澪の黄昏
あけみが仕事中、家のガレージで外を眺める澪。街ゆく人々や忙しそうに大通りを走り抜ける車。
そんな動きのある景色をのんびりと眺める澪。
『みんな、活き活きしてるわね』
あけみが車(澪)に乗れるのは仕事休みの週末がメインで、平日はあけみが帰ってくるまで健気に留守番をする澪。
車が擬人化が出来る様になって暫く、大阪の街にも車の擬人化が少しずつ増えて人間と同じ様に肩を並べて歩く姿を見かける。
擬人化も人間と同じく、様々な体型や性格を持つ。
軽自動車の様な小型な車は、こじんまりした体型だが軽自動車特有の軽さを活かした機敏な動きが出来たり、トラック等の大型車はガタイの良いガテン系の擬人化が多く。
様々な車が擬人化として活躍し人間と共に共生をしている大阪。
初めは擬人化と仲良くする事に抵抗があったものの、関西人特有のノリと人情ですぐに打ち解ける事が出来た。
のんびりと自然とコーヒーを呑む澪の前に一人の擬人化が現れる。
『久しぶりね澪』
澪より大人びた女性。包容力と優しい雰囲気を持ち、周りの人の視線を集める。
澪と同じ名前を持つ車の1世代前の女性。
名を美咲。
一つ前の世代だった美咲。昔は澪と同じ土地で過ごしていたが、前オーナが澪を手放し大阪に運ばれていく所を見守る事しか出来なかった美咲。
擬人化になる事が出来る様になり、澪の様子を見に来てくれる。
何年ぶりに再会する美咲に笑顔で迎える澪
『美咲姉さんも擬人化になれたのね…。予想通りの擬人化ね姉さん。』と美咲に抱きつく澪。
ずっと探して居た妹分の澪に会え、涙目になる美咲。
『幸せそうで安心したわ…、本当に良かった…。』
と。




