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シンデレラの婚約破棄⭐︎  作者: 眠夢
かぐや姫と不思議な陰陽師

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婚約破棄

かぐや姫と婚約をした。


他の誰も約束できなかった、結婚を私は約束した。


約束、したのだ……。


「私は、月に帰らねばならぬのです」


月へ向かって、方舟に乗って離れていくかぐや姫をただ……。



なぜだろう。


目から水がこぼれて来る。



栄華を手にした私が、なぜ悲しむ必要があるのだろうか。



……ああ、そうか。



私にとってかぐや姫とは、なくてはならない存在だったのだ。



涙が止まらない。




月と方舟がにじんでみえる。





「どうしたのですか? 道長殿」



そう語りかける隣の男。緑と紫を基調とした装束に、切れ長のつりめ。尺を口元に当てて、私を見つめる。

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