35
pixiv に34話の続きのお話があります。
35話は単体で読めます。
舟1【R18】
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=29322473
舟2
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=29322581
舟3【R18】
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=29322679
「リアルはリンの消滅願望とどう距離を取っているのですか?」
夜更けの居間で、リアはココアを飲みながら、リアルに尋ねた。リアルはリアが気持ちが消沈していることに気付いた。リアルは投げやりに答えた。
「ああ、アレね。無理なことは無理って言っているわ。できるだけ付き合いたいし、付き合ってきたけど。できないことを求めてくるわよね、帽子屋って。妻って大変よね」
「そうですか……」
リアは俯きながら独り言のように語った。
「ずっと、リアルはリンの孤独癖に応えられる特別な人だと思っていました。リンの伴侶は『普通』では駄目なのだと。僕は二千年間、ずっと手を伸ばしたかったです。でも、正解の答えはないようですね。普通の接し方でいいようです……」
リアの正直な心情の吐露にリアルは苦笑した。
「甘えとの付き合い方は簡単じゃないわよね。リアもそのうち慣れるんじゃないかしら?」
「そうですね」
リアは心を緩め、重荷を下ろしたようにふうと大きなため息をついた。




