↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/101

48

リアルが目を覚ました。


「起きましたか、リアル」

「どうしたの、リン?」


リアルはリンが高揚し、それを抑制している様子を訝しんだ。リンはリアルに素直に夢を見たことを伝えた。


「昨夜と今日で、私は夢でリアに会いました。クロスのような媒介が無くても夢で繋がることができるようです。リアル、大切な時間が短くなりますが、リアが旅の間、三日に一夜、時間をリアに分けて頂けませんか? 私は部屋で一人になって、リアを訪いに行きます」


リアルはこのようにして、少しづつリアに時間を分けていくことを思った。リアルは閨にリアが現れるのは気分が良くなかった。自分の私室の中は、リンを独占したいと思っていた。リアルはリンの希望通りにリンと距離を置くことを選んだ。


「……分かった。仕方ない、わね。でもリン、私から遠くに行かないでね」


リアルは床でポツリと小さく本音を漏らした。リンは細い目に愁いを含ませた。


「時間を譲らせて申し訳ありません、リアル。無理をさせていますか?」


リアルは気丈に振る舞った。


「そうね。久しぶりに独占できるとちょっと期待していたかしら。仕方がないわね。一緒に寝て違う夢を見るよりいいわ。これからは時間を譲り合うのはお互い様になるわよね。でも旅の間の夜を譲るのはこれ以上は嫌よ」


リンは優しい声で答えた。


「分かりました。さあ、私はこれから朝食を作りましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。