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第47話 祭りの終わりと不穏な気配

祭り当日 夕方


祭りが終わりに近づく頃、異変が起きた。


最初は、子供たちが次々と座り込み始めた。


「つかれた...」


まるで糸が切れた人形のように、ぺたんと座り込む。


「おなか...すいた...」


でも、さっき屋台でたくさん食べたばかりのはず。


大人たちも同様に疲労困憊している。


「楽しかったはずなのに、なんでこんなに疲れてるんだろう」


佐藤会長が、ベンチに腰を下ろす。


「思い出そうとすると、記憶が曖昧で...」


山田さんも頭を押さえる。


「さっきまで何してたっけ?」


ナイルが青ざめた。完全に制御を失った彼は、地面に倒れ込んでいる。


「これは...私のハーモニー・コアの仕業じゃない」


「もっと深い場所から、何かが感情を『食べて』いる」


その時、地面が大きく震えた。


先ほどの古い扉の場所から、地鳴りのような音が聞こえる。


ゴゴゴゴゴ...


地面に亀裂が走り、そこから黒い瘴気が立ち上る。


そして、風に乗って微かな声が聞こえてきた。


子供の声のような、でも人間の子供ではない、もっと古い何か。


『もっと...もっと...ごはん...』


『やっと...おなかいっぱいに...なれる...』


『1000ねん...まってた...』


『コレクターさま...もうすぐ...』


美久が震え声で言った。


「コレクター...本当に生きていたの?」


ルナが月の杖を構える。


「みんなを守らないと!」


ユイが叫んだ。


「地下に何かいる!」


「第三の試練の本当の意味は...」


「これを倒すことだったんだ!」


地面の亀裂が、さらに大きくなっていく。


祭りは終わった。


しかし、本当の戦いが、今始まろうとしていた。

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