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シンデレラの婚約破棄⭐︎  作者: 眠夢
かぐや姫と不思議な陰陽師

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望月

この世をば

我が世とぞ思ふ

望月の

欠けたることも

なしと思えば


月の光が、寝殿造の縁側に立ち、句を短冊にスラスラと書く藤原道長を照らす。


貴族にして摂政・関白の地位を手に入れ、この大和の国を支配できた。


私は今、あの満月のように欠けることのない、そんな完璧な……。


そう、思うたびに心に引っ掛かるものがある。


この京都の街に彗星の如く現れた、「かぐや姫」という美少女。


多くの者が彼女と婚約したいと、要望を聞こうときては失敗してしまった。


どれだけの富を築いても、名誉を手に入れようとも、俺には……


かぐや姫を恋想う気持ちが晴れることはなくて。



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