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リンは一人で私室にいた。隣にリアもリアルもいない。これは夢だと気付いた。部屋の扉を開けて、リアが入ってきた。しかし、馴染んだリアの気配ではなかった。リンは冷たく言った。
「リアル、なぜ私を試すのです?」
リアの姿のリアルは言った。
「私はリアよ」
「リアルとリアは違います」
「リアと仲良くなったから、たまに入れ替わろうと話したの」
「それは、私は受け入れられません」
そこへ再びドアが開き、リアルが現れた。リアルは悲しそうな顔をしていた。リンは戸惑った。
「リア、すみません。今はリアの時間のはずです」
リアルの姿をしたリアが言った。
「僕はリアルです。リンとリアルの雰囲気を見るのを慣れようということで、リアルと姿を変えています。でも、寂しいですね」
リンはリアルの姿のリアを宥めたいと思ったが、リアルの姿を抱くのはためらわれた。リンは毅然と言った。
「二人とも、戻って下さい」
「あら、私はしばらくこのままでも良いわよ。三人で過ごす練習をしましょ?」
「私には難しいのです、リアル」
リンはリアの姿のリアルに強く言った。リアルの姿のリアはリンに抱きついた。
「リンは僕が姿を変えていても、ちゃんと僕だと分かります。僕はリンが見分けてくれるなら、リアルの姿でもいいです」
リンはリアルの長い髪を撫でたかったが、手が固まった。愛情がリアルとリアで混ざり合うことは、禁忌感があった。
リアの姿のリアルは言った。
「どっちでもいいんでしょ?」
「そんなことはありません」
リンは目が覚めた。
朝だった。隣にはリアが眠っていた。リンは額の汗を拭いた。リンはリアをきつく抱きしめた。リアは目を覚まし、リンの頭を撫でた。
「どうしましたか、リン?」
リアは昨夜のリンの告白で、リンが繊細になっていることを心配した。
「お師匠、笑わないで下さい。私は夢を見ました。大変だったので、食事の後に話しましょう」
リンは眉をひそめて苦笑した。




