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「あら、今日はリンなのね」
夜中にリアルが聖杯城の居間に帰宅すると、リンが黒いソファに座ってコーヒーを飲んでいた。その姿は、リアが城に住む前の日常と同じだった。リンはさらりと答えた。
「リアは仕事で旅立ちました。一月かかるそうです」
リアルはソファの向かいの椅子に座った。リンはリアルの手元にコーヒーを現した。リアルは軽くからかった。
「一人の夜は寂しい?」
「リアルがいます」
「ずるいわね」
リアルは温かなコーヒーをすすった。
「私に選ばせないで下さい、リアル」
リンは静かにカップを傾けた。その答えは、温かく冷静で、リアルは満足することにした。リアルは呟いた。
「リンの淹れるコーヒーは美味しいわね」




