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リアは夜中にリンが隣で眠る寝室を離れて、居間へ行った。今日もリアルが椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。リアルは目に強気の笑みを浮かべた。
「来たわね」
「どうも」
リアは短く挨拶の言葉を返して、自分の台所でココアを作り、長椅子に座った。
「久しぶりね」
「はい」
リアルは短い言葉を会話の席に置き、リアは敵意の影を緩め切れずに答えた。リアは静かにココアを飲んだ。
「リンの私室を譲って頂いてありがとうございました」
「リンが望むなら仕方がないわ」
リアルはさっぱりと答えた。それは、リンの意思でなければ譲る気がなかったと、暗に含まれていた。リアは言葉を続けた。
「新しい時間の配分は、リアルの時間を譲って頂いていますよね」
リアは、ありがとうとも、すみませんとも続けなかった。当たり前だ、とも言わなかった。リアルは苦笑した。
「そうね。帽子屋の意思も含まれているのでしょ。私は占有できる時間が減っても、帽子屋が私と離れたとは思っていないから大丈夫よ」
リアルは、落ち込んでいないから大丈夫なのか、負けてはいないから大丈夫なのか言わなかった。しかし、リアは不快感はなかった。リアルが返した。
「これから私も割り込むだろうし、私と帽子屋の時間はリアを一人にさせるでしょうけど、仲良くやっていきましょう」
リアルの言葉は嫌みはなかった。リアはため息を吐いた。リアは少しづつリアルと言葉を重ねて、折り合いを付けていくことを思った。リアはココアを飲み干し、リンの私室へ戻った。




