↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/105

75

リアは夜中にリンが隣で眠る寝室を離れて、居間へ行った。今日もリアルが椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。リアルは目に強気の笑みを浮かべた。


「来たわね」

「どうも」


リアは短く挨拶の言葉を返して、自分の台所でココアを作り、長椅子に座った。


「久しぶりね」

「はい」


リアルは短い言葉を会話の席に置き、リアは敵意の影を緩め切れずに答えた。リアは静かにココアを飲んだ。


「リンの私室を譲って頂いてありがとうございました」


「リンが望むなら仕方がないわ」


リアルはさっぱりと答えた。それは、リンの意思でなければ譲る気がなかったと、暗に含まれていた。リアは言葉を続けた。


「新しい時間の配分は、リアルの時間を譲って頂いていますよね」


リアは、ありがとうとも、すみませんとも続けなかった。当たり前だ、とも言わなかった。リアルは苦笑した。


「そうね。帽子屋の意思も含まれているのでしょ。私は占有できる時間が減っても、帽子屋が私と離れたとは思っていないから大丈夫よ」


リアルは、落ち込んでいないから大丈夫なのか、負けてはいないから大丈夫なのか言わなかった。しかし、リアは不快感はなかった。リアルが返した。


「これから私も割り込むだろうし、私と帽子屋の時間はリアを一人にさせるでしょうけど、仲良くやっていきましょう」


リアルの言葉は嫌みはなかった。リアはため息を吐いた。リアは少しづつリアルと言葉を重ねて、折り合いを付けていくことを思った。リアはココアを飲み干し、リンの私室へ戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。