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リンは午前中、一人の私室で机に座り、リアと心を通わせた日からあった出来事を紙に書いて整理した。リアが聖杯城に訪ねに来たのは二月の三週目だった。それから一週間リアが聖杯城で戸惑いながら過ごし、リアが故郷へ結婚式の招待状を渡しに行ったのが二月の末だった。
それから二ヶ月後の四月の末にリアは帰城した。それから数日経ち、リアがシエララントへ行ったのが五月の始めだった。一週間経ち、リアがシエララントから帰ってきたのは五月の二週目だった。それから一週間リアと聖杯城で過ごし、リアが仕事に出立したのは五月の三週目だった。それから二週間が経った。
リンは複婚を決めた時、そのとき目の前にいるパートナーのことを考えていれば良いと思っていた。しかし、目の前に伴侶がいても、もう一人の方を頭で考えてしまう事態になった。時間の分け方も、話し合いで解決できると思っていたが、自分の思慮のなさで、公平ではない分け方をしてしまった。愛情の糸が絡み、最初に考えていた「二人の人とそれぞれと結婚すること」が、リンの事情を知った伴侶たちと「三人で結婚すること」にならざるを得なくなっていることを感じた。リアとリアルが仲良くなる必要はない。だが、二人には「二人の伴侶がいるリン」を受け入れてもらうしかなかった。それは心苦しかった。リンは一人の時間で熟考した。




