4/36
アラン王子と姫の舞踏会
すぐにカボチャの馬車に乗り、城へ向かう。
初めて訪れた、青白く輝くその城は、とっても大きくて。
階段を見つけた。多分あそこを降りた先が舞踏会の会場だ。
そしてその奥、王子様が見える。
美しく整えられた黒髪に、大きくて切れ長の目、シュッとしたアゴにすらっと伸びた身長も、確かにこれは、国中の女性が魅了されるわけだ。
私が降り始めると、王子様がなにやら騒ぎ出し、そして、王子様の家来? たちが、私のために道を開けてくれた。
その道を進むと、王子様が私に手を差し伸べた。
「僕と、踊ってくれませんか」
王子様は、不敵な笑みを浮かべていた。
「はい、私もあなたと踊りたかったです」
幻想的な音楽の中、私たちは踊った。
息はぴったりで、ステップも軽やかに。
「僕はアラン。あなたの名前は?」
「私はレイ……シンデレラ」
「……シンデレラ。僕は貴方ほど美しい女性を見た事がない。出会えてとても嬉しいよ」
「……私も」




