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「ところでお師匠、私たちが二千年前に恋人になった証に私が贈ったイヤーカフをまだ付けていますよね」
リンはリアの耳元を見た。リアは右耳の銀の耳飾りを外した。
「これですね。ずっと付けていました。二千年間、これでリンを感じていました」
「私もその時お揃いに付けたアンクレットを身に着けています」
リンは左の足首にいつも付けている、青い石の嵌まったアンクレットを外した。
「この足飾りと耳飾りを魔術の糸で結んでも良いですか? 私がアンクレットを撫でると、その感触がお師匠のイヤーカフを通して耳に伝わるようにします。お師匠が魔術の跡から愛情を送った時や、私が思慕を募らせた時、アンクレットを撫でます。私はそれでお返しができます。愛を受けてすぐにお返しをすることはできないことがありますが、時間が許した時、私はリアに愛情を送ります。良いですか?」
リンは微笑んだ。リアはきょとんとしたが、微笑み返した。
「はい、お願いします」
「ありがとうございます」
リンは耳飾りと足飾りを左手の手の平に乗せ、右手で魔力の淡い光りに包んだ。銀の装身具は輝き光を吸収した。リンは魔術が終わると、耳飾りをリアに返した。リンはにこやかに言った。
「それでは、試してみましょう」
リアは耳飾りを耳に付けた。リンは足飾りの銀の輪を優しく撫でた。リアは右耳にリンの温かな魔力の気を感じた。耳を軽く撫でられた感じだった。リアは優しい愛情の贈り物を喜んだ。
「伝わりました、リン。これで僕もリンの気持ちが分かるようになりました」
「これで私たちは繋がりましたね。今日はそろそろ時間が来たようです」
リンは寂しそうに眉を寄せた。意識が薄らぎ、夢の逢瀬から帰った。リンがしばしぼうっとしていると、唇に温かなものが触れる感触が伝わった。リンはにこりと笑い、左の足首に付けたアンクレットを撫でた。リアに触れた気分がした。




