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リアは城の客室で、聖杯城に毎日帰ることができたらいいのに、と思った。城に通じるドアは作れるが、宿屋や旅先の部屋に作るのは、誰がその部屋に入ってくるか分からず不用心なのでできなかった。リアルからドアの作り方を教えて貰った時、ドアを置くのは鍵が掛けられて、人目に付かずできるだけ自分で管理できる部屋にしなければならないと教わった。
リアが旅に出たら頻繁に帰らないのは、リアルとの暗黙の了解だった。リアは長旅に出る。その間はリアルが城でリンと過ごす。リアが旅から帰ってきたら、城で休む間はリアがリンと過ごす。緩く決められた約束事だった。約束事は、都度調整されることも最初にリアルと了承していた。
リアはまだリンとリアルの三人で城に住むことは想像していなかった。




