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ヒロインズ・リンク 〜戦隊ヒロインプロジェクト〜  作者: スパイク


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ヒロ九クエスト 第18話 大地が唸る! ― 阿蘇、“火の山”で試されるチーム力 ―

黒煙をたなびかせながら、ヒロ九ラッピングバスは阿蘇へと向かっていた。


ゴロロロロ……モクモク……


「……あの煙、阿蘇じゃなくてバスの方ですよね?」


菜々子支配人が冷静に言う。


「どっちも火ぃ吹いとるけん一緒ですたい」


香澄がさらっと返す。


「一緒にしないでください!!」


やがて視界が一気に開けた。


広がる草原、ゆるやかな起伏、そして遠くに見える外輪山。


そこに広がるのは――


阿蘇カルデラ


世界最大級のカルデラ地形。

巨大な火山の噴火によって形成された、まるで大地そのものが器のような地形。

その中に町があり、人が暮らし、観光客が訪れる。


スケールが、バグっている。


「……でかすぎません?」


つばさが思わず言う。


「これはもう、説明する気ないサイズだがや」


真央も珍しく素直に感心する。


ひなたはというと、


「走りたくなりますねぇ!」


「やめてください、ここで迷子はシャレになりません」


菜々子が即止めた。


今回の目的は、この阿蘇の観光拠点でのイベントだった。


……はずだった。


「申し訳ありません!」


現地スタッフが頭を下げる。


「火山ガスの影響で、一部ルートが閉鎖になりまして……イベントも中止です」


「……自然には勝てませんね」


菜々子が静かに言う。


「しゃーないですねぇ」


ひなたも頷く。


だが――問題はそこではなかった。


「ちょっと待ってください、あっちの人たちルート知らないで動いてます!」


「案内板も混乱してる……」


「人が分散してる!」


軽いパニック発生。


観光客がバラバラに動き出し、

閉鎖ルートに近づく人、戻ろうとする人、迷う人。


「これ、地味に危ないですね」


つばさが即座に言う。


菜々子の目が変わる。


「……対応します」


■ヒロ九、即時展開


「役割分担!」


支配人モード発動


■香澄

「皆さん、落ち着いてくださいね〜!こちらのルートばご案内します!」


柔らかい熊本弁で安心感を供給


■つばさ

「大丈夫です、こちらが安全なルートです」


不安な観光客にピンポイント対応


■真央

「こっち通れるがや!はい一列で行く!」


現場判断+強制力


■ひなた

「ゆっくりでいいです!走らんでください!」


体力でカバー


■茉莉花

「押さんで!順番守り!」


圧で統制


■美紀

「気分悪い人いませんか!こっち来てください!」


安全管理


■陽菜

「大丈夫だよ」


いるだけで空気が柔らぐ


■大翔

「すげー!」


場の緊張をなぜか和らげる


■現場収束


混乱していた観光客は、徐々に落ち着いていく。


・案内が統一され

・流れができ

・安全ルートに集約


数十分後。


完全収束。


「助かりました……!」


スタッフが深く頭を下げる。


「いや、こちらこそ」


菜々子が答える。


スタッフが少し残念そうに言う。


「本当はイベント、やりたかったんですけどね……」


一瞬の沈黙。


菜々子が、ふっと笑う。


「ウチ、熊本市が拠点なんです」


「タイミングが合えば、いつでも来ますよ」


その言葉に、スタッフの表情が明るくなる。


「本当ですか!」


「ええ、今度はちゃんとイベントやりましょう」


■別れ


ヒロ九バスが動き出す。


ゴロロロロ……モクモク……


スタッフが大きく手を振る。


観光客も、さっき助けてもらった人たちが笑顔で手を振る。


ひなた:

「ええとこでしたねぇ」


つばさ:

「また来たいですね」


真央:

「次はイベントちゃんとやるでな」


香澄:

「楽しみにしとるばい」


菜々子は、静かに頷いた。


■一言まとめ

「自然には勝てない。でも、人は支え合える」

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