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星壊のブネリョトル  作者: 百合百合
骨星のドゥパリ
2/12

1.

私は、どうやら悪魔の寵児だと言われているようなのです。自分には、この世界のことがちっとも分かりません。だけども、頭だけは良いので、煙たがれ、異質だと断ざれ、弾かれてもそれは仕方がないことだと思えます。

エルフという種族に産まれたので、魔法というものを見たのは産まれて直ぐのことでした。目の前で母親が、指を振るだけで暖炉に火を起こしたのです。パチパチと弾ける煤の音を聞きながら、空気が揺らいだのを覚えています。それが魔力であり、魔法というものへの邂逅でした。


私は魔法というものを一桁の齢ながら、母親の見様見真似で習得し、怖がられるようになりました。そもそもの話であり、お恥ずかしいことなのですが、赤子の道理というものを失念しており、与えられた玩具で遊ばず、食事を吟味するなどという奇行をしてしまい、母親からは恐れられ、だけども優しさと歩み寄る姿勢をされたものですから、私も母親に阿諛して赤子の道理というものを歩み始めたのですが時遅く、いきなり赤子の振りした我が子など、母親からすれば三文芝居の道化にしか見えず、やがて愛は弟に注がれるようになったのです。


三歳の頃です。お姉ちゃんになりました。

 

エルフというのは百年に一度、排卵日が来れば良いそうで、なのに第一子の三年後に第二子が産まれたものですから、私は悪魔の子だと言われるようになりました。父親の性欲と遺伝子の所為だと思うのですが、確かなことは分かりません。


エルフの里というのはツリーハウスの集まりであり、様々な高さの巨木に蜂の巣のように家がぶら下がっているのです。そして、其々の家は木の橋で繋がっており、歩くと軋んで揺らぎます。恐ろしくてたまりません。


自分は七歳になり、そんな恐ろしい橋を渡って、学校に通うようになりました。この頃には、もう魔法というものを使えるようになっていました。神童です。だけども、母親はちっとも私に興味を示さなくなりました。


これは、そんな私の物語。


目的は、覇者になることです。そう決めました。偉ぶるのです。

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