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リアが私室に戻ると、思った通りリンが寝台に座って待っていた。リンは重たい表情だった。リンがリアに気付くと、安心した顔色に変わった。リアはリンの心の機微を慮った。
「もしかして、僕がリンを一人にしてしまうことを気にしていますか?」
リアはもしかしてリンのいない所でリンの話をすることが、秘密を持つようでリンがよく思っていないのかと思案した。リンはリアを抱きしめた。言葉を出さず、しばらく二人は温まっていた。リアはリンの無言の言葉に、声を掛けた。
「僕はリンが好きです。リンが望まないことはしないつもりです。僕はリンと離れたくありません」
「リア、私はリアの行動を抑えたくはありません。リアルと三人で生活をするためには、リアとリアルが顔を合わせるのは必要なことかもしれません。私は自分で蒔いた種に責任を持つことが得意ではないことがあります。矛盾して、自分勝手なのが私です」
リンはリアの背を押して、離れないようにと腕に力を込めた。リアは何となく、リンの心が独りになっていることを感じた。リアはリンが愛おしくなった。
「僕はリアルと会っても、リンから離れないし、もっとリンのことを知って嬉しくなっています。もう少し続けさせてもらっても良いですか?」
リンはリアの頭を撫でた。
「私の独占欲を許して下さい。私もリアが大切です。リアがリアルと会うことを私は慣れようと思いますが、会った後、抱きしめさせて下さい」
リアはリンの譲歩にこそばゆくなった。
「ありがとうございます、リン」
リンはリアに口付けした。




