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第73話 子供たちの乱入と葛藤

戦闘中 予期せぬ乱入


戦いの最中、扉が勢いよく開いた。


バン!


「翔太お兄ちゃんを返して!」


周平を筆頭に、子供たちが乱入してきた。


10人の子供たち。彼らの目は怒りに燃え、小さな手には鋭い爪が生えている。


「君たちが、僕たちのごはんを奪おうとしてる!」


周平が叫ぶ。その声は、子供とは思えない憎悪に満ちていた。


「300年間、ずっと待ってたのに!」 「やっと食べられると思ったのに!」


子供たちが、黒い触手を伸ばして攻撃してくる。


小さな体から、想像を超える攻撃力。


しかし、ユイは子供たちの心の奥底を読み取った。


『助けて...』

『もう疲れた...』

『300年も...お腹すいてる...』

『でも...それしか知らない...』

『お母さんに...会いたい...』


「みんな、本当は苦しんでるんですね」


ユイが優しく語りかける。攻撃を避けながら、必死に言葉を紡ぐ。


「300年間、ずっと飢えて、それしか生き方を知らない」 「でも、もう終わりにしましょう」 「みんなも、解放されていいんです」


周平の目から、涙が一筋流れた。


攻撃の手が、一瞬止まる。


「でも...僕たちは...もう人間じゃない...」


声が震えている。300年ぶりに、人間らしい感情が蘇る。


「人間じゃなくても、心はあります」


美久が優しく言った。戦いながらも、子供たちに語りかける。


「その涙が、証拠です」

「あなたたちも、被害者なんです」


ルナが付け加える。


「もう、飢える必要はありません」

「私たちが、必ず救います」


子供たちの攻撃が、完全に止まった。


そして、周平が振り返る。


「コレクター様...」


『裏切るのか、周平』


コレクターの声が響く。


「違う...違うんです...」


周平が震えながら言う。


「僕たちも...本当は...普通の子供に戻りたい...」

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