第34話 メディアへの情報リーク作戦
翌日 美久のアパート
「ブログを更新しようと思うの」
美久が、パソコンの前で言った。画面には、ブログの編集画面が開いている。
『みくの気まま旅日記』——3年ぶりの更新。
「真実を、少しずつ」
「危険では?」
ルナが心配する。
「政府に目を付けられるかもしれません」
「でも、このまま隠し続けることもできません」
美久は慎重に言葉を選びながら記事を書いた。
『祢古町で見つけた、不思議な出会い』
『皆さん、お久しぶりです。美久です。
実は、この数週間、人生が変わるような体験をしました。
祢古町という場所で、言葉を話す猫たちに出会ったんです。
最初は信じられませんでした。でも、これは現実です。
彼らは、私たちと同じように感情を持ち、家族を愛し、平和を望んでいます。
写真や動画は、まだ公開できません。彼らのプライバシーを守るためです。
でも、いつか必ず、皆さんにも会ってもらいたい。
人間と猫が、本当の意味で共存できる世界。
それは、夢物語じゃないんです。』
「これくらいなら...」
美久が投稿ボタンを押す。
すぐに反響があった。コメント欄が、瞬く間に埋まっていく。
「UFO?」 「妖怪?」 「都市伝説だろ」 「薬でもやってるの?」
否定的な意見が多い。しかし、中には真剣に受け止める人もいた。
「私も、似たような体験があります」 「もっと詳しく教えてください」 「場所はどこですか?」 「政府が隠している真実かもしれない」
そして、予想外のコメントが投稿された。
『美久さん、私は防衛省の者です。詳しいお話を伺いたいです。』
アカウントを確認すると、本物の政府関係者のようだった。
「やばい...」
ルナが警戒する。
「でも、これはチャンスかもしれません」
ユイが言った。
「政府の人と、直接話ができるかも」
美久は返信を書いた。
『お話しします。ただし、条件があります。 平和的な対話を約束してください。 武力は使わないでください。』
数分後、返信が来た。
『了解しました。明日、指定の場所でお会いしましょう。』




