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今夜もリアルは夜の居間で寛いでいた。リアはココアを用意してリアルの前に座った。リアは、昨夜リアルから、リアルの兄であるファクトが家に来ていることを、リンに言わないように言われた。リンが嫉妬をするそうだった。リアはリンの嫉妬が気になった。リアルに踏み込むのは、リアルとリンの間柄を聞くことになり、辛くならないか心配だったが、リンの知らない一面は気になった。リアはリアルに尋ねた。
「リンは嫉妬が多いのですか、リアル?」
リアルはさっぱりと答えた。
「ああ、昨日の話ね。私は年末は実家に帰郷するから、リンと一緒に過ごしてないのよ。だから、リンは私の家族にうっすらと嫉妬をしているのよ。私の故郷はリンには遠く手の届かない所だから、寂しいみたいね。寂しがり屋なところがあるのよね」
リアはリンのことを新しく知り納得し、リアルが垣間見せるリンとの年月に心が少し痛んだ。リアルは惚気ない。今はリアルと話すのは心が疲れるかも知れないが、二人だけで話す分には何とかなりそうだった。たぶん、リンを分け合わなければ、仲を深めることができたのではないか、とリアは思った。
リアは自分もリンの嫉妬を見てみたい、と思った。一緒に旅をしていた時、軽口でリアの故郷の幼馴染みに嫉妬をしていいですかと言われたことはあったが、夫婦になってからは無かった。リアは旅の間にリンからもらった魔術の跡に、リアに恋愛感情を抱く人を威嚇する魔術を施されたことを思い出して、少しの寂しさを埋めた。
リアは今日は早くリンの元へ戻りたくなり、ココアを一気に飲むと、居間を去った。




