休み時間なの
茶色の少し重い扉を開いた。
割と開放的な教室。長机が段々になって並んでいて、席はどこに座ってもいいやつ。
私は後ろの方に行きたかったけど、こやつがメガネを渡れたというので前の方に2人で座った。
「で、炎魔法の?」
「えっとね、ここの……」
「……あー、これね」
魔法をかける時に小さな声で呟いて念じ、魔法陣を作る。その公式。これが意外と複雑で。
それを地面に作ったら、あとは杖を振れば攻撃できる。
「あと、この魔法がなんかできなくて」
それで見せてきたのは氷魔法。
本来なら、魔法陣を作って杖を指定の順序で振って、氷の結晶を飛ばすんだけど、魔法陣を作らなくてもその場でミニ氷なら作れるから。
「えっとね、これはねえ……」
講義まであと5分くらいある。教室はガヤガヤしていて、だんだん席も埋まっていく。
「杖をこうやって振るの」
ルミは私の杖の動きをじーっと見つめる。
右上から初めて、Σを書くような動きをゆっくりと取った。
落ち着いたトーンで、「凍りつけ」と呟く。
すると、机の上に、とっても可愛い雪のクリスタルが完成した。
ルミは、目を輝かせる。
「わぁ……とっても綺麗! ねえねえ、これ講義終わるまでずっとここ置いててもいい?」
「……一応しばらくとけない氷だからいいけど、ルミの氷魔法の練習は?」
「……うー、めんどくさい」
「ったくもうしょうがないこねえ」
そうやってルミの額を人差し指で抑えて、ぐりぐりってやる。
そしたらなんか面白くなってきちゃって、フフッと笑ってしまった。
「ベルどしたの可愛い」
そうしてフフッと笑うルミに一瞬一軍女子を感じたのだった。
そしてお互いに照れた。
なんだこれ。




