白無言の吸血姫
皆の者、刮目せよ!
白無言の吸血姫樣(プーアール&ヘイの二つ名)視点であるぞ!
心して見よ!
「「君の血を吸わせて欲しい」」
ダージリンの仲間であるルイボスにブローチの対価として要求したものは私たち吸血鬼にとって至極普通なことだった。
私たちはこれまでの人生の中でミミックの血を吸ったことは無い。
だが分かるのだ、私たちには。
ミミックがこのような見た目であろうとも血液を持っているということを。
(どう思う?)
(私も持ってると思う)
たじろぐルイボスに私たちはもう一度向き直る。
「お願い」
「ちょっとでいいから」
「お、おう‥‥‥」
「僕からも頼むよ、ルイボス。
だって僕じゃ駄目なんでしょ?」
「「駄目」」
「やっぱ駄目かー」
割り込んできたダージリンの血は絶対吸わない。
(こいつの血を吸うぐらいなら我慢する)
(私も同意見)
「分かった。人型になれるんだがそっちの方がいいか?」
そう言うとルイボスはあっという間に人の姿になった。
「いや、ミミックの姿でいい」
「人の血は今まで数え切れないほど吸ってきた」
(折角なら新しいことに挑戦したい)
(ミミックに牙を突き立てるのはどんな感触なんだろう)
(確かに気になる)
「そうか?」
ルイボスはミミックの姿に戻る。
「それじゃ」
「ルイボス」
「「いただきます」」
「お、お構いなく‥‥‥?」
私たちはルイボスの木材のような肌に牙を突き立てる。
(やっぱり噛み心地は木に似てる)
(昔の世界大戦中の野営地での食事を思い出す)
(確かに)
ルイボスの体表から薄っすらと血が滲み出してくる。
———何、この血?
(ねえ、ヘイ)
(うん、プーアール)
((美味し過ぎる))
ちゅる、ちゅる、ちゅる。
「‥‥‥あの?ちょっと吸い過ぎでは?」
「「‥‥‥」」
「‥‥‥聞いてないね。
ルイボス体調は大丈夫?」
「そっちは多分大丈夫なんだが」
「我慢してたみたいだし多少許してあげて?
ルイボスも宝物持ってちゃ駄目って言われたら悶えちゃうでしょ?」
「まあ、そういうことなら‥‥‥」
(そろそろ満足してきた)
(じゃあ終わりにしよう)
「「ご馳走様」」
「お粗末様でした?」
「随分ご機嫌だね」
「ん」
ヘイがルイボスに回復魔法をかける。
「どうだったんだ?」
私たちは軽く息を吸う。
「血は本来サラッとしているモノだけどルイボスの血はドロっともしてなくサラッともして無い絶妙なラインを保たれた究極の感触でいつまでも口のの中に含んでおきたいけどまた次また次とどんどんお代わりを所望したくなる」
「人間は鉄分が少ないことが多いからルイボスの鉄分タップリの血はとても素晴らしいし栄養価抜群だからいつまでも吸って過ごしていられる。人の形をしたモノからばかり血を今まで吸ってきたから人以外のモノから吸うという点でも素晴らしかった万点」
「お、おう‥‥‥」
(まだまだ言い足りないぐらい)
(後五分は話せる)
「大丈夫?足りてる?足りないなら僕の「「不味いからいらない」」あ、そう」
(ちょっと吸い過ぎたかも)
(追加で何か渡すべき)
(アレがある)
(コレなら喜ぶ)
「ルイボス、今日は吸わせてくれてありがとう」
「コレ、吸い過ぎたお詫び」
私たちはルイボスにミスリルの短剣を渡す。
(やはりとても素晴らしいモノだった)
(またダージリンにあった時の楽しみが増える)
それはとてもとても、とても良いモノだ。
面白かったら次回も見て下さい。
そうじゃなければ他の人の作品でも見てください。
(この回がこの作品で一番書きたかった所あるぜ
だから投稿遅れたのも許してちょ)




