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魔法とカボチャの馬車
他人の声に気付き、急いで顔を向けた。夜空に夢中で気づかなかった。
そこには猫背の、フード付きの青色ローブを着たお婆さんが、杖を持って立っていた。
「そこで何をしているんだい?」
「私、舞踏会に行けなくて、それで……」
これから私はずっと、この生活から解放されない。
そう思っただけで、涙がぶわっと溢れ出てしまった。
星たちが滲み、視界がぼやける。
「私が魔法をかけて、あなたを舞踏会に連れて行ってあげるよ」
そう言って軽快な歌を歌い出し、杖を振りながら魔法を唱えると、私の服が、星屑のような光を放ちながら、キラキラと輝く真っ白なドレスに変わった。
そして、もう一度魔法の言葉を放つとカボチャが馬車に、ネズミは白馬と騎手に変化した。
すごい、なんで、こんな事が……。
「さあ、早く馬車に乗りなさい。そうすれば、舞踏会に間に合うわ」
「う、うん! ありがとう、優しいおばあちゃん!」




