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第33話 ルナの月光結界と防衛準備

古代猫王国 王宮 深夜


「人間の軍隊が近づいています」


ルナが月光で作った監視網が、異変を察知した。銀色の光の糸が、蜘蛛の巣のように祢古町全体を覆っている。


王宮の作戦室には、美久、ユイ、ルナ、そしてシロウ皇帝が集まっていた。


「どうしましょう」


ユイが不安そうに言う。


「戦うわけにはいきません」


美久が断言する。


「それでは、1000年前の繰り返しです」


「でも、このままでは...」


ルナが月光で作った立体映像に、政府軍の配置が映し出される。


「すでに、祢古町を包囲しています」


「装甲車、ヘリコプター、そして...」


「特殊部隊が3個小隊」


皇帝が重い口を開いた。


「防衛の準備は必要です」


「しかし、攻撃はしない」


「あくまで、対話の道を探る」


ユイが提案した。


「話し合いましょう」


「私の翻訳能力があれば、きっと理解し合えます」


「甘いです、ユイ姉様」


ルナが首を振る。


「軍隊は、話を聞いてくれません」


「命令に従うだけです」


「でも、試す価値はあると思います」


美久が言った。


「まず、彼らのリーダーと接触しましょう」


「相手も人間です。きっと、理解する心があるはずです」


皇帝が決断した。


「防衛の準備をしつつ、対話の道も探りましょう」


「ルナ、月光結界を最大まで展開しなさい」


「はい、父上」


ルナが月の杖を掲げると、祢古町全体を覆う巨大な結界が展開された。


銀色の光のドームが、町を優しく包み込む。


「これで、攻撃は防げます」


「でも、維持するのは大変です」


「みんなで協力しましょう」


美久が言った。


「きっと、平和的な解決策があるはずです」

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