澪の過去その2
あけみの元に住む事になり、心も落ち着いて来た澪。
そんな折あけみが澪の中に入ってあったメンテナンスノートを見て、澪の産まれ故郷が広島の田舎町にある事を知り長距離の運転の練習がてら澪の里帰りをしようと計画する。
初めは『そんな事しなくても…、』と呆れる澪だが、『澪のことをもっと知りたいし、帰りたかったたんでしょ?産まれ故郷に。私も澪が住んでいた街を見たいし、走ってみたいの。どんな景色を見て過ごしていたのかを』と瞳を輝かせて話すあけみに心を動かされる澪。
『本当に物好きね。あけみは』と悪態を付くものの、本心では嬉しいのだろう。顔を赤くして涙目になる澪。
慣れない長距離運転。
高速道路のサービスエリアでご当地グルメを満喫したり、同じ様に走る車を眺め他愛も無い会話を楽しみながら産まれ故郷にたどり着く二人。
人間の手によって無理矢理、広島を追い出された澪。
しかし、人間の手によって再び産まれ故郷に戻ってこれた澪。
昔に気分転換に走った道。
前オーナーとよく買い物に行ったスーパー。
そして澪が居た頃には無かった新しい店が出来ており、逆に知っていた店や道が無くなっていたりと、澪が離れていた間に変わった風景も存在し、何処か物悲しげな澪。
そんな澪の肩に優しく手を置くあけみ。
『せっかく来たんだから、澪が好きな場所を教えてよ。私も見たいの』と優しく呟くあけみ。
川沿いの道を走り道路沿い並ぶ様々な店を眺め、大きな公園にたどり着く。
『よくこの公園にオーナさんのお孫さんを連れて来てたのよ。オーナさんが嬉しそうにお孫さんを乗せて運転している顔を見るのが好きだったの』と少し照れながら話す澪。
公園の駐車場に着き公園を散歩するあけみと澪。
そんな二人の前に声をかける一人の女性
『澪…、?澪なの?!』
澪に駆け寄り、澪と気づくと力強く抱きしめる女性。
『美咲お姉さん?!美咲お姉さんなの?!』
抱きしめられた時に感じる美咲の柔らかい肌の感触と懐かしい匂いを感じ涙を流す澪。
『ごめんなさい!何も出来なくて…、!ずっと心配していたのよ』と美咲が謝りながら澪を抱きしめる。
あけみの存在に気づき挨拶をする美咲。
『貴女が…。澪の新しいオーナさん?澪の事を大切にしてくれているのね…。本当にありがとう。こんなに澪を綺麗にしてくれて…。』とあけみと握手をし涙を流す美咲。
そして3人は公園を歩きながら澪が広島を出てからの事を話し、そしてあけみと出会い今は大阪で楽しく過ごせている事を美咲に伝える。
嬉しそうに話す澪の表情を見て、良い人に出会えたわねと。安心する美咲。
お互いに連絡先を交換し、いつか大阪に遊びに行くわと約束する美咲。




