みを聞くわ」
「僕もです」
リアは呟いた。
「リンの夢は、リンの部屋以外でも居られるようになったんですね」
「私も夢の使い方に慣れてきたのでしょう」
「何の話?」
リアルは二人の秘め事の話に入った。リアは気を使うように説明した。
「リアルに打ち明けますが、僕とリンが夢で会っていた時は、居間とリンの部屋しか移動できなかったんです」
「そう」
リアルは、それ以上触れなかった。風がリアルの長い髪をさらった。リンはリアルの肩を撫でた。さんざしの白い花びらが風に流れていった。リアルは言った。
「ここは暖かくていいわね」
リアが答えた。
「そうですね」
リンは鼻歌を歌った。ガーベラ王の二人の伴侶の歌だった。リアは歌の意味を理解し、リアルは陽気な歌に意味を察した。リアルはリンの手を取り自分の手で包んだ。リアはリンの鼻歌にハモった。
そのまま、リンは目を閉じた。
リンは寝台で目を覚ました。隣のリアは幸せそうに眠っていた。リンはリアの頭を撫でた。リアの寝言は鼻歌だった。リンは夢の多幸感に浸った。
しばらくすると、リアが目覚めた。
「先に目覚めていたのですね」
リアはリンと目が合うと、子どものように微笑んだ。リンも口元を綻ばせた。
「私の望みに付き合って下さってありがとうございます、リア」
「僕は三人の時間も良いですが、起きている間はリンを独り占めして、二人の時間を過ごしたいです」
「そうですね」
リンはリアに顔を寄せ、唇を重ねた。リアとリンは甘い時間を共にした。リンが顔を離すと、リアはぽつりと言った。
「六月はあと残り四日ですね」




