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リアはリンの寝室に戻ると、リンが起きて待っていた。リンはリアが少し大人しい様子を見て、床に滑り込んだリアを抱きしめた。リンは優しく尋ねた。
「どうしましたか?」
リアは甘い声で答えた。
「僕はまだ見ていないリンを見たくなりました」
リンは眉を寄せて、優しく答えた。
「そうですか。私はまだリアに見せていない顔があるのですね。リアルに見せる顔とは違うのは、仕方が無くて、同じにするのは難しいです。ちなみにどんなことですか?」
「僕はリアルと約束があるので、話せません」
リンはリアの新しい約束が、リアルとの間にできた信頼であることを微笑んだ。リンはリアの頭を愛おしげに撫でた。
「分かりました。私に何かして欲しいことがあったら教えて下さい、リア。でもそのうち、私はリアルに嫉妬するかも知れませんね」
リアは思わぬ所から出たリンの嫉妬に、嬉しいような、困ったような気持ちになった。
「本当ですか? リン」
リンはリアの顔が晴れて微笑み、正直に答えた。
「私は独占欲は強い方ですよ、お師匠。リアルと言えども、リアとの仲を遮って来ると、私はやきもきします。しかし、リアの嫉妬の方が大切です。リアがリアルと近付くことがリアのためなら、私は自分の嫉妬はしまっておきましょう」
リアは、リンの嫉妬が欲しかったが、リアルとの仲を深めることを遮られるのは、意に沿わなかった。
「難しいですね、リン」
リアは苦笑した。
「でも、リンが二人の人を好きになりながら、自分は嫉妬するずるさは可愛いです」
リアは呟いた。リンは微笑んだ。




